沢木耕太郎
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沢木はアメリカで起こった「ニュー・ジャーナリズム」の影響を受けているが、小説『一瞬の夏[5]1981年)では、プロボクサーカシアス内藤が2度目の東洋チャンピオンに挑戦する姿を、取材者であり同行者である「私」を絡めて克明に描き、自ら「私ノンフィクション」と呼ぶ方法論に挑んだ。

テレビ番組『NHKスペシャル』には、自ら取材・構成を担当したうえで出演したことがある。

毎年12月24日の深夜に、FMラジオ局J-WAVEの番組『MIDNIGHT EXPRESS?天涯へ』にDJとして出演している。

乗っていたセスナ機ブラジルジャングルで墜落し、九死に一生を得た体験をもつ[6]

ノンフィクション作品集 『人の砂漠』では、所収作品のうち「鏡の調書」がドラマ化(NHK、1995年)されたほか、短編4編が学生らによって映画化された[7]

受賞歴

1979年 『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞

1982年一瞬の夏』で第1回新田次郎文学賞を受賞

1985年 『バーボン・ストリート』で第1回講談社エッセイ賞を受賞

1993年 『深夜特急 第三便』で第2回JTB紀行文学賞を受賞

2003年 これまでの作家活動で第51回菊池寛賞を受賞

2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞を受賞

2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞を受賞

2022年 『天路の旅人』で第74回読売文学賞を受賞[8]

作品

『若き実力者たち 現代を疾走する12人』
文藝春秋(1973年)のち文庫・改版

『敗れざる者たち』文藝春秋(1976年)のち文庫・改版

人の砂漠新潮社(1977年)のち文庫。テレビドラマ化・映画化作品

『テロルの決算』文藝春秋(1978年)のち文庫・改版

『地の漂流者たち』文春文庫(1979年)

一瞬の夏』新潮社(1981年)のち文庫

『路上の視野』文藝春秋(1982年)

「紙のライオン」「ペーパーナイフ」「地図を燃やす」文庫(3分冊)1987年


『バーボン・ストリート』新潮社(1984年)のち文庫

深夜特急 第一便 黄金宮殿』新潮社(1986年)のち文庫(全6分冊)。テレビドラマ化作品

『深夜特急 第二便 ペルシャの風』新潮社(1986年)のち文庫

『深夜特急 第三便 飛光よ、飛光よ』新潮社(1992年)のち文庫、各・改版2020年


『馬車は走る』文藝春秋(1986年)のち文庫

『王の闇』文藝春秋(1989年)のち文庫

『チェーン・スモーキング』新潮社(1990年)のち文庫

『彼らの流儀』朝日新聞社(1991年)のち新潮文庫

『象が空を 1982-1992』文藝春秋(1993年)

「夕陽が眼にしみる」「不思議の果実」「勉強はそれからだ」文庫(3分冊)2000年


』新潮社(1995年)のち文庫

オリンピア?ナチスの森で集英社(1998年)のち文庫、新潮文庫

『血の味』新潮社 純文学書き下ろし特別作品(2000年、初の長編小説)のち文庫

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』暮しの手帖社(2001年)のち幻冬舎文庫

『イルカと墜落』文藝春秋(2002年)のち文庫

『シネマと書店とスタジアム』新潮社(2002年)のち文庫

『沢木耕太郎ノンフィクション』文藝春秋(全9巻、2002年?2004年)

激しく倒れよ

有名であれ無名であれ

時の廃墟

オン・ザ・ボーダー

かつて白い海で戦った

男と女

1960

ミッドナイト・エクスプレス

酒杯を乾して


一号線を北上せよ』講談社(2003年)のち文庫

『無名』幻冬舎(2003年)のち文庫

杯 WORLD CUP』朝日新聞社(2004年)のち新潮文庫

冠 OLYMPIC GAMES』朝日新聞社(2004年)のち文庫

『冠(コロナ)〈廃墟の光〉 オリンピア1996』新潮文庫(2021年)


』新潮社(2005年)のち文庫

危機の宰相』魁星出版(2006年) のち文春文庫

『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』幻冬舎(2007年)のち文庫

246スイッチ・パブリッシング(2007年)のち新潮文庫 

『旅する力──深夜特急ノート』新潮社(2008年)のち文庫 

『あなたがいる場所』新潮社(2011年)のち文庫

『ポーカー・フェース』新潮社(2011年)のち文庫 

『キャパの十字架』文藝春秋(2013年)のち文庫 

流星ひとつ』新潮社(2013年)のち文庫 - 藤圭子を描く

『旅の窓』幻冬舎(2013年)のち文庫

『波の音が消えるまで』新潮社(上下、2014年)のち文庫 全3冊、小説

『キャパへの追走』文藝春秋(2015年)のち文庫

『銀の街から』朝日新聞出版(2015年)のち文庫

『銀の森へ』朝日新聞出版(2015年)のち文庫

春に散る』朝日新聞出版(小説、上・下、 2017年)のち文庫。映画化作品

『銀河を渡る 全エッセイ』新潮社(2018年)

『作家との遭遇 全作家論』新潮社(2018年)のち文庫 - 19名の作家論

『旅のつばくろ』新潮社(2020年) - 国内旅エッセイ、JR東日本の車内誌「トランヴェール」に連載

『飛び立つ季節―旅のつばくろ』新潮社(2022年6月)- 続編

『天路の旅人』新潮社(2022年10月)- 西川一三の評伝

『夢ノ町本通り』新潮社(2023年9月)

朝日新聞の土曜別刷にて自身初の時代小説「暦のしずく」連載開始(2022年10月1日?)


編集・共著

目撃者──
近藤紘一全軌跡1971?1981(文藝春秋、1981年、文春文庫、1991年)

右か、左か 心に残る物語?日本文学秀作選(文春文庫、2010年)

山本周五郎名品館(全4巻 文春文庫、2018年)

『貧乏だけど贅沢』(文藝春秋、1999年、文春文庫、2012年)、10名と対談集

『月の少年』浅野隆広絵 講談社(2012年)

『わるいことがしたい!』ミスミヨシコ絵 講談社(2012年)

『いろはいろいろ』和田誠絵 講談社(2013年)

『ホーキのララ』貴納大輔絵 講談社(2013年)、各・児童出版

『沢木耕太郎 セッションズ』(全4巻 岩波書店、2020年)

翻訳

キャパ その青春(リチャード・ウィーラン) 文藝春秋(1988年)

キャパ その死(リチャード・ウィーラン) 文藝春秋(1988年)

「キャパ その青春」、「─その戦い」、「─その死」文春文庫(2004年)


ロバート・キャパ写真集 フォトグラフス 文藝春秋(1988年)訳・解説

カラ 孤独なハヤブサの物語 J・F・ガーゾーン 新潮社(1995年)のち文庫

殺人者たちの午後 トニー・パーカー 飛鳥新社(2009年)

写真集

『天涯』全3巻 スイッチパブリッシング(1997?2003年)のち集英社文庫(全6冊、2006年)

カシアス(写真家内藤利朗との共著)スイッチ・パブリッシング(2005年)

放送メディアへの出演
テレビ番組

NHKスペシャルNHK総合

沢木耕太郎 スポーツ・ドキュメント100メートル ?極限への疾走?

沢木耕太郎 スポーツ・ドキュメント奪還?ジョージ・フォアマン 45歳の挑戦?

沢木耕太郎 アマゾン思索紀行?隔絶された人々 イゾラド?

沢木耕太郎 推理ドキュメント 運命の一枚?“戦場”写真 最大の謎に挑む?


ETVカルチャースペシャル フォトドキュメント 天涯へ 旅人 沢木耕太郎の世界NHK教育

ETVスペシャル 沢木耕太郎 アマゾン思索紀行 ?森の奥 森の声?シドニーポスエロとの対話?(NHK教育)

ゴロウ・デラックス(2019年3月29日、TBS)最終回の特別ゲストとして[9]

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