近年、ムンバイにおける猛禽類の減少により死体分解の速度が低下し鳥葬が困難なものとなってきている。本来は1日で分解されるはずであった死体が分解に数週間要するようになったため、近隣の高級住宅街に腐臭による被害が及ぶようになった。
これに対し、科学的な手法を用いた対策が行われている。オゾン発生器によって腐臭を抑えながら、太陽光反射器を使用して集中的に太陽光を死体に浴びさせることによって死体の乾燥による分解を促進させる対策が行われている。温度を250度に抑えることによって死体が発火して火葬になることを防いだ上での方法である。さらに、石灰とリンによって骨の分解を促すことも行われている。しかし、パールスィーには人工的な手法を用いることを自然の摂理を捻じ曲げる行為、伝統に反する行為として反対する声が強い。また、雨季に入ると3か月ほど太陽光を十分に得られないという問題もある。
もうひとつの解決策として、猛禽類を街の飼育小屋で育てることによって鳥葬を持続させる方法が考えられている。この方法は莫大な費用がかかるばかりか、猛禽類の繁殖が成功する保証はなく、1羽が伝染病に感染すると全滅する危険性も鳥葬の性質から十分にあり得る。パールスィーには富裕層が多いことから賛成の声も強いものの、実現は困難である。
脚注^ ⇒http://ebiebi.biz/JOCV/india/dbdlm/dbdlm.html
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