江口寿史
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2021年11月13日、水俣市より観光大使第1号に任命された[10][11]

2022年3月31日発売の雑誌「昭和45年女・1970年女」vol.6より、音楽ライターの鈴木ダイスケと音楽対談『ヒサシ★ダイスケの「回転違いのズル休み」』連載開始。2023年9月より、兄弟誌の「昭和40年男」(2023年10月号 Vol.8)に移籍し、連載を続行する。

2023年9月30日から2024年2月4日まで、世田谷文学館にて「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」が開催された[12]
逸話

高校1年の時、
吉田拓郎を知ってフォークに夢中になり、漫画は描かなくなった[13]。オリジナル曲を作るようになり、ラジオ番組「たむたむたいむ」の自作自演の歌コーナーに3曲録音したカセットテープを応募しようと試みたことがある。オリジナル曲は30曲以上制作、ギターもそれなりに弾けるようになったが、これ以上の上達は見込めないと自覚した。同級生らが受験勉強に励む傍ら、好きだった漫画をきちんと描きあげたいと奮起。19歳の時、本気で漫画家になろうと決意したという[13]。専門学校在学中に漫画家としてデビューの足掛かりを掴みたいと考えていたところ、幸いにも初めて投稿した作品がヤングジャンプ賞に入選する。

吉田拓郎に心酔する高校時代の自身を描いた短編「マークII」(1985年)を描いている[14]。2010年のレコード・コレクターズ増刊「日本のフォーク/ロック アルバム・ベスト100 1960-1989」で、私のベスト1レコード/CDに、吉田のアルバム元気です。』を挙げ、「このレコードとの出会いがなかったら今の自分はないという意味で断然1位であります」と記している[15]

地理には疎いようで、千葉県在住にもかかわらず、成増(東京都板橋区)を千葉県の地名だと勘違いしていた。

佐野元春は同い年という事もあり、敬愛するミュージシャンの一人でもある。また、対談した事もあり、佐野から「江口さんもきっと僕と同じように何かと戦っているんだと思う」と言われ、江口が答えに困ったというエピソードがある。

『すすめ!!パイレーツ』連載開始にあたり、編集部より10本分のストックを用意するよう言われていたが5本分しか用意できなかった。当時、千葉の実家で執筆しており、また新人作家であったことから編集者に自宅まで原稿を取りにきて貰うことに遠慮して途中の駅で落ち合い、原稿を受け渡ししていた。しかし、そのうち江口が直々に編集部に届けるようになった。やがて「自宅に帰るのが面倒。移動時間も勿体ない」と、当時週刊少年ジャンプ編集部があった集英社近くのビルの2階に設けられていた“執筆室”に寝泊まりしながら原稿を描いていた(“執筆室”は、原稿が遅れている作家が同様に利用する慣習があった。江口の他、コンタロウゆでたまごの中井義則などが利用している)[16]

『ひばりくん』連載時に何度も原稿を落としていた事が問題視された事から「今度締切を守れなかったら坊主頭になります」と宣言したが、案の定、締切は守れず坊主頭になった。また、『ひばりくん』の劇中には江口本人である江口"Candy"寿史(えぐち キャンディ ひさし)なる人物が登場しており、上述の通り、江口が坊主頭になった際は彼も坊主頭になっていた。

漫画でも、自身が遅筆である事を自虐したネタを描く事が多々あり、上述の『ひばりくん』では度々本編を無視して締切に追われたり、無理矢理ページを埋めている事を仄めかす姿が描かれ、『江口寿史のなんとかなるでショ! 』の帯には「日本一の遅筆野郎」と書かれる始末であった。

ぶりっ子」のワードメーカーでもある。

遅筆・放棄

江口は遅筆な事で有名であるが、遅筆のエピソードとしては、「ジャンプ」の愛読者賞用の作品『POCKY』が、途中からネーム状態のまま掲載されるというものがある。そして遅筆の結果、印刷に間に合わずに休載となる事も多く、当初から不定期掲載を謳った連載も多い。

また「(連載作品)未完の帝王」との異名の通り、無事に連載が終了されている作品の多くが一話完結方式で連載されていたもので、いつでも最終回とする事ができた作品が多いのに対し、連載による継続したストーリー展開を必要とした作品については円満に終了された作品はほぼ皆無である。

1996年、『週刊ヤングジャンプ』で連載した『ラッキーストライク』にいたっては僅か3回で放棄した。

代表作の1つである『ストップ!! ひばりくん!』は長期の中断を経て、『ストップ!! ひばりくん! コンプリート・エディション』(小学館クリエイティブ刊 全3巻)において、27年越しで完結した[17]
未完のまま放棄された作品

「エイジ」

パパリンコ物語

エリカの星

BOXERケン

ラッキーストライク

HOMERUN CATCHER

うなじ

平成大江戸巷談 イレギュラー

作品リスト
漫画

◎:連載作品(年度は連載開始年)

《収録短編集》■:GO AHEAD!!/□:寿五郎ショウ/◆:なんとかなるでショ!/◇:爆発ディナーショー/▼:お蔵出し/●:THIS IS ROCK!!/★:自選傑作集/▽:犬の日記、くさいはなし、その他の短篇/☆:青少年のための江口寿史入門/※:単行本未収録

連載作品についた□・★・☆については作中の何編かが収録されている事を示し、全編を収録している訳ではない

《短編集以外への収録短編》1:『すすめ!!パイレーツ』に収録/2:『ひのまる劇場』に収録/3:『なんとかなったワケ!』に収録/4:KAWADE夢ムック『総集編江口寿史』に収録/5:『江口寿史の正直日記』に収録/6:吾妻ひでお著『うつうつひでお日記DX』に収録


1977年


恐るべき子ども達■

8時半の決闘1

プロレス風雲録2

すすめ!!パイレーツ

2100年宇宙ベースボール■

1978年


名探偵はいつもスランプ

1979年


桜の花サイタ?■

1980年


GO AHEAD!!■

1981年


ひのまる劇場

それからのパイレーツ1

ストップ!! ひばりくん!

1982年


SPACE PIRATES▼

1983年


POCKY▼

日焼け注意報◇

江口寿史の日の丸劇場◎□▼★☆

1984年


「エイジ」

寿五郎ショウ□★

マークII▼

1985年


とにかく若大将◆

寿五郎の正直日記□

ラブ & ピース◎▼

エリカの星

パパリンコ物語◎※

DOOR※

1986年


恋はガッツで◆

江口寿史のなんとかなるでショ!◎◆☆

ジョージ・A・ロメオに捧ぐ◆

THIS IS ROCK!!◎●

恥・ず・か・し・い◇★

あぶないしりとり◆

1987年


武蔵野日記▼

不治は日本一の病◆

だからいったじゃないの◆

うしろにだれかが立っている▽

江口寿史の正しい漫画のかき方教室▼

加山美香ちゃん(17歳)が晃司について語ってくれた二、三の事情●

1988年


未来はパール●

江口寿史の爆発ディナーショー◎◇★▽☆

ご近所探検隊◎●

百合▼

1989年


Red Monkey Yellow Fish●

1990年


イーぢゃないかっ!3(『その後のわたしたち』▽)

バカッチ野球軍▼

KV-201XR◇★☆

立ち喰いソバ屋のケンちゃん▼

「エイジ」'85▽

1991年


「エイジ」2◎

命、果てるまで●

GOGO!! フリッパーズ●

岡村靖幸ライブレポート●

カサブタ君▼

日本フェ○○○振興会▼

BOXERケン

1992年


ヌードラマ▼

最終家庭教師●

今月のお買い物◎

江口寿史のBAHO LIVE見聞録●

1994年


犬の日記▽

Denny's Comic◎▽

BAHO HAPPENINGS▽

真夏の夜の夢▽

P男■

小山田系▽

くさいはなし▽

1995年


民翁▽

絶食▽

1996年


ラッキーストライク◎※

セクシーくの一◎▽

1998年


HOMERUN CATCHER(原作:高田嘉)◎※

サインはY▽

火の玉ボーイとワシ▽

キャラ者

うなじ◎4

岡本綾☆

2001年


マフラーズ(原作:一条マサヒデ

2002年


平成大江戸巷談 イレギュラー(原作:椿屋の源)◎※

2003年


今日までそして明日から4※

今日は「はつね」に行こう。(ラーメン漫画大全 みんなのラーメン)

マフラーズ(原作:一条マサヒデ)

イソノの嫁(漫画アクション No.39)


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