汎甲殻類
なお、汎甲殻類の単系統性と甲殻類の六脚類に対する側系統性が有力視されるものの、その内部構成、特に貧甲殻類以外の汎甲殻類(Altocrustacea)の内部系統については、主に分子系統解析によって様々な系統仮説が提唱されており、以下の例が挙げられる[14](六脚類を含んだ系統仮説は「*」で記す):
貧甲殻類[4] Oligostraca
Zrzavy, Hyp?a & Vla?kova (1997) によって創設され、貝虫類・ヒゲエビ類・鰓尾類・シタムシ類からなる[15]。Ohtsuka & Tanaka (2020) に上綱とされる[4]。
ウオヤドリエビ類[4] Ichthyostraca
Zrzavy, Hyp?a & Vla?kova (1997) によって創設され、鰓尾類とシタムシ類からなる[15]。通常では綱とされる。
Altocrustacea *
Regier et al. (2010) によって創設され、貧甲殻類以外の汎甲殻類(軟甲類・カイアシ類・鞘甲類・カシラエビ類・鰓脚類・ムカデエビ類・六脚類)からなる[11]。
真甲殻類[4] Vericrustacea
Regier et al. (2010) によって創設され、鰓脚類・軟甲類・カイアシ類・鞘甲類からなる[11]。Ohtsuka & Tanaka (2020) に上綱とされる[4]。異エビ類 Allotriocarida(カシラエビ類・鰓脚類・ムカデエビ類・六脚類)、Athalassocarida(鰓脚類・ムカデエビ類・六脚類)と対立する[14]。
多甲殻類[4] Multicrustacea
Regier et al. (2010) によって創設され、軟甲類・カイアシ類・鞘甲類からなる[11]。Ohtsuka & Tanaka (2020) に上綱とされる[4]。
共甲類[4] Communostraca
Regier et al. (2010) によって創設され、軟甲類と鞘甲類からなる[11]。Ohtsuka & Tanaka (2020) に綱とされる[4]。六幼生類 Hexanauplia(鞘甲類・カイアシ類)と対立する[14]。
Miracrustacea *
Regier et al. (2010) によって創設され、カシラエビ類・ムカデエビ類・六脚類からなる[11]。Athalassocarida(鰓脚類・ムカデエビ類・六脚類)と対立する[14]。
奇エビ類[4] Xenocarida
Regier et al. (2010) によって創設され、カシラエビ類とムカデエビ類からなる[11]。Ohtsuka & Tanaka (2020) に上綱とされる[4]。Labiocarida(ムカデエビ類・六脚類)と対立する[14]。
六幼生類[4](六齢ノープリウス類) Hexanauplia
Oakley et al. (2013) によって創設され、カイアシ類と鞘甲類からなる[16]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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