永遠の0
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ラバウル航空隊での戦友だったが、生きることに執着していた久蔵を糾弾し、久蔵のことを「海軍一の臆病者」と語る。第二章に登場。
伊藤 寛次
元海軍中尉。第一航空戦隊赤城時代の戦友。久蔵の考え方を肯定はしないが、その空戦技術を高く評価している。ミッドウェー海戦で自分の機が離陸する前に急降下爆撃によって甲板が使用不能になり、駆逐艦のカッターボートで避難。このとき、すでに久蔵は上空に上がっていたためそこで離れ離れとなった。第三章で登場。
井崎 源次郎
元海軍飛行兵曹長。谷田部空で練習していた際、随一の腕を誇った搭乗員。ラバウル航空隊時代の久蔵の部下。久蔵に二度助けられたときの教えを教訓に、ポートモレスビー作戦ガダルカナル島方面で戦う。空母に配置転換されそこで久蔵と別れ、翔鶴の搭乗員としてマリアナ沖海戦に参加。燃料タンクに被弾し一度は体当たりを決意するが、宮部の言葉を思い出し、不時着を決意。不時着した後グアム島に泳ぎ着いて生き延びた。原作の第四章、第五章に登場した後、第十一章で亡くなる。
永井 清孝
元海軍整備兵曹長。ラバウル航空隊整備兵として久蔵らの機体を整備していた。久蔵について臆病なところは嫌いだが、感謝を忘れない点など人間として好いていたと語る。
谷川 正夫
元海軍中尉。日中戦争からの歴戦搭乗員。開戦のときに赤城と蒼龍で艦が別れたが、昭和19年のマリアナ沖海戦のときに宮部と再会する。
岡部 昌男
元海軍少尉。宮部の教員。人間爆弾桜花の元搭乗員。
武田 貴則
元海軍中尉。姉弟が話を聞きに行く際に高山を同伴させたが、高山に激怒し高山だけ追い出す。
景浦 介山
元海軍上等飛行兵曹。ラバウルからの搭乗員。宮部を恨んでいたが戦後、宮部の妻松乃がヤクザの組長に囚われ、囲い人になってしまった際、ヤクザ組長宅を強襲し組長を殺し用心棒に大怪我を負わせ、松乃に「生きろ!」と財布を投げつけた若い男の正体と思われる。
大西 保彦
元海軍一等兵曹。特攻隊員からの電信を受け、特攻成功か否か判断する電信兵であったが、戦後故郷へ戻らず温泉旅館の娘と結婚し、婿として跡を継ぐ。
藤木 秀一
健太郎と慶子の祖父大石賢一郎の事務所で学生時代からアルバイトをし、大学卒業後も司法試験を目指し働いていたが、実家の父親が病に倒れ家業を継ぐために帰郷した。かつて慶子が想いを寄せていた。慶子から「ある男性と結婚するかもしれない」という手紙を受け取ったことをきっかけに慶子にプロポーズをする。
高山 隆二
新聞記者。離婚歴あり。戦後60年を振り返る特集を企画しており、健太郎と慶子が特攻隊員だった祖父を調べていることを知り興味を持つ。健太郎と慶子の前で特攻隊員と自爆テロリストの共通点を挙げた。武田貴則との会談にも同席したが、持論を展開したため武田に激高され退席。慶子にプロポーズをする。
岩本徹三

西沢広義

坂井三郎

赤松貞明

南義美

野中五郎

美濃部正
実在した軍人が、登場人物と絡んだり、登場人物に語られたりして多数登場する。
書誌情報
単行本

『永遠の0』太田出版、2006年8月23日、448頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-7783-1026-8。 

文庫本

『永遠の0』講談社〈講談社文庫〉、2009年7月15日、590頁。ISBN 978-4-06-276413-1。 

児玉清による13ページの解説を収録。


漫画

双葉社『漫画アクション』誌上で2010年1月から2012年2月まで連載された。作画は須本壮一(本そういち)。アクションコミックスから全5巻が出版されている。
『永遠の0』 第1巻、双葉社、2010年7月28日。ISBN 978-4-575-83796-4。https://www.futabasha.co.jp/book/97845758379640000000?type=1。 

『永遠の0』 第2巻、双葉社、2010年11月27日。ISBN 978-4-575-83839-8。https://www.futabasha.co.jp/book/97845758383980000000?type=1。 

『永遠の0』 第3巻、双葉社、2011年7月28日。ISBN 978-4-575-83934-0。https://www.futabasha.co.jp/book/97845758393400000000?type=1。 

『永遠の0』 第4巻、双葉社、2011年11月28日。ISBN 978-4-575-83994-4。https://www.futabasha.co.jp/book/97845758399440000000?type=1。 

『永遠の0』 第5巻、双葉社、2012年4月28日。ISBN 978-4-575-84065-0。https://www.futabasha.co.jp/book/97845758406500000000?type=1。 

映画

永遠の0
THE ETERNAL ZERO
監督
山崎貴
脚本山崎貴
林民夫
原作百田尚樹『永遠の0』(太田出版)
製作市川南
畠中達郎
出演者岡田准一
三浦春馬
井上真央
濱田岳
新井浩文
染谷将太
三浦貴大
上田竜也
吹石一恵
田中泯
山本學
風吹ジュン
平幹二朗
橋爪功
夏八木勲
音楽佐藤直紀
主題歌サザンオールスターズ
撮影柴崎幸三
編集宮島竜治
制作会社ROBOT
製作会社「永遠の0」製作委員会
配給東宝
公開2013年12月21日
上映時間144分
製作国 日本
言語日本語
興行収入87.6億円[7][8]
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主演は岡田准一第38回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。

2013年12月21日から全国430スクリーンで公開され、初日2日間の観客動員数は約42万9000人、興行収入約5億4200万円[9]。その後興行成績で8週連続第1位となった[10]。幅広い客層を集めてロングランが続き、観客動員数は700万人、累計興行収入86億円を突破、歴代の邦画実写映画で6位にランクインする大ヒットを記録し[11]、文化通信社調べによる2014年邦画興行収入第1位を記録した[7]

原作はこれまでにも映画・ドラマ化の話が上がっていたものの、いずれも脚本上の問題等から実現には至らなかったが、山崎貴・林民夫による企画内容を受け著者である百田尚樹が快諾し、初の映像化となった[2][12]

2014年に第16回イタリア ウディネ・ファーイースト映画祭でグランプリを受賞。日本作品の受賞は2009年の『おくりびと』以来の快挙となった[11]
製作

撮影にあたり、作中に登場する旧日本海軍零戦二一型の原寸大模型が制作されたほか、唯一現存するオリジナルエンジンで飛行可能な零戦からエンジン音が収録された[13]


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