水着
[Wikipedia|▼Menu]
潜水用

シュノーケリングなど、主として水面で行われるレジャーとしての簡易な潜水の場合は、多くの場合遊泳用水着が用いられる。潜行を伴うスキンダイビングスクーバダイビングでは、ウェットスーツドライスーツが用いられる場合が多い。水温が30℃を超えるような場合には、ダイブスキン(あるいはスキンスーツ)と呼ばれる、全身を覆う形状の水着が着用される場合もある。
ラッシュガード

低温、紫外線、擦過傷、あるいはクラゲ等の有害生物から身体を保護することや肌の露出を少なくすることを目的としたトップス用水着である。シャインガードと呼ばれる場合もある。他の水着と併用され、サーフフィンの場合ウエットスーツの内側に着用されることが多い。また有害生物が内部に侵入することを防ぐため、伸縮性のある生地を用い、身体に密着させる。形態は男性用、女性用ともほぼ同じで、着丈の比較的長い長袖あるいは半袖である。素材としては身体の保護性能を高めるため、他の水着よりは厚く、目の詰まった素材が用いられることが多い。形態・素材の点で従来の水着と若干異なるため、商品としては水着とは区別して販売される傾向にあるが、用途や基本的な構造等の点では実質的に水着そのものである。ボトムス向けには「スイムトレンカ」や「スイムレギンス」などがあり、目的はラッシュガードと同じである。特に保温性能を高めた商品は「ウェットインナー」の名称で販売されていることがある。また、全身を覆うワンピース型の商品は、特にダイブスキンと呼ばれ、ラッシュガードとは呼ばれない。
見せるためのもの

水着を着用して、水着を含む体全体を第三者に見せる事自体を目的とする時に用いられる水着。

水着をファッションとして使用するため、デザインや肌の露出度の高さが水着本来の機能よりも優先されることが多い。水着キャンペーンガールレースクイーンミス・コンテスト、またはアイドルの水着撮影会の時に着用される。他にボディビルダーが極端に布地の面積の小さいビキニタイプの水着を着用する場合もある。

余談だが、ダンス、体操競技などで着用するレオタードもあるが、中にはデザイン的に水着と大差ないものもある。水着との相違点は、レオタードは腰や腹、胸だけでなく、肩や背中、首、両腕まで全身にフィットする作りであること。水着でお馴染みのスパンデックス素材を使用したローレグタイプの長袖レオタードは、体操、新体操選手など多くの女子、女性に練習、競技をはじめ、写真撮影で健康で魅力的な身体を見せるのに着用され、水泳等で水着として着用されてもおかしくなかったが、水中での透け対策の裏地が付いていなかった為に使われなかった。後に中国にある青島アンダーウォーターワールド[1]のアトラクションのひとつとして「水中オリンピック」が行われ、その中の演目の一つとして女子新体操選手に扮装する女性ダイバーが披露する「水中ダンス」がある。巨大水槽に潜りながら演技を見せるのに見た目と様式をきちっとしたい理由で、女性スキューバダイバーには体操・新体操等で使用するローレグタイプの長袖レオタードを着用し、足ヒレを付け、水中ゴーグルを装着したら巨大水槽に飛び込むこととなる。水中では着衣水泳を行う感覚で潜り、全身びしょ濡れになりながら演技を披露するなど、レオタードが水着として使用された一例である[2] [3] [4]
女子プロレスラー用

女子プロレスラーの試合用コスチュームも、通例『水着』と呼称する。これはかつて、水着を改修して試合用のコスチュームとしていたことにより言い習わされたもので、1990年代後半以降も新人は水着を改修したものを使用することが多かった。しかし、後にコスチュームの多様化もあり「リング・コスチューム(リンコス)」との呼称が定着している。
水着と性別
女性用水着
デザインによる分類ワンピース型競泳水着

ワンピース水着(: One-piece swimsuit)(en) - トップスボトムスが繋がっているタイプ。

モノキニ - バックのデザインがビキニのようなデザイン。

Aライン - ボトムスにスカートがついたデザイン。

スリングショット - 2本のストラップだけで首からボトムスまで連続しているデザイン。


ツーピース水着 - トップスとボトムスがそれぞれ独立したタイプ。

セパレーツ - ビキニを抑えた感じのデザイン。

タンキニ - タンクトップキャミソール型のトップスとボトムスが組み合わさったデザイン。

ビキニ - 布地が小さいデザイン。

三角ビキニ - トップとボトムが三角の形をしたビキニ。

マイクロビキニ - 最小限の部分だけを覆うビキニ。



トップスのラインによる分類

ベアトップ - バストより上をカットしたデザイン。細い紐状のストラップを持つものと、後述のストラップレスに分類されるものがある。

ベアバック - 背中を大きくカットしたデザイン、バックレス。

ベアミドリフ - ウエスト部分を大きくカットしたデザイン、寸胴を目立たせなくする。

Vネックライン - 胸元を深くカットしたデザイン、バストラインを美しく見せる。

ホルターネック - ストラップを首に吊るしたデザイン。

ハイネック - Vネックとは逆にバストラインから首までを覆い肩のみが露出するもの。ただし装飾的な穴を有する場合はある。

ワンショルダー - 片方のストラップをとったデザイン、肩幅の広さを目立たなくする。

ストラップレス - トップスに
肩ひもがない形のもの。和製英語で、英語圏ではバンドゥ(: Bandeau)という。胸の大きさが目立たないという長所がある反面、上からの衝撃には弱いという欠点がある。ビキニの場合はチューブトップとも言い、背中はひもでなく太い布とするのが一般的(ストラップレス+モノキニでは背中で布を結ぶデザインもある)。また好みにより肩ひもが着脱可能なものもある。

センターストラップ - 肩ひもが首から胸の中央までV字になっているもの。これも胸が目立たず、可愛いという特徴がある反面、乳首と肩ひもの位置が一致していないため、やはり上からの衝撃に弱い。またチューブトップブラと組み合わせる場合や、トップスのセンター部分が極く細くなっていて、ストラップとブラの下のワイヤのラインでX字を描くデザインも見られる。

ワイドストラップ - センターストラップと逆で、胸の両側までハの字になっているもの。

クロス・ストラップ - ストラップが首の少し下付近で交差し、それぞれの肩から逆側のバスト部分にストラップが繋がっているデザイン。背中側が首で吊る形状のものを特にクロスホルターという。

ボトムスのラインによる分類ボトムスライン 分類

ハイレグ - 腰骨あたりまでカットされたデザイン。ローライズに替わって1980年代後半より流行。従来の競泳大会ではこの水着で出場する選手が多かったが、現在は減少傾向である。

スーパーハイレグ - サイドが3?4cmしかなく腰骨より上にハイカットされたデザイン。

ローレッグカット - カットが非常に浅いデザイン。

ボーイレッグ - ショートパンツ風のデザイン。

ローライズ - 股上が浅いデザイン、1970年代?1980年代前半に流行ったが露出度が高く短足に見えるため、グラビアアイドル以外では余り着られない。

キュロパン - ショーツキュロットスカートが一体になったもの。

スパッツ - スパッツ状になったデザイン。股下丈は様々で、スクール水着やプールでのフィットネスで需要が増加傾向であるほか、競泳大会ではハイレグに替わって股下4-5分丈前後の水着で出場する選手が多くなっている。なお、膝下まで覆う股下5分丈超の水着は2010年より、ルール改正により世界水泳連盟(旧国際水泳連盟)主催・公認大会の競泳大会では使用できなくなった。

ボトムスのバックによる分類

フルバック - ボトムのバック全体をすっぽり覆うデザイン。

ブラジリアンカット - ハイカットでボトムのバックが1/2カットのデザイン。

リオカット - よりハイカットでボトムのバックが1/2カットのデザイン。

Cストリング - ウエスト部分に紐がなく、全体にC字型の針金が入っていて、クリップが股間をはさむような形で装着される。Iバックともいう。

Tバック - ボトムのバック‐デザインがT字型で、以下のものの日本での俗称。和製英語。

ソング - ボトムのフロントは普通のビキニで、バックがT字型のデザイン。

タンガ - ボトムのフロントとバックがV字型、サイドがひも状のデザイン。

Gストリング - ボトムのフロントがV字型、バックとサイドが細いひも状のデザイン。


結合部・ストラップによる分類
結合部


ひもを結ぶ - 結びは
蝶結びとなる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:97 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef