水田耕作は日本各地の主要な農地の形態であり、多くの地域で大きな面積を占めていた。春から夏にかけての出水期や豪雨時に、直接川へ流れ込む前に水田を通過することで水を一時的に貯留させ、水路や河川へ大量集中することを避けることができるため、結果として大きな治水効果が生まれる。大量出水時に意図的に水を田へ引き入れ貯留させ、流出量を一時的に減衰させることをダムに例えて「田んぼダム」と呼ぶ[23]。
ギャラリー
夏の水田
スズメなどによる食害を防ぐため反射テープを張った田
秋の稲穂
刈田と稲木に架けた稲の天日干し
刈田完了後の田
長野県のワサビ田
イラン マーザンダラーン州の田
タイ王国 チェンマイ県の田
イタリア ロンバルディア州の田
アメリカ合衆国 カウアイ島のタロ芋田
台湾 蘭嶼のタロ芋田
鑑賞を前提に作られた田
日本・弥生時代の水田遺構(安満遺跡)
弥生時代前期の小区画水田遺構の例中西遺跡(奈良県御所市)2019年(令和元年)11月発掘調査時。大畦畔(画像左端:手前から奥方向)の区画内(右側)において、幹線小畦畔(手前から奥方向)・支線小畦畔(左右方向)で水田群が区画される。
同左。1つの水田は幹線小畦畔(手前から奥方向)・支線小畦畔(左右方向)で区画される。水田内には当時の足跡も認められる。
脚注
注釈^ 検丹里遺跡、南山遺跡等。
出典^ 『広辞苑』第3版、p.1433。
^ 神永暁. “日本語、どうでしょう?「たんぼ」か?「田んぼ」か?「田圃」か?