水生昆虫
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しかし、農薬の影響[1][2]、人為的な生息環境の悪化[3][4]アメリカザリガニオオクチバスウシガエルなどの外来種による捕食や植生破壊[3][5]、など人為的な様々な理由により、多くの種が簡単には見ることのできない存在になり、あるものは絶滅危惧種に指定され、あるものは地域によっては絶滅してしまった[6]。環境省によれば主な種では、コバンムシが絶滅危惧IB類、タガメ、ゲンゴロウ、ミズスマシが絶滅危惧II類、コオイムシやガムシが準絶滅危惧となっており、スジゲンゴロウは絶滅種に指定されている[6]

現在、ビオトープと呼ばれる自然を呼び戻す事業があちこちで進められているが、その多くが池や水辺に関わるものであることは、このことと無関係ではない。

児童生徒を対象として、川の中に生息する水生昆虫をはじめとする水生小動物を調査し、数や種類により水質を判断し環境問題を身近なところから考えてもらうカワゲラウォッチングもある。
分類

様々な目に、水生昆虫に当たるものが含まれている。ごく一部の例を挙げる。

カメムシ目アメンボタガメコオイムシミズカマキリタイコウチマツモムシミズムシ(風船虫)など、なじみのあるものが多い。他にはコバンムシナベブタムシなど。

トンボ目:幼虫は水中生活で、ヤゴと呼ばれる。

カゲロウ目:幼虫は水中生活で、成虫は幼虫の時に取った栄養のみで生活する。

アミメカゲロウ目ヘビトンボ科やセンブリ科、ミズカゲロウ科など、一部の幼虫が水中生活。

コウチュウ目ゲンゴロウミズスマシガムシ、ヒメドロムシなどがほぼ生涯を水中ですごす。他にも水中性のもの多数。ゲンジボタルなどの幼虫が水中性であるが、これは例外的であり、ホタル科の多くの種は水中では生活しない。

チョウ目ミズメイガ類などの幼虫が水中生活をしており、水草の葉を食べる。

トビケラ目 (毛翅目, Trichoptera):幼虫は水中でミノムシのような暮らし方をしている。

カワゲラ目:幼虫が水中生活。

ハエ目の幼虫はボウフラユスリカの幼虫はアカムシ、他にもガガンボアブブユなど幼虫が水中生活のものが多数ある。

ハチ目ニンギョウトビケラに寄生するミズバチなど、水生昆虫に寄生するものが少数ある。

出典^ 『ネイチャーガイド 日本のトンボ』文一統合出版 70P。ISBN 978-4-8299-0119-9
^農業環境技術研究所
^ a b 環境省 第4次レッドリスト 各分類群の明らかになった点について 4P
^planetalogue第13回 宮下直
^planetalogue第16回 宮下直
^ a b 環境省 第4次レッドリスト 昆虫

参考文献

川合禎次・谷田一三編 『日本産水生昆虫 - 科・属・種への検索』 
東海大学出版会、2005年、ISBN 4-486-01572-X。 - 2005年までの日本産水生昆虫学の集大成

谷田一三監修、丸山博紀・高井幹夫 『原色 川虫図鑑』 全国農村教育協会、2000年、ISBN 4-88137-079-0

関連項目

水生カメムシ類

カワゲラウォッチング


典拠管理データベース: 国立図書館

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