水泳
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

トラジオン・ストロークでは足はまだ挟み足となっていたが、1902年にオーストラリアのディック・カヴィルがこの泳法にバタ足を導入し、クロールと呼ばれる泳法がここで成立した[32]背泳ぎの成立はヨーロッパで15世紀頃にさかのぼるが、このころは足は平泳ぎと同じ動きだった。やがて手の動きはクロールのようになり、足もバタ足となって、1912年に現在の泳法が成立する[33]。最後に、平泳ぎが進化する形で1933年にバタフライが成立し[34]、1952年に独立した1つの泳法として認められたことで、競技4泳法が出そろった[5]。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}

平泳ぎ

クロール

背泳ぎ

バタフライ

競技「Category:水泳大会」も参照

水泳はあくまで「水の中で泳ぐこと」全般であり、このうち主にタイムを競う競技類を競泳と言う。水泳競技には競泳飛込競技水球アーティスティックスイミングオープンウォータースイミングなどの競技を含むので、夏季オリンピック世界水泳選手権日本選手権水泳競技大会で水泳という場合にはこれらすべてを含む場合がある。通常、日本語では競泳を指して水泳と言うことが多いが、飛込や水球だけを指して水泳と言うことはない。英語のswimmingは日本語の(広義の)水泳をさす場合と競泳をさす場合がある。特に、広義の水泳を指す場合、aquaticsを用いることが多い。これらの競技は、競技大会の日程及び会場等がそれぞれ異なることや競技特性の違いから一般的には別の競技とされる[1] 。
競泳
水泳競技。スタート台からのスタートの瞬間。プールを使用して、定められた距離を泳ぎきるのにかかる時間を競う。男女別に行われ、それぞれ個人種目とリレー種目がある。個人種目には、自由形(通常はクロール、Free Style、略称Fr)、平泳ぎ(Breast Stroke、略称Br)、背泳ぎ(Back Stroke、略称BaまたはBc)、バタフライ(Butterfly Stroke、略称BuまたはFly)の4つの泳法と、4泳法を1人で決められた順番にすべて泳ぐ個人メドレー(Individual Medley、略称IM)がある。リレー種目は、4人とも自由形で泳ぐフリーリレー(略称FR)と、4人が背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ・自由形の順に泳ぐメドレーリレー(略称MR)がある。なお、リレー種目には男子2名・女子2名の混合競技がある。距離は、25m(短水路のみ)から200mまであり、自由形のみ400m、800m、1500mもある。使用されるプールには片道50mの長水路と、片道25mの短水路があり、ターンの回数が多い25mプールの方が良い記録が出るため、短水路記録として別に扱われる。泳法やスタート、ターン、リレーの引継ぎなどには細かい規定がある。1896年アテネオリンピックから実施され、世界的に競技人口が多いメジャーな競技とされている。また、競泳を含むスポーツとして、近代五種競技がある。「en:Swimming stroke」も参照
飛込競技
専用の飛込プールとそこに設置された飛び込み台を使用して水面に向かって飛び込み、その過程の技術を競う競技である。飛び板飛込と高飛込に大別される。男女別に行われ、個人種目の1m飛び板飛込、3m飛び板飛込、10m高飛込と、2名で同時に同じ演技を行いその同調性を競うシンクロナイズド種目の3m飛び板飛込、10m高飛込がある。シンクロナイズド種目は男子1名・女子1名の混合3m飛び板飛込、10m高飛込がある。チームダイビング(団体)は男子1名・女子1名がそれぞれ3m飛び板と10m台を使って競技する。シンクロナイズドダイビング
水球
プールをフィールドとして、7名ずつの2チームで行う球技で、男女別に行われ、相手のゴールボールを入れることで得点を挙げる[35]、ハンドボールに似た競技である。プールの底に足をつけてボールを扱うことは反則である(公式競技では水深2m以上とされている)ため、基本的には立ち泳ぎをしながらゲームを行う。水球
アーティスティックスイミング
1名(ソロ)、2名(デュエット)、あるいは団体(チーム、通常8名)で、音楽に合わせて技術と芸術性を競う競技である。2018年まではシンクロナイズドスイミング(略称:シンクロ)と呼ばれていた[36]。音楽なしで基礎技術のみを行うフィギュア(通常はテレビ放送されることはない)、音楽に合わせて規定の技術を盛り込んで短時間で演技するテクニカルルーティン、それより長時間で音楽に合わせて技術と芸術性を競うフリールーティンがある。競技会はこの3種目の組合せで行われるが、オリンピックや日本選手権はテクニカルルーティンとフリールーティンで行われる。8?10名の競技者がルーティンを組み合わせて構成するフリーコンビネーションやハイライトルーティンが行われる競技会もある。女子のスポーツとされていたが、国内では2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』のヒットにより「男のシンクロ」も知られるようになった。国際的には男子1名・女子1名のミックスデュエット種目のテクニカルルーティン、フリールーティンが行われている。アーティスティックスイミング
オープンウォータースイミング
海・川・湖など自然環境で行われる競泳である。日本泳法の訓練あるいは行事として行われる「遠泳」と似ているように思われるが、遠泳が団体での協調性や泳ぎ切るための精神的側面を重視するのに対し、OWSはいかに早くゴールするかという競技であり、まったく異なる。泳法に制限がないのでクロール泳法が主体だが、泳ぐ方向や風向・潮流の方向などを判断しながらの競技であるため、その局面に合わせた技術が必要である。天候や潮汐など外部からのさまざまな影響を受けやすいため、危機管理も含めて自然の中で泳ぐための知識や経験も必要とされるのは遠泳とも共通する。世界オープンウォータースイミング選手権では、男女ともに5km、10km、25kmで競技が行われている。1.25km×4名のリレー競技が行われることもある。また、10kmの競技を特にマラソンスイミングと称しオリンピック種目になっている[37]。また、オープンウォータースイミングを含むスポーツとして、トライアスロンがある。
ハイダイビング
人工環境(プール)で行われる競泳に対して、自然環境で行われるオープンウォータースイミングがあるように、飛込プールで行われる飛込に対して、自然環境からの飛び込みを競技化したものがハイダイビングである。競技会では港湾など十分な水深が確保できる場所に、男子27m、女子20mの飛び込み台を設置して行われ、個人種目が行われる。足からの入水に限定されており、安全のため着水点の周囲にダイバーが配置されている。
日本泳法
日本泳法は、主に江戸時代に日本各地で武術として発祥・伝承された技術である。自己鍛錬、自己訓練として行われ遠泳、寒中水泳等の行事を伝統とする団体も多い。他方、競技としても行われる。競技会では、泳法技術の完成度を競う採点競技である泳法競技、おもりを持って立ち泳ぎをして耐久時間を競う支重競技、横泳ぎによる競泳が行われる。毎年開かれる日本泳法大会は、日本水泳連盟公認13流派が集う全国大会である[2]
水泳選手
詳細は「Category:水泳選手」および「Category:競泳選手」を参照
衣類・道具類

水泳を行う際、通常は水着を着用する[38]インナーウェア下着)として水着インナーを着用する場合もある。プールを使う水泳の場合、学校であれ公営プールであれ、水質悪化を防いだり感染症を防ぐためにスイムキャップゴーグルの着用が義務付けられていることも多い。水着は19世紀頃の通常の衣服とそれほどの違いのないものから、体に密着して動きやすく、肌の露出が多い方向へと変化してきた。通常の水着のほか、水中での体温低下を抑えるウェットスーツや、イスラム教の戒律の関係で肌の露出を極力抑えた水着であるブルキニなどさまざまな特殊用途の水着が開発され、水泳で使用されている[39]。これに対し水難事故防止の目的で訓練される着衣泳においては、落水時を想定してあえて普段の服を着て泳ぐ[40]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:105 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef