シンガポールでは、ほとんどの水泳学校が、新加坡体育理事会の支援を得て、2010年7月に新加坡國家水安全理事會によって導入された「游泳安全計劃」を教え、子供たちに泳ぐ方法と水中での安全の保ち方を学ばせる。子供はまた、水の安全性一般、プールの入り方、水中を前後に移動する方法についても学ぶことができる。「游泳安全階段3:個人水生存和中風發展技能」では子供たちは水中で生き残る方法と、さまざまな救助技術の扱い方を学び、100メートル泳ぐ。課程の最後は「游泳安全?金:高級個人水生存和游泳技能熟練」である。 米国の疾病予防管理センターでは、溺死を防ぐための予防措置を講じたうえで、1-4歳の子供たちに水泳を習うことを勧めている[24]。ライフガード証明書はアメリカ赤十字が直接主催するコースで取得する。 米国では、ほとんどのスイミングスクールで、アメリカ赤十字社が定義したスイミングレベル「泳ぐことを学ぶ」を使用している。 カナダでは、毎年100万人以上がカナダ赤十字水泳プログラムに参加している。生徒がプログラムを進め、経験を積むにつれて、深い水で泳ぐために学んだテクニックを身に付け、水泳中も安全であるという自信を高めるようになっている。より速いペースで同じ仕組みの追加プログラムが、安全に水泳する方法を学び自信を深めたい10代の人や大人に向け用意されている[25]。 以上のような国別の教育のほか、ウォータースポーツ類の多くが水泳を基本的技術として含んでおり、そうしたスポーツのレッスン・講習では泳ぎ方も教えられる。たとえばライフセービング、サーフィン、スキューバダイビング、フィンスイミングは基本技術として水泳を含んでおり、それぞれの泳ぎ方のレッスンが行われる。 水泳を効率よく行うために、さまざまな泳法が存在する。競泳において用いられるものは、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの4つの泳法であるが、日本泳法のようにこれらに属さない泳法も存在する[26]。日本泳法をはじめ、世界各地に独自の伝統泳法が存在し、南アメリカの伝統泳法から抜き手が、オーストラリアの伝統泳法からバタ足が導入されたように、伝統泳法から近代泳法への技術導入がなされることもある[27]。また、初心者はしばしば犬掻きを行う[28]。 4泳法のなかで最も古いものは、紀元前3000年頃の古代エジプトですでに近いものが成立していたクロールであるとされるが[29]、近代西欧世界においては平泳ぎが主流の泳法となっており、やがてその派生として横泳ぎ
米国での水泳教育
レベル1:水技の紹介
水慣れ。バタ足、ボビング、水中探検、伏し浮き・背浮き、水中での開眼を行う。ビート板、腕用の浮き輪を補助具として使用する場合が多い。
レベル2:基礎的水泳技能
クロール・背泳ぎで15フィート(4.6m)泳ぎ、潜水して物を取る。
レベル3:泳ぎの基礎
クロール・背泳ぎで15ヤード(14m)泳ぎ、深い水に飛び込む。
レベル4:泳ぎの開発
25ヤード(23m)のクロール・背泳ぎ、15ヤード(14m)のバタフライと平泳ぎを行う。ターンも認められる。
レベル5:泳ぎの洗練
すべての泳ぎで25ヤード(23m)泳ぐ。フリップターン
レベル6:泳ぎの熟達
クロール・背泳ぎ100ヤード(91.4m)、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、横泳ぎ50ヤード(46m)の、計500ヤード(457米)を連続で泳ぐ
カナダでの水泳教育
他
泳法犬掻き。原初的な泳法であり、四脚動物の多くがこれを行う。人間でも水泳をまだ習ったことがない人やまだ習いたての段階では、とっさに、自然とこの泳法になることがある。
平泳ぎ
クロール
背泳ぎ
バタフライ
競技「Category:水泳大会」も参照
水泳はあくまで「水の中で泳ぐこと」全般であり、このうち主にタイムを競う競技類を競泳と言う。水泳競技には競泳・飛込競技・水球・アーティスティックスイミング・オープンウォータースイミングなどの競技を含むので、夏季オリンピックや世界水泳選手権、日本選手権水泳競技大会で水泳という場合にはこれらすべてを含む場合がある。通常、日本語では競泳を指して水泳と言うことが多いが、飛込や水球だけを指して水泳と言うことはない。英語のswimmingは日本語の(広義の)水泳をさす場合と競泳をさす場合がある。特に、広義の水泳を指す場合、aquaticsを用いることが多い。これらの競技は、競技大会の日程及び会場等がそれぞれ異なることや競技特性の違いから一般的には別の競技とされる[1]
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