水木しげるロード
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2007年のゴールデンウィーク期間中には1日で5万8000人が来場し、想定していた観光客数を大幅に上回り、駐車場が不足するという事態も起きた。そのため、観光シーズンには駐車場の臨時増設などを行っているが、関係機関はJR境線などの公共交通機関での来場を呼びかけている。

2010年(平成22年)には、NHK連続テレビ小説において『ゲゲゲの女房』(原作は水木しげるの夫人の武良布枝の自伝の同名作品)が放送され、人気を呼んだ。それとともに水木しげるロードを訪れる観光客も増加し、8月15日に観光客数は177万人を突破、過去最高の年間172万人(2008年)の記録を軽々と塗り替えたばかりか、それから一週間余りしかたっていない8月23日には悲願であった200万人の大台に乗った[8]。11月中旬には映画版『ゲゲゲの女房』が公開されることから、集客数250万人を年間目標に掲げた境港市観光協会であったが、9月22日の時点で早くも達成し、3度目の上方修正を行って目標300万人とした。しかしこれも10月31日に達成し、12月5日には350万人を突破。年間観光客数は最終的に史上空前の370万人を達成した[9]。これは、前年までの最高記録であった2008年の倍以上の数字である。これらの功績が評価され翌2011年1月に「第8回関西元気文化圏賞・特別賞」を、同年10月には「第3回観光庁長官表彰」を受賞した。

なお、境港から隠岐汽船(鬼太郎フェリー)で結ばれ、かつ、武良家の先祖のある隠岐の島町への「水木しげるロード」の延長も進められており、島にはすでに銅像10体が設置されている[7][10]
年表

1989年平成元年):「緑と文化のまちづくり」を推進する境港市が、各界の著名人の提言を受け、水木しげるロードの整備を決議。

1993年(平成5年)

7月18日:銅像23体の設置をもって水木しげるロードがオープン[11]

JR境線ラッピング車両「鬼太郎列車」(初代)も運行を開始。※以下、タイアップ事業については、「タイアップ事業」節も参照。


オープン間もない頃、銅像の一部が壊され、盗まれる事件が発生するも、事件報道が全国的知名度アップに繋がり、来場客数が急増する。

初年の年間観光入込客数は2万1000人。


1994年(平成6年):年間観光入込客数28万1000人。

1996年(平成8年)

8月24日:水木しげるロード完成記念式典。

記念館の建設が提唱されるも、その後、市の財政難が響いて凍結される。


1997年(平成9年):当初の目標であった銅像80体設置を達成。年間観光入込客数38万344人。平成9年度手づくり郷土賞受賞[12]

2003年(平成15年)

3月8日:水木しげるの誕生日に、水木しげる記念館が開館。

この年、銅像の数は86体となる。

水木しげるロードの整備主体であった境港市米子市との合併を選択せず、単独存続を決議し、境港市によるハード部分の整備計画はいったん終了する[13]。これは、市に頼った整備の大幅な充実が以後は見込めなくなったという意味であり、関係者は水木しげるロードの魅力が年々薄れることに危機感を抱く[13]。このような経緯をもって、境港市観光協会、境港商店街連合会、水木しげるロード振興会、水木プロダクションの民間4団体は、「妖怪ブロンズ像設置委員会」を立ち上げた[13]



2004年(平成16年)

水木しげるの構想(明言は無いが、100体設置の意志ありとのこと)を後ろ盾として、妖怪ブロンズ像設置委員会が、水木しげるロードへの銅像100体設置を目標に掲げ、像に名前を刻む代わりに設置費(1体につき、最低100万円)を出してくれるスポンサー寄贈者)を全国に向けて公募する[11][13][13]。この戦略は功を奏して全国の熱烈な水木ファンから申し込みが殺到し、募集開始から2か月足らずで目標達成の目星が付く[13]

12月27日:「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に入選。


2005年(平成17年)

3月中旬:公募によって寄贈された銅像十数体が設置される[14]

4月:第1回公募によって設置された銅像は3月分と合わせて16体となり、銅像の総数は102体となる[注 4][15]。この時、水木しげるロードに新設された銅像は、異獣、いそがし、枕返し、寒戸の婆、べとべとさん、龍、閻魔大王、算盤小僧、岩魚坊主、一つ目小僧、たんころりん、魔女の花子、蟹坊主、コロポックル、ひょうとく、サラリーマン山田[15]

8月28日:水木しげる記念館、開館からの入館者数が50万人を突破[16]

映画『妖怪大戦争』のヒットなどにより、妖怪ブームが到来。水木しげるロードは年間観光入込客数85万5000人を超える[1]


2006年(平成18年)

5月:水木しげるロード周辺商店街が「がんばる商店街77選」のうち「まちづくりと一体となった商業活動」部門に入選[1]

9月11日:境港郵便局の協力により、投函すると鬼太郎の消印で郵便が届く「妖怪ポスト」が水木しげる記念館内に設置される[17]

10月15日:水木しげる記念館前に120体目の銅像「山高帽姿の水木先生」(境港商工会議所の創立100周年記念制作)が新設される[18]


2007年(平成19年)

1月15日:妖怪街灯増殖推進委員会が組織され、妖怪をデザインした街灯群を境港に新設する「妖怪街灯増殖計画」が発表される[19]。妖怪街灯第1号は猫娘[19]

3月21日:「鬼太郎」「ねずみ男」「猫娘」「目玉おやじ」のJR境線「鬼太郎列車シリーズ」全4両が連結し、「妖怪大行進」イベントが行われる[20]。水木しげるロードでは観光客2千人と地域住民による妖怪仮装行列が行われる[20]

4月15日:水木しげる記念館、開館からの入館者数が80万人を突破[21]

11月5日:水木しげる記念館が、開館から約4年8ヶ月で入館者数100万人を突破[22]

『ゲゲゲの鬼太郎』のテレビアニメシリーズ・第5期の放送開始、および、同作品の実写版映画『ゲゲゲの鬼太郎』(その1作目)の公開があり、来場客増加。

ゴールデンウィーク期間中の1日観光客数5万8000人と想定を大きく上回り、駐車場が不足する事態となる。


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