水晶髑髏
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古物商によりドイツイダー=オーバーシュタインで作られた可能性が高い。
特殊なレンズ効果

所有者(および支持者たち)はヘッジスの水晶髑髏には特殊な効果があると主張している。

下から光を射すと、
眼窩に光が集中する。その光を凝視していると1分弱で大半の人が催眠状態に陥るという主張もある。

太陽の光を当てると全体が美しい虹色に光る。

ロウソクの炎を当てると神秘的な紫色に光る。

この他にも主張者たちは、この特殊なレンズ効果の仕組み構造は今もって分かっておらず、現在のハイテク技術をも用いてもその再現は不可能であると主張している。

ただし、これらは実際に学術的な研究や検証などが行われた訳ではなく、また水晶の髑髏による効果とされるもののうちの幾つかは生理現象物性による説明も可能であり、水晶の髑髏に神秘性を求める者たちの主張の域を出ているわけではない。
その他の水晶髑髏

ヘッジスの水晶髑髏以外のものをいくつか記載する。ブリティッシュ・スカル
ブリティッシュ・スカル
大英博物館所蔵。アステカの遺跡で発見されたとされた。円盤型の回転工具による加工痕があり[3]ヨーロッパ19世紀後半に製作したものであることが判明した。研磨は、ダイヤモンドを混ぜた鉄製工具でなされたとみられている。また含有物の調査により水晶はマダガスカル産であることも判明した。この髑髏はパリで骨董品店を経営していたフランス人の古物商ユージン・ボバンが所有していた物で、1881年に店に3500フランで展示されたが買い手がつかず、ニューヨークの宝石商ティファニーに950ドルで販売された。ティファニーは1897年に大英博物館に売却した。2008年にスミソニアン研究所の調査で回転カッターの跡などが見つかり、偽物と判明[4]
パリス・スカル
フランス・パリ人類学博物館所蔵。高さ11cm、重さ2.7kg。頭の天辺から底辺まで、垂直な穴が空いている。ちなみにフランスケ・ブランリ美術館が所蔵する水晶髑髏は、ブラジル産の原石を使って19世紀後半にドイツで作られた物であることが2008年4月に判明した[5]。この髑髏は、前述のユージン・ボバンがアステカの遺跡から出土したと主張していたもので、ボバンが所有していた二つ目の髑髏である。
レインボー・スカル
2006年に日本に運ばれ、テレビ朝日系「ドスペ!古代ミステリー秘宝殿」で放送された際にスタジオに登場した。
ETスカル
フロリダに住む人物が所有。前頭葉と上顎が突き出しているためこのように呼ばれる。
マックス・スカル
テキサス州ヒューストンに住む人物が所有。古代マヤ時代の僧官が使用していたものを伝承したとされた。
シャ・ナ・ラー・スカル
サンフランシスコに住む人物が所有。1959年にメキシコの山中で発見したと主張しているが、この人物はパスポートなどの証拠提出は拒否している。
マヤ・スカル
グアテマラで発見され、マヤの神官が所有していたとされているが、発見場所の記録や神官が所有していた証拠は何もない。
アメジスト・スカル
紫水晶で作られた髑髏。現在行方不明。
ローズ・スカル
薔薇水晶で作られた髑髏。メキシコで発見されたとされている。下顎骨部分が取り外し可能。
カース・スカル
スミソニアン博物館所蔵。内部が空洞なのが特徴。1996年の調査で19世紀の偽物と判定され、その後X線回折を用いた調査によりカーボランダムによる加工痕を確認したことから、1950年代以降に作られたものと考えられている[6]

ほかに

57ポンド・スカル

ヘルメス・スカル

イカボッド・スカル

マドレ・スカル

マハサマトマン・スカル

など。
オカルトでの人気

オカルト本等では「現代の技術をもってしても再現不可能なオーパーツ」として度々紹介された。

「中南米の古代文明期に製作された水晶のドクロが世界中に全部で13個あり、全部を集めてマヤ暦の最終日である2012年12月21日に1列に並べると強大な力を発揮し、世界の崩壊を防ぐ」といった2012年人類滅亡説と関連したネタもあった[4]
水晶髑髏を題材にしたフィクション


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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