非自由気鳴楽器は、振動している空気が楽器内部に含有されている楽器である。吹奏楽器と呼ばれることが多く、典型的には木管と金管の2つのカテゴリーに分かれる。吹奏楽器は、その材質によって分類されないことが広く受け入れられている。木管楽器は必ずしも木製である必要はなく、金管楽器も金属製である必要はない。木管楽器は木、金属、ガラス、象牙で作られることが多く、フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネット、リコーダー、サクソフォーンなどが例として挙げられる。金管楽器は銀、銅、象牙、角、木で作られることが多い。例として、トランペット、コルネット、ホルン、トロンボーン、チューバなどがある[19]。
笛詳細は「笛」を参照
笛は気鳴楽器の一種である。一例にユーナックフルート(英語版)(ミルリトンとも呼ばれる)がある[3]。笛は、開口部(大抵は鋭い縁を持つ)を横切る空気の流れから音を出す気鳴楽器るいは無簧吹奏楽器(英語版)である。ホルンボステル=ザックスの楽器分類に従えば、笛は稜吹き気鳴楽器(英語版)として分類される。声は別として、知られている最も初期の楽器(英語版)である。およそ4万3千年から3万4千年 前に遡る数多くの笛がドイツのシュウェービッシェアルプ地方で発見されている。これらの笛は、ヨーロッパに現生人類が存在していた初期の時代から、音楽の伝統が発達していたことを実証している[20][21]。
笛の例
カルナータカ(英語版)の8孔竹製笛
インドの古典的な8孔の竹笛。
ユーナックフルートの例
リード(簧)詳細は「有簧気鳴楽器」を参照
有簧(リード)気鳴楽器は、一枚の薄板または一対の薄板に対して向けられた奏者の息によって音を出す楽器である。薄板は気流を周期的に遮断し、空気の運動を引き起こす。有簧気鳴楽器はさらに2つの異なるカテゴリー、単簧(英語版)(シングルリード)および複簧(ダブルリード)楽器に細かく分けることができる。前者はクラリネット族およびサクソフォーン族を含み、後者の例はオーボエ族およびファゴット族である。
有簧気鳴楽器の例
ファゴット
A♭クラリネット(英語版)
ドゥドゥク
サクソフォーン族 ? 左から右へ、E♭アルトサクソフォーン、湾曲型B♭ソプラノサクソフォーン、B♭テナーサクソフォーン
金管楽器詳細は「金管楽器」を参照
金管気鳴楽器は、奏者の唇の振動と共鳴した管状の共鳴体中の空気の共鳴によって音を出す楽器である。金管楽器における異なる音高の発生に関与する要素は複数存在する。スライド、バルブ、クルック、またはキイが管の振動長を変化させるために使用され、これによって利用可能な高調波列(英語版)が変化するが、奏者のアンブシュア、唇の引っ張り、および空気の流れが利用可能な高調波列から生み出される特定の高調波(倍音)を選択することができる。その他全ての気鳴楽器と異なり、金管楽器は弱音することができる。言い換えると、銃器でサイレンサーを使用するように、金管楽器の音は弱音器(ミュート)を使用することで幾分抑制することができる。プラスチック製から金属製、形状も様々な弱音器がこれらの楽器用として存在する。
金管気鳴楽器の例
アルトホルンは金管楽器・気鳴楽器の一種である。
ロータリーバルブC管トランペット
気鳴楽器の一覧詳細は「ホルンボステル=ザックス番号による気鳴楽器の一覧」を参照
鍵盤ハーモニカ
アコーディオン
バグパイプ
バンドネオン
バリトン
ファゴット
クラリネット
コンサーティーナ
コルネット
ディジュリドゥ
イングリッシュホルン
ユーフォニアム
フレンチホルン
ハーモニカ
オーボエ
オカリナ
パンフルート
ピッコロ
パイプオルガン
リコーダー
ハーモニウム
スーザフォン
横笛
トロンボーン
トランペット
チューバ
ブブゼラ
ティン・ホイッスル
出典^ Randel, D.M. (1999). The Harvard Concise Dictionary of Music and Musicians. Harvard University Press reference library. Belknap Press. p. 12. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-0-674-00084-1. https://archive.org/details/harvardconcisedi00donm_0
^ “ ⇒aerophone ? OnMusic Dictionary”. Connect for Education Inc. (2014年12月4日). 2014年12月4日閲覧。