民間語源
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島を意味する「island(アイランド)」は、もとは古英語で「iland」と綴っていたが(「水」を意味するゲルマン語由来の「?eg」または「?g」に、「土地」を意味する「land」が合わさったもの)、ラテン語で島を意味する「insula(インスラ)」が語源であるとする俗説が広がった結果、発音には不要なsの字が挿入されてislandとなってしまった[7][8]

こじつけた民間語源は笑いの種となる場合があり、落語やかん』などはそれを表したものである。
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以下は、日本語における民間語源とされるものの例である。これら全てについて民間語源である、と確定する説もまた、諸説の一つに過ぎないことに留意。
地名俗解

現在の
五島列島のことを指した「チカシマ」(『古事記』では「知訶島」、『風土記』では「値嘉島」)の語源は「近いから」という説。

隠岐(おき)」こと隠岐島は、「沖の島」であるところから名づけられたという説。

大和(やまと)は「山門」または「山跡」の意とする説。

「邪馬台国」は、九州に上陸した大陸からの使節の「この国の名は?」との問いに九州弁で「大和(やまと)たい」と答えたことに由来するという説。

沖縄の雅称である「うるま」は、沖縄方言のウル(珊瑚)とマ(島)が語源であるという説。

舞浜(まいはま)」は、舞浜にある東京ディズニーランドのモデルとなったウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートアメリカ合衆国フロリダ州にあり、州の観光地であるマイアミビーチから名付けられたという説。詳細は「舞浜#地名の由来」を参照

地名以外

「くだらない」は「くだりもの」(地方へ流通していく京都・上方の物産、特に
の酒、地方産より上質とされた)には無いものという意味という説。その他、「百済(くだら)にも無い」ものとする説。

狛犬のコマは「拒魔」で魔除けの犬だという説。

(さそり)は「刺す」という説。

神無月八百万の神出雲大国主命のもとに参集するので、神がいなくなる月であるという説[注釈 3][注釈 4]

師走は年末は坊さん(法師)が仏事で忙しく走り回るからという説[11]

日本語と外国語を結びつける民間語源

本来民間語源とは大衆言語の自然的性質を考察する際の言語学用語であり、以下に示すような少数あるいは特定のグループによる意図的な主張は本来の言語学からは外れたものである。
日本語と英語

肥筑方言のひとつである「ばってん」は、英語の「but and(バット・アンド)」または「but then(バット・ゼン)」に由来するとする説。言語学的には古語の「?ばとて」に由来するとしており定説となっている[注釈 5]

「ぐっすり」の語源は英語の「good sleep(グッド・スリープ)」であるという説。

日ユ同祖論「日ユ同祖論#ヤマト言葉とヘブライ語の類似」も参照

日本語にはヘブライ語が多数入り込んでいるというもの。川守田英二は、日本語「ジャンケンポン」はヘブライ語「ツバン・クェン・ボー(隠す・準備せよ・来い)」であり、これは「キリスト教の一切を語る秘儀」を表現しているといった説を唱えた。そのほか、「威張る」は「バール(主人)」、「さようなら」は「サイル・ニアラー(悪魔追い払われよ)」、「晴れる」は「ハレルヤ(栄光あれ)」、ありがとうは「ALI・GD」(私に(とって)・幸運です)であるなどと主張した。

そのほかにも、京都の「祇園(ぎおん)」は「シオン」であるとか、「イザナギイザナミ」は「イザヤ」であるなど、同様の説は後を絶たない。
朝鮮語語源説

音の類似をもって、語源と主張する例。

奈良」は、朝鮮語で国を意味する「??(ナラ)」に起源を有するとの説。

海を意味する「わた」「わたつみ」は、朝鮮語で海を意味する「??(パダ)」に関連するとの説。

わっしょい」が朝鮮語「??(ワッソ 来た)」に関連するとの説(四天王寺ワッソ参照)。

は、朝鮮語で熊を意味する「?(コム)」に起源を有するとの説。

は、朝鮮語で島を意味する「?(ソム)」に起源を有するとの説。

これらはいずれも現代朝鮮語を元に主張されている巷説であり、朝鮮語の古代音などが未解明であるため不成立な説である。
脚注
注釈^ 明解言語学辞典は、「民衆語源」を主見出しとして掲げ、「民間語源、語源俗解とも呼ぶ」としている(執筆;遠藤光暁)[2]
^ なお「全く関係のない言語同士でも、ある言語音を聞かされると同じ図形を選ぶ」というケースが心理学において確認されており、ブーバ/キキ効果と呼ばれる。
^ 神々が出雲大社に集まるためというのは、「奥儀抄」などに見える俗説[9]
^ 神無月の字をあてるようになったのも、平安時代に入ってからだと考えられる。・・・カミナツキの意味については、新米を収穫して酒を造る月だから醸成月(かみなしづき)の意だとか、神嘗祭(かんなめのまつり)の行われる神嘗月から出ているとか諸説があるが、まだ決定できない[10]
^ 随筆・山崎美成『世事百談』二・方言 「また筑紫がたにては詞の末にばってんといふ助語をそへていふことあり〈略〉ばとてといふ詞の国なまりにてばってんとなるなり」 [12]

出典^ 『フォークエティモロジー』 - コトバンク
^ 明解言語学辞典、p.210、2015年8月20日第1刷発行、三省堂、ISBN 978-4-385-13578-6
^語源俗解とは - Weblio辞書 三省堂大辞林
^ 福島真人「<資料・研究ノート>閉ざされた言語 : サミン運動とその言語哲学」『東南アジア研究』第24巻第4号、京都大学東南アジア研究センター、1987年3月、418-435頁、doi:10.20495/tak.24.4_418、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISSN 0563-8682、NAID 110000200407。


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