毛布
カシミア、アルパカ、キャメルなどの獣毛を混ぜた製品は最高級品とされる[1]。
アクリル毛布
アクリル繊維を用いた毛布。機能性付与が容易であるとされる[1]。軽い、耐久性に富む、染色性が良いなどの特徴がある。なお、アクリル製のアクリル毛布には編毛布のものもある[2]。
綿毛布
綿(超長綿)を用いた毛布[1]。軽くて吸湿性がある。洗濯が容易。
シルク毛布
絹を用いた毛布。他の繊維に比べて軽くて保温性が高く、静電気も起きにくい。
編毛布
マイヤー毛布
長い立毛を持つ最高級の毛布。ドイツ製のカールマイヤー編み機によって作られるニット毛布。
タフト毛布
基布にアクリルのパイル糸を起毛した毛布。縦糸の代わりに綿布が用いられる。災害用として使用される。
加重毛布ウェイトブランケットともいい(正しくは weighted blanket)、一定の圧迫感(圧迫刺激)によって安心感を得る感覚過敏の子供などのために、ガラスペレットなどで敢えて重量を増した毛布。Weighted blanket
を参照。近年では一般向けの安眠グッズとしても販売されている。
電気毛布電熱線を内蔵し、加熱・保温を行う毛布。詳細は「電気毛布」を参照
袖付き毛布袖付き毛布
袖付き毛布(en:sleeved blanket
スリーブド・ブランケット)は、毛布に袖の形状の部分を足したものである。通常の毛布で身をくるんでいる場合、何か手を使った作業をしたくてもしづらい。また寝具として使う場合でも、読書などしたくて腕を出すと腕や肩まわりが冷えてしまうが、毛布に袖の形状の部分があると、腕や肩も暖かく保ったままでも簡単な手作業ならでき、寝転がって腕や肩も暖かく保ったまま読書をすることもできる。欧米では最近、寒い時期のスタジアム観戦を袖付き毛布を身につけてする人も増えている。ネット通販などでも「袖付き毛布」または「着る毛布」で検索すると多数表示される。
特殊なブランケットウールを使ったものではないので、普通の意味でのブランケットではないが、シート状で形状的にはブランケットと似ていて何かを包むのでブランケットと呼ばれているものもある。
エマージェンシーブランケット(英:space blanket
, emergency blanket, etc.)– ビニール(プラスチック)のシートにアルミを蒸着したもの。ウールの毛布同様に体温保持目的で使うものであり、軽くて薄くて小さく折り畳め、邪魔にならず、いざとなったら広げて身を包めば、自分の身体からの放射がこのシートで反射され身体に返ってくるのでとても温かい。ウールと違い水を吸ってしまうことは無いので雨天でも使いやすい。たとえば登山者は念のため、遭難時にも生き延びられるように持参する。また天災発生時などに被災者にとりあえず緊急的に配るということも行われる。近年は百均でも売っている。
ファイヤーブランケット(英:fire blanket) – 消火用の布。たいていはグラスファイバーを織った布である。
防弾ブランケット(英: bulletproof blanketあるいはbodyguard blanket) – ウールではなく防弾用の素材(たとえばケブラーの繊維[6])で織った織物。ボディーガードやSPなどが使う。警護対象者にかぶせることで銃撃から守ることができる。
エマージェンシーブランケットの使用例
ファイヤーブランケット
歴史的な逸話メキシコにおけるフランス干渉戦争に参戦したフランス外国人部隊の、1863年の制服と装備品一式。兵士の足下に背嚢が置いてあり、その上辺部に毛布がぐるりと巻き付けてある。
ル・ブーダン詳細は「ル・ブーダン(英語版)」を参照ル・ブーダン(仏・英:Le Boudin )は、フランス外国人部隊の軍歌兼行進曲の題名である。直接的には、フランス料理の一つである「ブーダン」、すなわちブラッドソーセージの一種を指す名称であるが、彼らにとっては自分たちに支給されていた青い毛布の愛称であった。兵士にとって欠かせないその毛布の、往時の携帯方法として、円筒状に巻いてカバーをし、背嚢(リュックサック)の上辺部に沿わせて縛り付けておくのが常であったが、円筒状に巻いたその形を豚の腸の詰め物であるブーダンになぞらえたわけである。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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