毛利元就_(NHK大河ドラマ)
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群衆シミュレーションプログラムをはじめ、さまざまな画期的な試みをした。[1]

平均視聴率は23.4%、最高視聴率は28.5%[2]
あらすじ

安芸国の小領主・毛利弘元の次男として産まれた松寿丸(後の元就)は幼いときに実母・祥の方を亡くし、すさんだ少年時代を過ごす。一方父・弘元は有力大名の大内義興尼子経久との板ばさみに悩み、さらに松寿丸の素行やまとまりのない家臣達に心労をつのらせ、長年の酒毒により死去する。父の後を継いだ兄・興元も父と同様の苦労の末、同様に酒毒に侵され若死する。

そんな父と兄の寂しい死をきっかけに、元就は生まれ変わり、戦国乱世の中でいかに毛利家を存続させるかに命を燃やすようになる。だがそんな元就に、本来毛利家とほとんど同格の国人領主で、盟約によって家臣になっているに過ぎなかった家臣達の容赦ない反乱や策謀が降りかかる。

それらをはねのけた元就はいつしか安芸国人だけでなく大内氏・尼子氏双方に一目おかれる存在にのし上がり、家族・家臣・好敵手達との出会いと別れをいくつも経験しながら、やがて稀代の謀将として中国地方一の大名と呼ばれるまでになった。
登場人物
毛利家
毛利一門
毛利元就(もうり もとなり)
(松寿丸→毛利元就)演:中村橋之助(幼少時代:岩渕幸弘 少年時代:森田剛[3])主人公。幼名は松寿丸(しょうじゅまる)。幼くして両親と死別した影響で不良少年となったが、養母・杉の方と暮らすうちに攻撃的な性格は鳴りを潜め、真面目な青年へと成長。苦難を乗り越え、知勇兼備の武将となっていく。若年期は天下への野望があったが、長ずるにつれてそうした野望はなくなっていく。とにかく愚痴が多く辟易した美伊やさよに逃げられてしまうこともあり、主に愚痴を言いだす際「わしはな(わしはの)」と切り出すのが口癖。世間でも「ボヤキの元就」と揶揄される。また、父と兄を酒の害で亡くしているため酒は飲まず、酒席でも好物の餅を周囲に勧めるなどしている。幼少期に出会ってから尼子経久に畏敬の念を抱く一方で彼を信じることはできず、一時毛利家が尼子家と結んだ際は散々辱められた。跡目争いを経て家督を継いだ後は、小国の領主ながら大国・尼子と大内の間を渡り歩き次第に毛利家の勢力を拡大させていく。
美伊の方(みいのかた)
演:富田靖子元就の正室。吉川国経の娘。隆元・元春・隆景・可愛の母。尼子経久は彼女を唯一苦手としている。当初は元就に嫁ぐことに反発し、了承して嫁した初夜に「危害を与えない」という意思表示としていきなり元就の前で全裸になったことから傷ついた元就に距離を置かれてしまう。しかし、元就を刺客が襲った事件をきっかけに同衾するようになる。「勝ったようなもの」が口癖。彼女が死去するまで元就は側室を置かなかった。彼女の死後、彼女の血筋は毛利家・宍戸家・吉川家・小早川家によって色濃く受け継がれていくことになる。
杉の方(すぎのかた)
演:松坂慶子毛利弘元の側室→継室、元就の育ての親。当初、松寿丸とは犬猿の仲で、「小坊主」「化け猫」と罵り合っていたが、成り行きで松寿丸を看病したことをきっかけに関係は改善され、実の親子同然の間柄になっていく。「女は顔」などの独特の価値観の持ち主で、元就が成長すると「あのように立派な息子がいながらこの若さ」と褒められる事を生きがいにしている。そういった価値観からか、弘元の死後、未亡人となっても落飾しなかった。上記の通り明るくハイテンションな性格で、「お黙りっ!」が口癖。一目惚れした堀立直正と天竺まで旅立とうと思い立つが、その直前に急死する。念仏を唱えるなど信仰心が篤く元就にも受け継がれた。
毛利隆元(もうり たかもと)
(千代寿丸→毛利隆元)演:上川隆也(幼少時代:金澤匠)元就の長男(嫡男)、輝元の父、母は美伊の方。幼名は千代寿丸(ちよじゅまる)。生一本の性格で、父の得意とする謀略戦には懐疑的。偉大な父や優秀な弟たちとの狭間で苦悩する。和智誠春の饗応中に尼子方の刺客に暗殺され、元就よりも先に他界することになった。
吉川元春(きっかわ もとはる)
(松寿丸→毛利元春→吉川元春)演:松重豊(幼少時代:安藤一志)元就の次男、母は美伊の方。安芸国人吉川氏当主。鬼吉川の血筋と元就の武勇を濃厚に受け継ぐ猛将。
小早川隆景(こばやかわ たかかげ)
(徳寿丸→小早川隆景)演:恵俊彰(幼少時代:富田樹央)元就の三男。母は美伊の方。幼名は徳寿丸(とくじゅまる)。安芸国人小早川氏当主。軽薄に見えるが元就の知略を濃厚に受け継ぐ智将。
可愛(えの)
演:高橋由美子(幼少時代:伊藤明日香)元就の長女、母は美伊の方。長年の敵宍戸家懐柔のため、宍戸隆家に嫁ぐ。かなり気の強い性格だが、夫宍戸隆家を深く愛し、夫婦仲は相思相愛。
毛利輝元(もうり てるもと)
(幸鶴丸→毛利輝元)演:森田剛〔二役〕(幼少時代:中村国生)元就と美伊の方の孫。隆元の長男(嫡男)。母は寿の方。幼名は幸鶴丸(こうつるまる)。元就の少年期を演じた森田が演じており、初登場時は元就から「わしの若いころにそっくり」と驚かれた。毛利家が代々一字を貰っていた大内氏が滅亡したことで時の将軍・足利義輝から偏諱を受ける事になり、輝元とした。本来はより格式の高い「義」を与えられるはずだったが、「桶狭間の戦いで敗れた今川義元と同名だから」などの理由により嫌がり、これを固辞した。父を早くに失った事から精神的に未熟な部分があり月山富田城攻めで手柄に逸り、品川狼之介を失う。
毛利弘元(もうり ひろもと)
演:西郷輝彦元就の父。尼子派・大内派に割れた家臣団を掌握しきれず、苦悶の末に隠居し嫡男・興元に譲ることでその場をしのぐ。懊悩の果てに酒に溺れ急死する。元就に「三つ星」の話を語ったのが虫の知らせとなった。松寿丸はそれまで軽蔑していた父の偉大さや苦悩を知る。
祥の方(さちのかた)
演:竹下景子弘元の正室、元就・興元・芳姫の母、福原広俊の娘。病身のため妻としての役目が思うように果たせず、弘元が側室の処に多く行くことを受け入れ、松寿丸(元就)に「やせ我慢」について教える。そんな母の寂しそうな姿を見て、松寿丸は弘元や杉の方を軽蔑することとなる。松寿丸の行く末を案じつつ、病没する。松寿丸にとっては最愛の母の死であったものの幼少だったため母の面影を覚えておらず、そのことが深いコンプレックスとなる。愛に飢えた松寿丸は不良少年に成長してしまう。弘元に隠居を勧めたのは祥の方であり、その場に同席しようとした杉の方に対して正室と側室の身分の違いを厳しく言い渡し退却させる等、正室としての気構えを見せ付ける場面も描かれていた。
相合の方(あいおうのかた)
演:松原千明弘元の側室、元綱・松の方の母。泥棒猫。弘元生前から、杉の方とは同じ側室同士で張り合っていたが、弘元死後は隠棲。反元就派の桂広澄が相合方の後ろ盾となった際、彼と相愛関係になる。元綱の謀反に際しては、兄弟相争って欲しくないと自らの喉に小刀をあて体を張って止めようとする等最後まで反対していた。元綱の墓前で会った元就に恨み言一つ言わず、墓にかける水を彼に所望して汲みに行かせた合間に元綱の後を追って自害。元就は水を汲みに行ったことを後悔し、杉の方も次々と旧知の人々が死んでいくことに悲嘆した。
毛利興元(もうり おきもと)


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