毎日放送
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「長期的な経済環境の悪化が予測される状況で、今後のラジオ事業の在り方を早急に固めながら(経済環境の悪化に向けて)対策を立てていく必要がある」との認識の下で、「独立した新しい会社で2021年秋の改編に向けて準備するのが相応しい」との判断に至ったため、事業承継の期日を当初の計画より半年早い2021年(令和3年)4月1日に繰り上げた[27]。また、同日付で分割準備会社の商号を「株式会社MBSラジオ」に変更することも決定。新・毎日放送については、ラジオ放送事業の分離後も「株式会社毎日放送」という商号を引き続き使用する[注釈 14] ほか、アナウンスセンターなどの関連部署を残すことになった[28]

そして、2021年(令和3年)4月1日、ラジオ放送免許とラジオ放送事業を株式会社MBSラジオに承継。これにより、日本の広域圏(近畿広域圏、関東広域圏中京広域圏)でテレビ放送事業を運営する民間放送事業者がすべてテレビ単営局になり[注釈 15]、近畿地方でテレビ・ラジオ放送事業を兼営する民間放送事業者が京都放送(KBS京都=本来の放送対象地域はテレビ:京都府、ラジオ:京都府・滋賀県)のみになった。

なお、新・毎日放送ではテレビ単営局への移行を機に、デジタルテレビ放送のコールサインをJOOR-DTVからJOOY-DTVに変更。2021年(令和3年)3月31日23時59分45秒から4月1日0時00分15秒にかけて、『らいよんチャンネル』(本来は兼営局時代から放送している番宣番組)を特別に編成したうえで、河田直也アナウンサーが『よんチャンTV』(同月29日からメインパーソナリティを務める平日夕方の報道・情報番組)のスタジオで収録された映像を通じてコールサインの変更を告知した。その一方で、新・毎日放送が主催するイベントや運営事業(住宅展示場など)に関するCMをMBSラジオで放送する場合の主催社の名義が毎日放送から「MBSテレビ」に変更された。
年表

1950年昭和25年)12月27日 - 「新日本放送株式会社」設立[29]。初代社長に杉道助が就任。大阪市北区天神橋七丁目に仮スタジオと研修センターを置いた。その後、大阪市北区角田町にある梅田阪急ビル(阪急百貨店本店、現・阪急百貨店うめだ本店)屋上に本社及び演奏所を建設。試験放送開始と同時に業務機能を完全に移転。

1951年(昭和26年)

4月21日 - 中部日本放送(現・CBCラジオ)他15局と共に予備免許が交付される。コールサイン:JOOR、周波数:1210kc、出力10kW。この日は1993年記念日「民放の日」となった。

7月8日 - 日本初の民間放送として試験電波を発射。

7月31日 - 本免許交付。

8月15日 - サービス放送開始(8月31日まで実施)。

9月1日 - 新日本放送、本放送開始(JOOR)[29]。中部日本放送より5時間30分遅れて正午に本放送開始。民放では日本で2番目。キャッチフレーズは「あなたの民間放送」

9月3日 - 現在も続く民放ラジオ最長寿番組歌のない歌謡曲』放送開始。


1956年(昭和31年)12月1日 - 朝日放送、朝日新聞社毎日新聞社と合弁で会社を設立し大阪テレビ放送を開局。

1958年(昭和33年)6月1日 - 新日本放送の商号を「株式会社毎日放送」に改称[29]

1959年(昭和34年)

3月1日 - 準教育局(ANN系列の準キー局)として、地上アナログ本放送開始(JOOR-TV)[29]。東京・フジテレビ、福岡・九州朝日放送と同日開局。ラジオ東京(KRT、現在のTBSテレビ)のフルネット局として開局を目指していたが、KRT側に拒否され、その後フジテレビ(CX)とのネットワーク関係樹立を目指すも断念。結果、日本教育テレビ(NET。現在のテレビ朝日(EX))主体でのネットワーク形成を余儀なくされる[注釈 16][注釈 17]

10月1日 - ラジオの出力を20kWに増力[29]

10月5日 - 『皇室アルバム』放送開始。


1960年(昭和35年)

大阪府吹田市千里丘陵に2階建ての「千里丘スタジオ」完成。番組制作機能を移転。

2月1日 - 朝日放送(ABC)が四社連盟(1ヵ月後には五社連盟)に加入したためKRTの番組を手放す。しかし、『毎日新聞ニュース』のネット受けという形でKRTとの関係は残る。また、CXの番組が関西テレビ(KTV)に移行したため、キー局をNET(現在のテレビ朝日 (EX))に統一[注釈 18]


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