毎日放送
[Wikipedia|▼Menu]
株式会社毎日放送(まいにちほうそう、: MAINICHI BROADCASTING SYSTEM, INC.、略称 : MBS)[注釈 1]は、MBSメディアホールディングスの連結子会社で、近畿広域圏放送対象地域(エリア)とするテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者

通称はMBS(エムビーエス)。TBS系列JNN)の準キー局で、コールサインはJOOY-DTV(大阪 16ch)[4]リモコンキーIDは「4」。

2017年4月1日、初代法人の株式会社毎日放送が認定放送持株会社に移行したことにより、商号を「株式会社MBSメディアホールディングス」に変更、放送事業などの現業全般は会社分割により設立された2代目法人の「株式会社毎日放送」(旧:毎日放送分割準備株式会社)が継承した。商号と営業上、初代法人と2代目法人は連続しているため、以下では特記以外は連続して記述する[1]
概要

TBSテレビをキー局とするジャパン・ニュース・ネットワーク(JNN)の基幹局。JNNでは「五社連盟」に加盟しており、TBSホールディングスの大株主でもある。Gガイドの番組データの配信を行っており[注釈 2]、かつては民放テレビ局がNNN/NNS系列局のみである徳島県にもアナログGガイドの番組データの配信対応をしていた[注釈 3]

また、MBSがテレビ放送を開始してから腸捻転を解消するまでの16年1か月の間は、NETテレビ(現在のテレビ朝日)をキー局とし、オールニッポン・ニュースネットワーク(ANN)にも属していた[注釈 4]。これと同時期に、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)ともネットを結んでいた(詳細は後述)。

2011年7月24日地上デジタル放送完全移行を機に、同日付の新聞・テレビ情報誌などの表記が、(テレビ放送)開局以来使われてきた「毎日テレビ」(または「毎日」)から「MBSテレビ」(または「MBS」)に統一された。地上デジタルテレビ放送Gガイドでは「MBS毎日放送」と表記している。2011年7月23日までは一般呼称を「毎日放送テレビ」としていた他、単にMBSと呼称される場合や、アナログ時代には新聞などのラジオ・テレビ欄では「毎日テレビ」と表記されていたが、中日新聞(伊賀・紀州・滋賀・福井版のみ)と日刊県民福井ではラジオと同様「毎日 MBS」と、スポーツニッポン日刊スポーツ神戸新聞デイリースポーツでは「毎日」と表記されていた。なお、当時はラジオ部門とは異なり、「MBSテレビ」と呼称されることは稀であった。

2017年平成29年)4月1日に商号を「MBSメディアホールディングス」へ変更するとともに、テレビ・ラジオ両放送事業を「(新)毎日放送」が引き継いだ。その後、2021年4月1日にはMBSメディアホールディングスの完全子会社として新たに設立された「株式会社MBSラジオ」に毎日放送が保有してきたラジオ放送免許とラジオ放送事業を承継し、テレビ単営局へと移行した[1]

在阪放送局中、同社と朝日放送テレビ関西テレビの3社は各々の在京キー局(TBSテレビ、テレビ朝日、フジテレビ)より開局が早い。これは、この3社とキー局3社とは設立当時それぞれがまったくの無関係だったことによる。ただし、ラジオ放送開始が日本でも最古参なのとは裏腹に、テレビ放送開始は在阪局の中でも4番目と遅く、放送開始日は現キー局のTBSテレビより約4年、旧キー局のテレビ朝日(当時は日本教育テレビ〈NETテレビ〉)と比べてもほぼ同時期だが1か月遅れている。一方、読売テレビテレビ大阪はそれぞれのキー局の意向で設立されたため、キー局よりも遅い開局となっている。

RKB毎日放送とは繋がりが強く、ラジオ番組の共同制作や共同セールスを行ったり、テレビでは腸捻転時代も九州朝日放送(KBC)の編成から外れた自社制作番組を販売またはスポンサードネットしていた他、健康保険組合を共同で設立するなど姉妹会社の様相を呈している。なお、アナログ親局やデジタル放送におけるリモコンキーIDも同じ「4」となっている。三菱UFJ銀行りそな銀行とも関係が親密である。

FM802には、ニッポン放送とともに主要株主として設立に携わっている。設立時にはニッポン放送から編成、毎日放送から営業の責任者が出向していた。現在でも、イベントを共催することが多い。2019年令和元年)7月には、FM802および同社が運営するFM COCOLOとの間で災害情報共有パートナーシップ協定を締結した[5]
企業情報
本社旧ギャラクシーホールエントランス(現在のM館1階:「ちゃやまちプラザ Live Space」に活用)

所在地:〒530-8304 大阪府大阪市北区茶屋町17-1

交通 : 大阪梅田駅 (阪急) 茶屋町口から徒歩約5分。JR西日本 大阪駅大阪梅田駅 (阪神)大阪市高速電気軌道 梅田駅中津駅東梅田駅西梅田駅から徒歩約10分。

一部の番組には「番組専用郵便番号」が存在する[注釈 5]

在阪テレビジョン放送局の中でも人通りが多い場所にあり、本社前は、平日では通勤者の通り道にもなっている。近隣には、梅田芸術劇場が入居する「ちゃやまちアプローズ」、阪急電鉄本社ビル、梅田ロフトNU茶屋町などの業務・商業施設が立ち並び、阪急神戸宝塚京都各線の大阪梅田駅 - 中津駅間およびJR京都線大阪駅 - 新大阪駅間を走行する列車の車内から現社屋ビルを確認可能である。上部部分は「M」の文字を象った形をしている。「毎日」(Mainichi)をイメージした造型だとの文献も散見されているが、当時この空域でNTTの電波が送信されており、建物の高さ制限があったため、このデザインとなった[要出典]。
歴史旧社屋については「毎日大阪会館」「毎日放送千里丘放送センター」を参照

現在の社屋は、1990年平成2年)9月1日に大阪市北区茶屋町の阪急百貨店流通センター跡地に本館(現:M館)が完成。毎日大阪会館にあった営業・経理などの本社機能と、千里丘放送センターにあった報道局などの部署、千里丘で制作されていたテレビ・ラジオ番組の一部を除いて茶屋町の新社屋に移転して[注釈 6]、同日からテレビは2日間、ラジオは5日間にわたって、開局40周年・新社屋放送開始記念の特別番組を制作・放送した。

同日のグランドオープン以来、1階の大半を「アトリウム」(オープンスペース)としてテレビ・ラジオ番組の生中継・収録や各種イベントに利用。「MBSグッズショップ」(旧名称は「エムぞうの店」→「ネビュラ」)やタリーズコーヒーの支店(1990年のオープン当初は「スターシップ」というレストランだった)も入居していた。2階では、オープン当初、「ギャラクシーホール」という名称でコンサートホールの機能を持たせていた。後に、「ギャラクシースタジオ」へ転用。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:433 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef