残響のテロル
[Wikipedia|▼Menu]
やがて、自身の存在がナインたちの行動の足を引っ張っていると悟り、彼らの元を去るが、ハイヴの元に連れ去られてしまう。さらに、ハイヴによってツエルブをおびき寄せる道具として利用され、ハイヴがツエルブから情報を聞き出した後は、ツエルブと共に解放される。茫然自失とするツエルブにナインが記者会見を実施することを伝え、ナインを援助するよう励ました。スピンクス事件から1年後、「あれから色々な人に事情を聞かれたが、何も答えられなかった」と述懐している。ナイン達の墓参りに行った帰り際、柴崎と遭遇し、ナインが聞いていた音楽の事や、「VON」の意味を伝えた。料理が苦手なようで、味について、ナインやツエルブからは「まずい」、「食えたもんじゃないね」と酷評された[注 2]。 ツエルブ曰くリサの声は「薄い黄色」をしており、その色をした音はめったにないという。
警視庁
柴崎 健次郎(しばざき けんじろう)
声 -
咲野俊介[9]警視庁の刑事。かつては捜査一課の敏腕刑事だったが、与党議員秘書の転落死事件を捜査した際に、与党の領袖である間宮にまで捜査範囲を広げたため、間宮の逆鱗に触れ、文書課に左遷される。最初に投稿されたスピンクスの動画から、いち早く不穏な予感を察知したり、二回目に投稿されたスピンクスのなぞなぞの答えから、爆弾の仕掛けられた場所が、六本木警察署だということもいち早く見抜く。この事件をきっかけに捜査一課に復帰するが、羽田空港での事件でハイヴの怒りを買ってしまい、無期限の休職を言い渡される。その後も独自に新進平和塾や事件の真相について調べ、青木宗太や間宮俊造の存在に気付く。そして、最後はスピンクスがかつて収容されていた施設の跡地に現れ、その場でスピンクスの真の目的を暴いた後、逮捕しようとするも米軍に襲撃されて、ツエルブは殺され、ナインも絶命してしまい、結果としてナイン・ツエルブを逮捕することは出来なかったが、その際、ナインから爆弾の起爆装置を託されている。尚、米軍は柴崎は最初から生かすつもりだった[注 3]。その後、倉橋らと共に記者会見をしているシーンがある[注 4]。既婚者で、娘・晴香がおり、スピンクス事件の捜査のため、娘から理工学等の知識を教えて貰っていた。ポン・デ・リングが好物。
倉橋(くらはし)
声 - 手塚秀彰刑事部捜査一課長。スピンクス事件の解決に同期の柴崎の力を借りようと、柴崎に捜査一課に復帰するように促した。スピンクスによる一連のテロ事件の後、柴崎らと共に記者会見をしているシーンがある。
羽村(はむら)
声 - 逢笠恵祐刑事部捜査一課。スピンクス事件解決に熱意を燃やす若手刑事。柴崎が長い間、窓際族だったことや、容疑者逮捕より謎解きを優先させていることに、当初は反発していたが徐々にその態度は軟化している模様[注 5] 。第11話では、「気球を使って写真を撮影していた奴がいた」と柴崎に有益なヒントを与えている。
岡野(おかの)
声 - 坂本くんぺい捜査一課特殊捜査係(SIT)係長。人質立て篭もり事件や誘拐事件を担当。
木下(きのした)
声 - 桑畑裕輔技術犯罪対策課課長。生活安全部に属しており、サイバー犯罪の取り締まり担当。羽田空港での事件で、同じく三カ月の謹慎処分が下っているが、柴崎の依頼で厚生省のサーバに入り込んで「アテネ計画」についての情報を集めた。
六笠(むかさ)
声 - かぬか光明警視庁文書課で柴崎の部下。お気楽な性格で小太りな体型。勤務時間内でもネット動画を見ており、柴崎にスピンクス予告動画を最初に教えた。その後も知らず知らずのうちに事件解決のヒントを柴崎に伝えている。
島田
声 - 青山穣「東京都庁舎爆発事件対策本部」部長。
浜田
声 - 高戸靖広「科捜研」部長。
アメリカ政府派遣
ハイヴ(Five)
声 -
潘めぐみ[9]アメリカ政府からFBIと共に派遣された、核緊急支援隊(NEST)所属の原子力科学者。実際には(ISA)Intelligence Support Activityからの出向である。白髪が特徴。第5話から登場。ナイン・ツエルブとの対決を最優先し、そのためには民間人の犠牲が出ることもいとわず、クラレンスにはもう少し節度を持つようにたしなめられている。幼少期はナイン・ツエルブと共にアテネ計画のために優秀な孤児を集めた施設に収容されていた。アテネ計画が中止された時に施設内で生き残っていた唯一の被験体で、計画中止後はアメリカの機関に引き取られていた。日本政府が密かに開発した小型原子爆弾の奪取を任務としていたが、独断専行がすぎ、さらに病状が悪化したこと[注 6] で用済みと見なされ、クラレンスから解任を言い渡されてしまう。クラレンスを撃った後にナインの元に駆けつけ、ナインとの勝負が自分の生きる希望だったことを伝え、「私の分まで生きて」と言い残し、追手からナインを守る形で自害した。
クラレンス
声 - 高橋大輔FBI特別捜査官として、スピンクスが起こした一連の事件の捜査協力のため、日本にハイヴとともに派遣される。度が過ぎているハイヴに対し、節度を持つように、とたしなめている。独断専行及び、たび重なる規約違反と病状悪化を理由にハイヴを解任するが、その直後にハイヴによって撃たれてしまう。
その他
青木 宗太(あおき そうた)
声 -
土師孝也元厚生省統計情報部部長。官僚時代にアテネ計画に携わり、孤児たちに知能検査を施して結果が良好だった者を被験体として施設に送り込む役割を担っていた。犠牲となった子どもたちにある程度の罪悪感は感じており、自分が粛清されることを予感しながら、アテネ計画について尋ねに来た柴崎と羽村にアテネ計画の全貌を話す。のちにアテネ計画の全貌が明らかとなり、青木自身も公に晒されることとなった。
間宮 俊造(まみや しゅんぞう)
声 - 森山周一郎元民自党幹事長で「永田町の怪物」と呼ばれた大物政治家。現在は病床に臥せって公からは退いている。与党議員秘書の転落死事件の際に柴崎を左遷した人物でもあり、アテネ計画の責任者でもある。敗戦国気質が抜けない日本の体質を変えるために必要な優秀な人材を育成するためにアテネ計画を推進したが失敗して全てを隠匿した人物。犠牲になった子どもたちは国家の礎になったとうそぶき、アテネ計画の非人道性に関して罪悪感を全く感じていない。アテネ計画の全貌が明らかになった際に青木同様間宮も公に晒されることになった。
リサの母親
声 - 恒松あゆみ夫に続いてリサにも捨てられるのではないかという強迫観念にかられ、リサの私生活に異常なまでに介入するいわゆる毒親。そのため、かえってリサの離反を招いてしまう。
モブ子[10]
声 - 佐武宇綺第4話よりスピンクスが用意した謎解きサイトのコンピューターボイス。
晴香(はるか)
声 - 上田麗奈大学の理工学部に通っている柴崎の娘。大学で学んでいる理工学等の知識を柴崎に教えていた。
用語
アテネ計画
5歳以下の知能指数の高い孤児に新薬を投与し、人工的に
サヴァン症候群に似た状態を作り出し、優秀な人材を育成しようという計画。新進平和塾によって極秘裏に進められ、青木が全国の孤児院から連れてきた26人の孤児が被験体となった。しかし、新薬に耐え切れなくなった多くの被験体が死亡したことや、計画を嗅ぎ付けたアメリカの介入によって7年前に中止された。都庁爆破事件が起こった時点で被験体のうち生き残っていたのはナイン、ツエルブ、ハイヴの3人。但し、新薬の影響により、3人は長生き出来ないだろうと青木などから思われていた。スピンクスによる一連の事件の後に、この計画も公に晒されることとなった。
スタッフ

原案・監督 -
渡辺信一郎[9]

次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:76 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef