これら調査には一千人以上の人が参加した。ランキングの妥当性の問題は、歴史家や政治学者にとって特別の関心ごとであり、人格、指導力、成果と党派制の相対的な重要性を明確にしようとしてきた。学者集団による数値ランキングは最近数十年間に受け入れられており、ベイリー(1966年)や多くの伝記作者を典型とする伝統的な個別著者による評価方法から取って代わられた。
グロバー・クリーブランドは間を置いて2期大統領を務め、第22代と第24代大統領になったので、各調査における大統領の総数は調査時点で対象となった大統領の総数より少なくとも1人少ない。ウィリアム・ハリソンとジェームズ・ガーフィールドは任期が短かったため、調査から外されることがある。 1982年マーレイ・ブレッシング調査では歴史家達に、国内、社会および経済問題について進歩派か保守派かを尋ねた。下表は2つの集団で上位と下位のランキングで違いがあまりないことを示している。考え方の違いによる結果で上位10傑の唯一の違いは、リンドン・ジョンソン(進歩派)がドワイト・D・アイゼンハワー(保守派)の代わりに入っていることであり、下位7傑では保守派がジミー・カーターを下位7人の一人に選んでいることに対し、進歩派はカルビン・クーリッジを選んだことが異なっている。 進歩派と保守派によるランキング順位進歩派 (総数190)保守派 (総数50) [8] ケーブルサテライト広報ネットワーク(C-SPAN)は1999年に視聴者に大統領の順位を尋ね、1,145人から回答を得た。視聴者調査の結果は、C-SPANによる1999年歴史家調査の結果と似ているが、幾つかの顕著な違いがある[9]。 ABC ニュースの大統領の偉大さについての調査は、2000年2月16日から20日に行われ、全国の1,012人の成人が回答した。質問は「最も偉大なアメリカの大統領は誰だと思いますか?」[10] 以下の大統領名横の括弧内は全体に対する回答比率である。 ラスムッセン・リポーツ世論調査は2007年6月13日から24日に、1,000人の無作為抽出された成人にアメリカの大統領を評価するよう求めた。6人の大統領は80%以上の回答者から肯定の評価がされた。ジョージ・ワシントン、エイブラハム・リンカーン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、フランクリン・ルーズベルトおよびジョン・F・ケネディである。
進歩派と保守派の評価者
1リンカーンリンカーン
2フランクリン・ルーズベルトワシントン
3ワシントンフランクリン・ルーズベルト
4ジェファーソンジェファーソン
5セオドア・ルーズベルトセオドア・ルーズベルト
6ウィルソンジャクソン
7ジャクソントルーマン
8トルーマンウィルソン
9リンドン・ジョンソンアイゼンハウアー
10ジョン・アダムズジョン・アダムズ
...
30クーリッジカーター
31ピアスニクソン
32ブキャナンピアス
33アンドリュー・ジョンソンアンドリュー・ジョンソン
34グラントブキャナン
35ニクソングラント
36ハーディングハーディング
世論調査
C-SPAN視聴者調査
エイブラハム・リンカーン
ジョージ・ワシントン
セオドア・ルーズベルト
フランクリン・ルーズベルト
トーマス・ジェファーソン
ロナルド・レーガン
ハリー・S・トルーマン
ドワイト・D・アイゼンハワー
ジェームズ・モンロー
ジェームズ・マディソン
ジョン・アダムズ
ジョン・F・ケネディ
ウッドロウ・ウィルソン
アンドリュー・ジャクソン
ジョン・クィンシー・アダムズ
ジョージ・H・W・ブッシュ
ジェームズ・ポーク
ウィリアム・マッキンリー
リンドン・ジョンソン
リチャード・ニクソン
ABC世論調査
エイブラハム・リンカーン (19%)
ジョン・F・ケネディ (17%)
フランクリン・ルーズベルト (11%)
意見なし (10%)
ロナルド・レーガン (9%)
ジョージ・ワシントン (8%)
ビル・クリントン (7%)
セオドア・ルーズベルト (4%)
ジョージ・H・W・ブッシュ (4%)
トーマス・ジェファーソン (3%)
ハリー・S・トルーマン (2%)
リチャード・ニクソン (2%)
ジミー・カーター (1%)
ドワイト・D・アイゼンハワー (1%)
ラスムッセン・リポーツ世論調査
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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