連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) が、武道は第二次世界大戦前に国民の戦意高揚などに利用された、として武道団体で公職追放が相次ぎ、武道は廃止の危機となった。のちにGHQは武道について、民主的なスポーツとして実施することを勧告し、戦後の武道はスポーツの比率が増加した。
2000年代の公益法人制度改革以前は、日本武道協議会に加盟する柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道の9連盟は、すべて文部科学省スポーツ庁の所管に属して行政上スポーツに分類されていた。
現在もスポーツの一種として多く扱われるが解釈は多様で、「体育」や「格闘技」などとしても多様である。 明治期に、学校教育(体育)の武術は教育困難でかつ有害であるとされたが、講道館や大日本武徳会による柔道(柔術)、剣術の統一の基本技制定や集団指導法など教授法改良により1898年(明治44年)に旧制中学校の課外授業に撃剣(剣術)と柔術が導入され、武道、剣道、柔道の名称で必修の正課になった。 太平洋戦争の敗戦後、GHQの武道禁止令により学校での武道教授は禁止され、撓競技などのスポーツが生み出された。1950年(昭和25年)に文部省の新制中学校の選択教材に柔道、1952年(昭和27年)に剣道が解禁された。1958年(昭和28年)の中学学習指導要領で、柔道、剣道、相撲などの武道が格技の名称で正課授業となる。格技の練習場は「武道場」または「格技場」だが、地方自治体の体育館などで「挌技場」の表記も見られる。1989年(平成元年)の新学習指導要領で、呼称を格技から武道へ変更した。 2012年(平成24年)4月から、中学校の体育で男女共に武道とダンスが必修となり、武道は原則として柔道、剣道、相撲から選択する。
スポーツと武道は対立概念で、スポーツ性と武道性は相反する。
スポーツと武道は対立概念でなく、武道でありスポーツでもある。
武道の一部にスポーツの部分が存在し、スポーツの部分が増えても武道に変化は生じない。
ジョギング、チェス、ヨガなどをスポーツと扱うことと並列で、武道もスポーツである。
ルールに則って営まれる身体行為はスポーツで、ルールのない護身修養行為が武道である。
スポーツは運動学に、武道は哲学に、それぞれ由来する。
学校教育(体育)
武道と縁深い神社
鹿島神宮
香取神宮 - 武道の神とされ、「鹿島大明神」・「香取大明神」として道場に祀られることが多い。
野見宿禰神社 - 相撲の始祖とされる野見宿禰を祀る。