武蔵坊弁慶
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大岩の下をくぐって通過する箇所において、岩が落ちないか弁慶が何度も確認したことに由来する。
弁慶の手掛石(長野県佐久市安原)
弁慶が背負った石。手を掛けたとされる跡や、縄の痕跡がある。
弁慶あぶみ石(長野県佐久市下平尾)
弁慶が浅間山平尾山に足をかけ弓を射た足形とされるものがある。
弁慶腰掛の松(長野県御代田町真楽寺
弁慶は寺を参拝した際、松の木に腰かけたという[5]
弁慶塚(神奈川県茅ヶ崎市藤沢市
茅ヶ崎市の鶴嶺八幡宮参道脇と藤沢市の常光寺裏手にある、弁慶の墓と伝わる塚。
弁慶の油こぼし(山形県鶴岡市
羽黒山にて、弁慶があまりの勾配に奉納する油をこぼしてしまったことによる[6]
弁慶の足跡(北海道檜山郡江差町
義経と共に蝦夷地(現在の北海道)に逃げ延び、江差にいたという伝説が伝わっており、江差町の鴎島にある岩の2つの窪みが、弁慶が付けた「弁慶の足跡」と伝えられている[7]
弁慶の力石(同上)
上記の「弁慶の足跡」とともに「義経伝説」として、現在の江差町・鴎島の鴎島灯台下部あたりに、同じ鴎島にある瓶子岩とほぼ同じ10mほどの大きさの巨石がかつてはあり、弁慶が鍛錬に使っていたといわれていたが、昭和9年(1934年)の函館大火の日に発生した高波でさらわれたと伝えられている[7]
弁慶の土俵跡(北海道寿都郡寿都町
同町字政泊町にあり、アイヌの力自慢と相撲を取った場所とされ、石碑と案内板の設置がある[8]。近辺の岬は「弁慶岬」と呼ばれ、「武蔵坊弁慶」の銅像が建ち、設置されている灯台も「弁慶岬灯台」と名付けられている[9]
弁慶の刀掛岩(北海道岩内郡岩内町
雷電海岸にある雷電岬の岩の一部が刀掛のような形をしている物。「義経伝説」として、逃げ延びてこの地に来て休息を取っていた弁慶が、腰の太刀が邪魔になったことからこの場所の岩の一部を自慢の力でひねってそこに太刀を掛けて置いたという話が伝えられている[10][11]。現在は国道229号の「刀掛トンネル」 - 「カスペトンネル」の間が弁慶の刀掛岩を望める最も近い場所となっている[12]
弁慶の薪積岩(同上)
上記「弁慶の刀掛岩」に程近い、国道229号「カスペトンネル」 - 「弁慶トンネル」間にある岩[12][13]。弁慶が暖を取るために木を切り倒して積んで置いた薪が化石になったと伝えられている[14]

弁慶の墓

弁慶石

藤沢市の弁慶塚

江差町鴎島にある、弁慶の足跡と呼ばれる窪み

江差町鴎島・鴎島灯台の裏側、この中腹あたりに「弁慶の力石」があったと伝えられている

岩内町雷電海岸の弁慶の刀掛岩

弁慶にちなんだ言葉弁慶の立往生を表した菊人形

弁慶は古くから豪傑や怪力の代名詞として用いられており、それにちなんださまざまな言葉がある。
弁慶の立往生
義経が
衣川の館を攻められた際、弁慶は並み居る敵兵を次々倒すが、ついには無数の矢を受けて薙刀を杖にして仁王立ちのまま息絶えたと伝えられている。ここから命を投げ出して主君を護っていた忠義の臣を表す。単に「立往生」と記した場合、進退窮まることの喩えに用いられる[注釈 3]。また、かつて民家で用いられた、などを束にして囲炉裏端に吊るし、に通したや獣肉を刺して煙で燻製を作れるようにした道具も「弁慶」と呼んだが、これは藁束に大量の串が刺さっている様子を、弁慶の立往生に見立てたものとされる。
弁慶の泣き所
弁慶ほどの豪傑でもここを打てば涙を流すほど痛いとされる急所のこと。最もよく知られているのが(膝頭の下から足首の上まで)で、皮膚のすぐ下、脛骨)のすぐ上を神経が通っている。他にアキレス腱や中指の第一関節から先の部分もこのように呼ばれる。
弁慶の七つ道具
弁慶が持っていたと伝えられる七種の武器(薙刀[注釈 4]、鉄の熊手大槌大鋸刺又突棒袖搦)から転じて、7個で一式のものを七つ道具と呼ぶようになり、「選挙の-」、「探偵の-」のような使われ方をされる。
内弁慶、外地蔵
「陰弁慶」「炬燵弁慶」とも。あるいは「内弁慶、外鼠」や「内弁慶」のみでも用いられる。身内の中では強気になって威張り散らすが、知らない相手には意気地がなくおとなしい人間のこと[15]。転じて、特定の場面においてのみ威勢を張るさまをもって「-弁慶」等と組み合わせて用いる。
弁慶ぎなた式
ぎなた読み」とも。「弁慶が薙刀を持って刺し殺した」という文を「弁慶がな、ぎなたを持ってさ、し殺した」と区切りを間違えて読むこと。句読点の付け方(または息継ぎ)を変えると文章の意味も変わるということを示す例。「ここではきものをぬいでください」なども同様。
弁慶にちなんだ名前
弁慶蟹
海に近い河口域に住む小型のカニ。名前の由来は、甲羅の模様が弁慶の厳つい形相を連想させるからといわれる。戦に敗れ海に沈んだ平氏を連想させるヘイケガニと対比させたともいわれる。
弁慶縞
「弁慶格子(べんけいごうし)」とも。紺色茶色浅葱色など、二色の色糸を格子状に碁盤の目のように織った文様。茶と紺のものを「茶弁慶」、紺と浅葱のものを「藍弁慶」という。縦横の縞が交差するところは色が重なって濃くなっている。
弁慶草
別名イキクサ。分厚い葉と群をなす淡紅色の小花が特色の多年草
辨慶號
北海道官営幌内鉄道で使用されたアメリカ製のテンダー型蒸気機関車の第2号機に付けられた愛称で、ほかにも「義経」(1号機)や「しづか」(6号機)など弁慶に縁のある歴史上の人物にちなんだ愛称が付けられた。国鉄7100形蒸気機関車として鉄道博物館に保存。
弁慶岬
北海道寿都町の寿都湾西口にある。衣川で死んだとされた弁慶は傷つきながらも命を取り留め、ようやくこの地に流れ着き再起の機会をうかがっていたという伝説が残る。
弁慶を介した交流.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}


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