欧州旗
[Wikipedia|▼Menu]
色彩

青金
RGB0/51/153255/204/0
十六進記数法003399FFCC00
パントーンReflex BlueYellow
CMYK100% Process Cyan, 80% Process Magenta100% Process Yellow

よくあるデザインのミス

次のものは、欧州旗を描いたり掲揚したりする時によくある間違いである。五芒星をデザインとして採用する旗は多いが、国・地域によって配置の仕方が微妙に異なるためである。

この旗は、星を見れば分かるとおり上下が逆である。

輪をなす星の頂点がすべて外側を向いており不正確である。中国の五星紅旗などと異なり、星はすべて同じ方向に(2点を下に、頂点を上に)向けなければならない。

星の位置が違う。星は時計の文字盤上に表される時刻の数字と同じように、すなわち円の垂直方向・水平方向に四つの星の重心が来るよう配置されなければならない。

その他の欧州旗

欧州評議会以外に、ヨーロッパの他の国家間組織も「ヨーロッパを代表する旗」を制定していたが、最初にそうした旗を制定した大きな組織は1952年に設立された欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)であった。ECSCは1958年ブリュッセル万博でECSCの旗を公開した[8]

この旗は上半分が青、下半分が黒になっており、それぞれ3つの星が横に並んでいた。青はを、黒は石炭を表し、6つの星はECSCを構成する6カ国を表していた。2002年にECSC条約が失効すると、この旗は欧州旗に置き換えられた。

欧州議会も独自の旗を制定していた。欧州旗にならって青と黄色の色を使っていたが、12個の星の代わりに、青地の中央に黄色で「欧州議会」の頭文字である「EP」(英語)と「PE」(フランス語)が上下に並べて書かれ、その周りは円形の花輪で囲まれていた[9]

?欧州石炭鉄鋼共同体が使用していた旗(星が6個のバージョン、1958年から1973年まで)

?欧州石炭鉄鋼共同体が使用していた旗(星が9個のバージョン、1973年から1981年まで)

?欧州石炭鉄鋼共同体が使用していた旗(星が10個のバージョン、1981年から1986年まで)

?欧州石炭鉄鋼共同体が使用していた旗(星が12個のバージョン、1986年から2002年まで)

?欧州議会の以前の旗

初期のデザイン国際汎ヨーロッパ連合の旗欧州統合運動(European Movement)の旗

ECSCや欧州議会の公式旗のほかにも、「ヨーロッパの旗」には様々な代案があった。青地にオレンジの円と赤い十字の国際汎ヨーロッパ連合の旗をヨーロッパのシンボルとして使う案は、そのキリスト教色の強さから、欧州評議会の初期からのメンバーだったトルコにより退けられた。また、白地に旗の大きさいっぱいの緑色の「E」の字を書いた欧州統合運動(European Movement)の旗を使用する案もあった。

オリンピック旗を基にして、青地に銀色の八つの輪を組み合わせたデザインも考えられたが、銀の輪が「電話のダイヤル」に見えたり「鎖」や「ゼロ」を意味するように見られたりするおそれから退けられた。カール・ワイデル・レイモンのデザイン案は青地に大きな黄色い星一つをあしらったものだったが、1830年代に存在したテキサス共和国の国旗や、コンゴ自由国ベルギー領コンゴに使われていた国旗に似ているとの理由で退けられた[10]
近年のデザインレム・コールハース提案の旗

2001年、オランダの建築家レム・コールハースとその建築設計事務所OMAは、欧州委員会委員長ロマーノ・プローディベルギー首相のギー・フェルホフスタットに招かれ、ニース条約が調印されブリュッセルが公式にEUの首都となるにあたり、首都として何が必要かを話し合った。その席上、プローディらとの話が「ヨーロッパの多様性と統一を表すように、欧州連合のブランドを再定義すること」に及んだ際、コールハースとAMO(OMAのシンクタンク部門)はEUの古いシンボルを捨て「新たな視覚言語」を作るよう提案した。そのビジュアルを模索する中で、コールハースはバーコードのデザインを応用する案を出した。従来の欧州旗は加盟国が増えても星は12個のままだが、コールハースのデザインでは新しい欧州旗はEU構成国15カ国の国旗を横に並べ縦に引き伸ばしてカラフルな色の帯をなすものであり、将来加盟国が増加するとその国旗の色を横へ継ぎ足してゆくようになっていた[11]

この新欧州旗案はEUやその他の組織により公式に採用されることはなかったが、2006年オーストリア欧州連合理事会議長国となった際、議長国ロゴにコールハースとAMOのデザイン(加盟国がさらに10カ国増えたことを反映したデザイン)が採用された[12]
関連項目

ヨーロッパのシンボル

欧州評議会

欧州連合

脚注^ a bThe European Flag, Europa (web portal), ⇒http://europa.eu/abc/symbols/emblem/index_en.htm 2007年8月4日閲覧。 
^http://europa.eu/abc/symbols/emblem/graphics1_en.htm#symbol
^http://euobserver.com/9/24464
^http://www.allstates-flag.com/fotw/flags/eun-law.html
^ Murphy, Sean (25 January 2006), ⇒=Memorandum on the Role of Irish Chief Herald Slevin in the Design of the European Flag, Centre for Irish Genealogical and Historical Studies, ⇒http://homepage.eircom.net/%7Eseanjmurphy/chiefs/euroflagmemo.html 2009年2月2日閲覧。 
^http://www.economist.com/printedition/PrinterFriendly.cfm?Story_ID=3332056
^http://www.crwflags.com/fotw/flags/eu!myt.html
^http://www.crwflags.com/fotw/flags/eu-ecsc.html
^http://www.crwflags.com/fotw/flags/eu_ep.html
^http://www.fahnenversand.de/fotw/flags/eu_ce.html
^http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/1974721.stm
^http://www.eu2006.at/de/The_Council_Presidency/Logo.html

外部リンク

Graphical specifications for the European Emblem

EU Insignia/Flag Site


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:27 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef