機種依存文字
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現在[いつ?]のほぼすべてのOSでは、さまざまな文字符号化方式(エンコーディング)に対応している。

Microsoft WindowsのShift_JISの独自拡張だったNEC特殊文字は、現在ではJIS X 0213:2000において、同一面区点の位置に登録されている。また、iモードのShift_JISにおいてはNEC特殊文字はMicrosoft WindowsのShift_JISと同様のコードポイントで利用可能である。

JIS X 0213:2004の一部の文字などは公的規格の文字にもかかわらず、使える機種がWindows Vista以降搭載のPC等、一部の機種に限られてしまうという実情がある(この中には常用漢字の一部も含まれる)。

機種依存などの理由による文字の誤表示の各ケース

文字が正しく表示できないことについては、次の二つの観点で語ることができる。
どのように表示されたか


「〓(
ゲタ)」「・(中黒)」「□(四角、豆腐)」等の文字に置換されて表示された。

全く異なる別の文字として表示(文字化け)された。

なぜ表示できなかったのか


表示しようとしている文字がフォントセットの中に用意されていない。

データ自体と表示設定とで文字符号化方式(エンコーディング)が違う。

システム固有の登録文字を他システムで表示しようとしている。

「〓(ゲタ)」「・(中黒)」「□(四角、豆腐)」等の文字に置換されて表示された場合というのは、大抵の場合、符号化方式は一致しているものの、フォント集合を表示側のシステムが用意していないときである。

別の文字として表示(文字化け)された場合というのは、符号化方式が違うか、システム固有の登録文字を他システムで表示しようとしているときである。

この中で、フォント集合を表示側のシステムが用意していない場合と、特定のシステムに固有の登録文字を他システムで表示しようとしている場合が「機種依存」であるとされる。詳細は「文字化け」を参照
使用するフォントに依存する場合

使用するフォントの相違によって、テキストデータ中の特定の文字が意図しない字形として表示されたり、全く表示・印刷できなくなる場合もある。

かつてオペレーティングシステムごとに標準規格の未定義コードポイントなどに独自の文字を定義していたが、オープン化によって共通の文字集合を利用するようになると既存のテキストの一部の文字が全く表示・印刷できない事態が発生する。たとえばUnicodeに対応した結果、標準規格になかった文字がUnicodeに収録されず、表示・印刷ともできなくなる。

標準規格の私用領域(いわゆる外字の領域)を用いて特定の処理系やアプリケーションのための文字や字形を表現したため、異なるシステムでは異なる文字として表示される。たとえば、マイクロソフトの韓国語版WindowsではUHC(英語版)からUnicodeへのマッピングに際して古ハングルなどの字形を私用領域に割り当てていたが、私用領域を別の用途に使っているシステムでは正しく表示できない。

文字コード規格の改訂によって、例示字形があらためられたもの。たとえば、JIS X 0208の第2次規格(1983年)では複数の異体字関係にある文字同士のコードポイントが入れ替えられた。またJIS X 0213の第2次規格(2004年)では一部の文字の例示字形が印刷標準字体にあらためられた。いずれも、テキストデータとフォントの双方で前提とする規格を一致させなければ意図した表示にならない。

フォント製造者の実装によって異なる字形が表示されるもの。例として円記号問題がある。

OpenTypeのfont-feature-settingsタグを使用した字形変更でもこうした例は見られる。たとえば、数字の「0」をベースにした字形変更をこのタグで表示する場合、同じ値を指定してもフォントによって表示される文字が異なることがある[注釈 2]


使用するソフトウェアに依存する場合

使用するソフトウェアによって、同じフォントを使用しても特定の文字が意図しない字形として表示される場合がある。主に文字合成を必要とするものに見られ、例えばアイヌ語を表すカタカナの1つ「'"`UNIQ--templatestyles-0000000D-QINU`"'??」(小書き)などの一部の小書き文字や、鼻濁音の「か?」(「」に半濁点)などが挙げられる。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ JISもしくはShift_JISなどのコードとして提示すると、これらは依然として機種依存である。電子メールソフトウェア(例えばMicrosoft Outlook)などの送信の際に、「日本語(JIS、シフトJIS)」と提示する場合などで、これらの文字が含まれていてもそのまま送信し、機種依存文字の指摘・警告をしないものがある。
^ 「0.」を表示させたい場合、「font-feature-settings:'nalt' x」のx値は、ヒラギノ(ProN)・新ゴ小塚ゴシック・游ゴシックでは「1」、ヒラギノ(Pro)・メイリオでは「10」になる。

出典^ “ ⇒5. Apple にまつわる歴史”. 機種依存文字の歴史. 2009年1月3日閲覧。

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