文字が正しく表示できないことについては、次の二つの観点で語ることができる。
どのように表示されたか
「〓(ゲタ)」「・(中黒)」「□(四角、豆腐)」等の文字に置換されて表示された。
全く異なる別の文字として表示(文字化け)された。
なぜ表示できなかったのか
表示しようとしている文字がフォントセットの中に用意されていない。
データ自体と表示設定とで文字符号化方式(エンコーディング)が違う。
システム固有の登録文字を他システムで表示しようとしている。
「〓(ゲタ)」「・(中黒)」「□(四角、豆腐)」等の文字に置換されて表示された場合というのは、大抵の場合、符号化方式は一致しているものの、フォント集合を表示側のシステムが用意していないときである。
別の文字として表示(文字化け)された場合というのは、符号化方式が違うか、システム固有の登録文字を他システムで表示しようとしているときである。
この中で、フォント集合を表示側のシステムが用意していない場合と、特定のシステムに固有の登録文字を他システムで表示しようとしている場合が「機種依存」であるとされる。詳細は「文字化け」を参照 使用するフォントの相違によって、テキストデータ中の特定の文字が意図しない字形として表示されたり、全く表示・印刷できなくなる場合もある。
使用するフォントに依存する場合
かつてオペレーティングシステムごとに標準規格の未定義コードポイントなどに独自の文字を定義していたが、オープン化によって共通の文字集合を利用するようになると既存のテキストの一部の文字が全く表示・印刷できない事態が発生する。たとえばUnicodeに対応した結果、標準規格になかった文字がUnicodeに収録されず、表示・印刷ともできなくなる。
標準規格の私用領域(いわゆる外字の領域)を用いて特定の処理系やアプリケーションのための文字や字形を表現したため、異なるシステムでは異なる文字として表示される。たとえば、マイクロソフトの韓国語版WindowsではUHC
使用するソフトウェアによって、同じフォントを使用しても特定の文字が意図しない字形として表示される場合がある。主に文字合成
を必要とするものに見られ、例えばアイヌ語を表すカタカナの1つ「'"`UNIQ--templatestyles-0000000D-QINU`"'??」(小書きのプ)などの一部の小書き文字や、鼻濁音の「か?」(「か」に半濁点)などが挙げられる。