機甲創世記モスピーダ
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インビットは「シャダウ」を拒絶・排除し、「レイトー[27]」の導きによって宇宙を彷徨いながら必要な環境を探し、そこに定住してより良き進化をする種だった。レフレスは地球では北アメリカに造られたインビットの巣とも言える通称「レフレックス・ポイント」に存在し、地球生物とインビット双方の種族全体の進化のありようを管理している。当初は地球人との戦いを通じ、地球人は自分達へ降りかかる災厄であるとして軍人狩りを含め地球人への圧力を強めていた。その後、2度にわたる戦いで勝利し、地球でより良き進化を始めようとしていた。元来、インビットは好戦的でも残忍な種族でもなく、所有する強力な戦力はシャダウの心を持つ異生物[28]の消去と、それらから身を守るためのもので、レイトーの誘うまま地球に辿り着いた。その時汚れきった地球自然を目の当たりにし、これを元の豊かで美しい姿に蘇らせるため元凶である地球人類を襲撃し、その多くを地球から排除・追放する。その後、北アメリカに巨大な基地(後のレフレックス・ポイント)を建造し、そこで宇宙に散ったインビットの同胞達と共に、より良き進化のあり方の追求を始める。地球自然を汚していながら、これを蘇らせようとする自分達に攻撃を仕掛けてくる地球人を『破壊を好むシャダウの強き種族』と断定し、地球人との戦闘は正当防衛として行っていた[29]。だが、地球人の第3次降下作戦が開始されたことでかつてないほどに激しい戦闘となり、双方に多大な被害が発生し始める。レフレスはアイシャが招き入れたレイ達や、アイシャ、ソルジィの説得により、このままではインビットも地球人も共倒れになり、子孫達にまで互いの憎悪の連鎖が果てしなく続くという判断から地球を棄て、荷電粒子ミサイルを消滅させ、一族[30]を引き連れ、宇宙へ再び旅立っていった。

ロボテック版では「リージス(発音上はレジェスとも)」(Regis/Regess)に氏名が変更されている。

ソルジィ
声 - 加藤友子 → 神田和佳[31]地球環境に適応したインビット。レフレスに認められ、バットラーと同時にガーモから進化し、素体はバットラー同様の人間型で、アイシャのように若い女性の姿をしているが、瞳はアイシャのように紅く、イエローからは「美しい瞳」と言わしめ、髪は薄い緑色でアイシャとは対照的にショートカット。人間型への進化後ほどなくしてイエローと出会い、一行との戦闘の中でイエローとアイシャを見た途端、攻撃に躊躇したり、前述のイエローが自分に向けて放った「美しい」という言葉から理解不能の感情が生まれたりして戸惑うが、後にそれが彼への好意であると理解し、心を通わせるようになる。レフレックス・ポイントでの最終決戦時には、アイシャの説得に迷いながらも戦いに向かったものの、バットラーに撃墜されかかったイエロー搭乗のレギオスを助け、アイシャと同じく地球人への理解と和解をレフレスに求める説得に加わる。最終話では地球を放棄する決意をしたレフレスのために、イエロー、スティックと共に、無差別攻撃を行う無人ダークレギオスを迎え撃った。レフレスが去った後は地球に残るが戦闘は完全に棄て、イエローに想いを寄せながら一人の女性として過ごしている。

ロボテック版では「セ・ラ(発音上はシ・ラとも)」(Sera)に氏名が変更されている。また、日本版のソルジィは"Solugi Invid"(人間型インビッド/ Human Invid)の名称として使われている。

『 LOVE , LIVE , ALIVE』では、地球の湖畔にある一軒家で人間として平穏に静かに過ごしており、イエローと再会するシーンはなかったものの、今でもイエローへの一途な想いを募らせている。

バットラー
声 - 大塚芳忠地球環境に適応したインビット。レフレスに認められ、ソルジィと同時に、青い眼のガーモから進化する。素体はソルジィ同様に人間型で若い男性の姿をしており、碧眼が特徴で、劇中ではスティック一行と関わる青いカメラアイを持った一連のバトルウォーマーが進化前の彼であると匂わせている。闘争心が異常に発達しており、インビット以外の地球に棲む全ての生命体を敵視し、戦闘では一切の躊躇ない攻撃でスティックらを苦戦させる。支配を目指すためならレフレスの審判を待たずに戦うことさえ厭わず、それは地球人に対する考えを変え始めていた味方のソルジィにさえ「シャダウの心」とまで言わしめるほどの不快感を与えていた。最終決戦では地球軍の残存攻撃部隊を次々と撃破し、スティックとレイのレギオスを大破させるが、トレッドに乗り換えたスティックの逆襲で敗死する。

ロボテック版では「コーグ」(Corg)に氏名が変更されている。また、日本版の VR-052 F/T 型「モスピーダ」相当の名称がVR-052 Battlerとされている。

ファイド
声 - 岸野幸正第23話に登場した人間の男性型インビット。ロングの金髪と、緑の目が特徴で、ガーモと同色のゴースに搭乗。第二次降下作戦の残存部隊掃討の指揮を執っており、イーガー部隊を率いてシノブが隠し持っていたシンクロトロン砲を狙っていたが、レイのトレッドとの対決に敗れて戦死。その際、人間体のインビットが緑色の血液を持つことが判明し、また戦闘時にトレッド内のアイシャが軽傷を負い、その出血から正体を知られる原因となった。
その他
マリーン
声 - 高橋美紀第2次地球奪還軍に参加した降下艇 ホリゾントの通信員を勤める女性兵士。第1話でインビットによる大気上層部への細工(罠)を原因とする攻撃によりホリゾントが撃沈
[5] され、戦死。彼女からスティックへ送られたビジョン・ペンダントには、彼のプロポーズへの返事のメッセージが込められており、スティックはこれを形見として、最終回まで肌身離さず持っていた。

上述のアイシャとは外見(キャラ設定)と声が共通[32]している。

ロボテック版では「マレーン(またはマレーネ)・ラッシュ」(Marlene Rush)に氏名が変更されている。

プラトーン
声 - 郷里大輔スティック達が乗っていたホリゾントの艇長で、地球奪還軍の指揮官の一人。第1話でインビットとの戦いに出陣したスティック達に対し、「ガキ扱いした奴等に意地を見せてやれ!」と鼓舞していたが、ホリゾントや乗組員と共にインビットの攻撃により地球大気圏内で散る。スティックをはじめとした全ての将兵達に「地球へ不時着したら、北米レフレックス・ポイントを目指せ」と言い残していた。
ケン
声 - 平野義和第2話「失恋少女のマーチ」に登場する気弱な少年。ミントに「運命の人」と思われ、好意を持たれるが、インビットの軍人狩りに協力し、彼女もろともレイとスティックを町外れの廃墟の孤島「ロンリーアイランド」で待ち受けるインビットに売り渡してしまう。
ケント
声 - 戸谷公次第3話「真昼の決闘コンサート」に登場するジムの知り合いの男。ジムの正体が敵前逃亡した軍人であることを知っていた。「臆病者」と罵られていたジムが、暴走族に捕まった自分を救助しにきたことに驚いていた。
ウード
声 - 村山明第5話「ライブ・イン・強奪作戦」[33]に登場。イエローのコンサートを手がけたプロモーターだが、イエローの素顔が軍人であることを知っている。イエロー達に協力するため、マーシャルにあの手この手の要求をし、また疑問や追及に対し時間稼ぎや話をはぐらかすなどして、ベルナルダの街のHBT強奪作戦を支援する。
マーシャル
声 - 飯塚昭三ベルナルダの街の警備隊長で、様々なセキュリティを施した古城にHBTを大量に貯蔵していた。イエローのファンで、コンサートを楽しんでいたものの、その隙を突かれ、コンサートの最中にHBTをまんまと強奪されてしまう[34]
リリィ・エローズ
声 - 及川ひとみ第6話「突っ張り少女ブルース」に登場するフーケの妹で、活発で金髪ロングヘアーの長身な姉とは対照的に、内気でショート黒髪の小柄な少女。フーケの弁では、突っ張りの彼女とは違い、ごく平凡な娘である模様。かつてフーケがいた暴走族「ブルーエンジェルズ」のヘッドだったロミーの実家のパン屋を手伝っていくうちに、ロミーと相思相愛になっていき、フーケにロミーがレッドスネークとの抗争の際、相手に邪魔され、フーケを助けに行けなかった真相を語る。
ロミー
声 - 竹村拓暴走族「ブルーエンジェルズ」の元リーダーで、フーケがかつて想いを寄せていた。レッドスネークとの抗争に疲れ暴走族をやめる決意をしていたが、フーケが自分の制止を振り切って対決に単身向かったのを知り、助けにいこうとしたものの妨害に遭ってフーケを救出できず、そのためフーケとの間に溝を作ってしまった。フーケが旅に出た後にブルーエンジェルズを解散し、実家のパン屋を継いでリリィと恋仲になり、故郷に戻ったフーケは真相と失恋の両方を知ることになる。
スネーク
声 - 笹岡繁蔵フーケのブルーエンジェルズと対立していた暴走族「レッドスネーク」のリーダー。フーケが街を捨てて放浪する原因を作った張本人である。フーケを挑発し対決に誘い出したが、救助に向かったロミーを妨害し、闇討ちに近い形でフーケを嬲り、ブルーエンジェルズを解散に追い込んだ。そしてフーケの居ない間に街を我が物顔で暴れ回っていたが、フーケが戻った時、細い鉄骨の橋を高速で渡るチキンレース勝負を挑まれて惨敗、レッドスネークも解散させられてしまった。
ペドロ
声 - 沢木郁也第7話「亡き勇者のラグタイム」に登場する、ジムの戦死した戦友の住んでいた村のまとめ役。インビットが襲撃してきた際、村の長老格のアルフレッドから、戦いを避けるよう説得されていたが、流行る血気を抑えられずにアルフレッドを殺し、無謀にもインビットに戦いを挑んだ結果、インビットに村を焼かれ、そのことを後悔してインビットと戦う軍人達に関わらないようにしていた。しかし、ジムの説得と、ホセの決意を知って、ジムにインビットをも倒すアンチマテリアルライフルを渡し、インビットと戦う人々を支援する決意をする。
ホセ
声 - 小滝進第7話の村のカフェの店主だが、ペドロの指示で村に来る者の監視もしていた。妻マリア(声 - 高木早苗)と共にインビットに怯え、インビットと戦う人々に知らぬ存ぜぬを通していたが、ジムの説得により、かつてアルフレッドを殺害してインビットと戦ってしまった過ちを繰り返さないために、ペドロを裏切ってジムに協力する。
ジョナサン・ウルフ (Jonathan Wolff)
声 - 銀河万丈第8話 「ジョナサンのエレジー」/ ロボテックシリーズ 第68話「ユーロジー」(Eulogy) に登場。マルスベースの士官学校を首席で卒業したエリート軍人。特殊部隊に志願して次々と作戦を成功させた功績を持ち[35]、「マルスベースが生んだ宇宙の英雄」と呼ばれている。階級は少佐。先に銃口を向けていたレイを一蹴する射撃の腕前に収まらず、レギオスの性能を極限まで引き出す操縦テクニックなど、まさにエリート軍人の実力を随所に見せる。スティックの憧れの軍人であり、そもそもスティックが軍に志願したのもジョナサンのような軍人になりたかったがためであり、ジョナサンもスティックを「自分の若い頃そっくり」とシンパシーを感じていた。既婚者であり、妻子はマルスベースにいるらしい。地球降下後に軍人が堂々と歩く不思議な街を護っていた英雄で、インビットが現れないのはジョナサンが街にいるからと噂されていたが、真相は彼がHBT / プロトカルチャー (資源)と引き換えに、優秀な軍人を「作戦」と称してインビットの資源保管庫(とは言え、並の要塞以上の規模である)のある森へ誘い出しては待ち伏せるインビットに葬らせており、軍人が自由に過ごせる街とは、実はその英雄による敵との汚れた取り引きで成り立っていたものだった。衛兵インビットからHBTを受け取る現場を目撃したレイに自らが目の当たりにしてきたインビットの恐ろしさを伝えるが、レイからスティックが軍人になった理由と「そんな言い逃れで、血に染まった手を拭えるのか!」と詰られて動揺し、その場を去ったものの、レイ達がグラブ編隊に襲われ生贄になるはずだったスティックが果敢に戦う姿を見た彼は、インビットの戦いで疲弊し、失われた誇りを取り戻すためスティックのレギオスで出撃。スティックを驚嘆させるほどの操縦技術で数機のグラブ及びイーガーを破壊するものの、後方にいた最後のグラブと相討ちになり致命傷を負う。死の間際、スティックに自分の非を明かし、インビットへ反撃するためには仲間を犠牲にしても生き延びたかったと打ち明け、静かに息を引き取る。一度は仲間を売った裏切り者になり果てたとは言え、果敢に戦った最期はスティックが憧れていた真の軍人の姿そのものであった。
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