機甲創世記モスピーダ
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声 - 土井美加第2話から登場[10]。地球生まれの少女で、元暴走族『ブルーエンジェルズ』のサブリーダーだった16歳。インビット占領下の地球の裂孔地帯の下で造られた街で暮らしていたが、とある事件をきっかけに街を飛び出し、放浪の旅に出た。作中では明らかにされていないが、旅の途中で倒れた地球降下部隊の女性兵士を看取った際、体格の似通っていた彼女からバートレーを形見として受け取ったとされている。後にスティックたちと合流し、インビットとの戦いに身を投じる。勝気な性格で、当初は飄々として能天気なレイの態度に突っかかり、「グズ」呼ばわりすることも多かったが、その仲は徐々に互いを意識するものへ変化していく。メカに強く、バートレーを自在に乗り回し、ライドアーマーでの戦術をレイよりも早く体得していただけでなく、レギオスの操縦能力も直ぐに会得した[11]。第6話で、故郷の母親と妹のリリィ、かつてのチームメイト、密かに好意を寄せていたチームリーダーのロミーと再会し、対立相手との因縁の決着を付けた。その後もレフレックス・ポイントへの旅を続けたが、第15話での内輪もめの際には離脱することも考えた。インビットが地球を去った後は、レイと共に旅に出た。なお、主要メンバーで明確に肉親が描かれたのは彼女のみ。

シリーズ構成の富田祐弘が放送当時アニメ雑誌のインタビュー等で語っているところによると「『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイ松田聖子なら、フーケは中森明菜」という。

ロボテック版では「ルック・バートレイ」(Rook Bartley)に氏名が変更されている。

『 LOVE , LIVE , ALIVE』で、レイや、仲間達と共にイエローの基へやってきた。就寝シーンでは彼女とレイのみ、寝袋で寝ている(他のメンバーは毛布を被っている)。

ミント・ラブル
声 - 室井深雪(現・深雪さなえ)第2話から登場。理想の恋人を求めて旅をするが、いつも失恋してばかりの少女。13歳。旅の途中で出会ったスティック一行と、新たな出会いを求めて旅を続ける。オノマトペを二度繰り返す独特の口調と自身の声の高さが原因で大変騒がしく、お荷物扱いされるケースがほとんどだが、その存在がメンバーの清涼剤になったり、思わぬ形で活躍することもある。一行の中では戦闘に参加するわけでもなく、ただの随行者的な存在だが、一行と共に幾多のインビットとの戦いを生き残っており、レイが不在の時には彼のモスピーダを運転出来たり(第7話、第14話)、並の少女ではないことは確かである。結婚して幸せになることばかり考えがちだが、インビットの攻撃に対処するため仲間達と波長を合わせるのは得意で、第15話で分裂しかけた一行を繋ぎ止める役割も少なからず果たした。一行の中ではジムと最も仲が良い。二人称には目上の者であろうが物体であろうが、よく「ちゃん」を付ける。目を付けた男性がいれば、その所有財産などは必ず聞き出す腹黒い一面も見られ、ジムやジムの戦友の祖父、ジョナサン少佐にも歳の差をものともせず結婚をもくろんだりもした[12]。第14話で立ち寄った先の一族の族長の息子の花嫁となり、一行を離れるが、第15話でスティック一行が内輪もめで分裂しかけた際に舞い戻って来た。その際、離婚理由をジムなどに聞かれるが「言いたくない」と拒否する。第20話で過去が語られ、メンバーで唯一、誕生日を迎えた。物語終盤ではやけくそ気味でジムのジープに乗り込み「愛する者はインビットだ」と言い、自ら運転して、ジムと共にレフレックス・ポイントへ突入する。

次回予告は彼女が務める。本編だけでなく、彼女が務める予告ナレーションでもその反復オノマトペ口調を冒頭に用いるというキャラクター付けがなされている。なお、後述の通り一度離脱した第14話用の第15話予告冒頭のみこの口調ではない。

ロボテック版では「アニー・ラブル」に氏名が変更され、ミントは愛称(Annie "Mint" LaBelle)になっている。

『 LOVE , LIVE , ALIVE』では、かつての仲間達やジムと共にイエローに会いに来たが、一夜を過ごした後、1人早起きして去ろうとするイエローを見送ろうとするのをジムに止められる。

イエロー・ベルモント
声 - 鈴置洋孝 / 松木美音(女装時の声は松木が担当。2人1役。エンディングのスタッフロールでは、女装していない回でも両方が表記されている)第3話から登場。元軍人で、階級は不明。22歳。第1次降下部隊の生き残りで、妙齢の女性を思わせるほどの美青年[13]。軍人として肉体も相当に鍛えられており、走行中のバイクから木の枝に飛び移るという高い身体能力を持つ[14]。その反面、川や泉を見つけると安穏として水浴びを楽しむ癖がある。父親が第1次地球奪還軍の総司令官だったため不本意ながら軍人として参加することとなったが、第1次降下作戦でイエローの部隊は全滅。自身も撃墜され、森に不時着して負傷したままコックピットで身動きが取れなくなっていたところをカーラという女性に救助され、そのままカーラの家に匿われながら療養生活を送る。だがある日、街の人々による軍人狩りに襲撃されそうになり、カーラの咄嗟の判断に従って女装し難を逃れる。これをきっかけに以後も女装したまま素性を隠す生活を送り、女性の声を発する訓練を積みながら全快。その後に歌手としてデビューを果たし、ライブコンサートを開いて多くのファンを得るほどの成功を掴む。だがインビットとの戦いは決して捨ててはおらず[15]、スティックたちと出会い、彼らの戦いを目の当たりにしたことでひた隠しにしていた素性を明かし、同行を申し出る。以後、隠し持っていたブロウスーペリアを駆り、レフレックス・ポイントを目指す。キザな面が目立つが、実際には一行の中で最も沈着冷静であり、リーダーのスティックを諭す場面も見られ、一回り年上のジムよりも大人である。最終話では4人の中で唯一、ライドアーマー(ブロウスーペリア)で戦った[16]。持ち歌はロック調の「やっつけろ!」から、吟遊詩人が語るような「モスパダの歌」まで多彩。歌手としての知名度は高く、どの街でも名前を知られており、その知名度を活かしたライブ活動が軍資金稼ぎといった旅の助けとなることもしばしばあった。後半はアイシャとソルジィを通じて、インビットへの理解と和解が必要であることを悟っていく。

最終話のラストシーンで観客に対し、男性であるとカミングアウトし、男声ボーカル(アンディによるオープニングテーマを流用)で唄っている。

中性的な美貌を持ったキャラクターで、本放送当時は特に女性ファンの人気が高く、男性であるにもかかわらず、アニメ雑誌『アニメディア』の女性キャラクター人気投票で上位に食い込んだことがある。

サウンドトラックのジャケットを飾っている。

ロボテック版では「ランス(ランサー)・ベルモント / 芸名:イエロー・ベルモント」(Lance "Lancer" Belmont (Also known as Yellow Belmont))に氏名が変更されている。

『 LOVE , LIVE , ALIVE』では、TVシリーズラストから続いて女装は完全に捨て去り、軍人も棄てて完全な歌手となっている。復興が進む地球をブロウスーペリア(既にライドスーツも持たずに)で周りながらLIVE活動を続け、各地のバンドグループとの協力でボーカルを続けている。連日のスケジュールで疲れた時に、かつて生死を共にした戦友であるレイ達と再会し、しばしの憩いの時を迎えた。しかし、歌手として人々に平和と希望を与える事に情熱を捧げた事で、一晩を過ごした後、就寝している仲間達に別れの挨拶も無しに1人背を向けて去って行く[17]

ジム・ウォーストン
声 - 西村知道第3話から登場。元軍人で、イエローと同じ第1次降下部隊の生き残り。階級は伍長。32歳。控え目な所があり、大柄でがっしりとした体格を持ち、マルスベースの修理技師[18]だったため戦闘マシンの知識と修理技術を習得しており、苦手とはいえレギオスの操縦も出来る。実は軍人でありながら戦闘行為が得意ではなく第一次降下作戦で敵前逃亡していた[19]。これにより誰にも顔向け出来なくなり、元軍人であることを隠しながら潜伏生活を送り、周囲の人々からは「臆病者のジム」と蔑まれていた。だが後にスティックたちと出会い、彼らが命がけでインビットと戦う様を目の当たりにしたことで軍人としての自覚を取り戻し、再び戦う決意をする。しかし、戦闘の恐怖を完全に克服してはおらず、第15話でインビットに追われる恐怖に駆られ、取り乱してしまい、リーダーのスティックに殴りかかり、あわや一行の仲間割れをもたらす騒動も起こしている。一人で修理したレギオスを隠し持っており、スティックにそれを託し、旅に参加して以後は四輪駆動車ジープ)を運転し、乗用車両や搭乗機を持たないミントとアイシャを守りながら作戦にも積極的に関わり、戦闘で損傷することの多いレギオスやトレッドの修理とメンテナンスを一手に引き受ける[20][21]。一行の中では30代と最年長であり、ポイントKを壊滅させられ、失意に陥ったスティックが自分を元気付けようとしたミントを怒鳴った時には大人の態度で叱責した。助けられなかった戦友の形見である、戦友の祖父アルフレッドのノートを大切に持ち続けている。終盤ではスティックらと同じライディングスーツに身を固め、恐怖を乗り越えて第3次降下作戦の陸上攻撃部隊に参入し、レフレックス・ポイントに突入する[22]。戦いが終わった後も地球に残り、インビットが蘇らせてくれた地球の自然の中で生きていこうと決意し、ミント、アイシャと共に過ごしている。

ロボテック版では「ジム(愛称はランク)・オースチン」(Jim "Lunk" Austin)に氏名が変更されている。

『 LOVE , LIVE , ALIVE』では、仲間達と共にイエローと再会した後、歌手となったイエローの事情を知って、送ろうとするミントを抑える。

アイシャ
声 - 高橋美紀第10話「戦場のレクイエム」で、レイが見つけた赤い瞳とロングヘアーの美少女。年齢は不明だが、見た目はレイやフーケと同じくらいになる。当初は身元不明であり(レイが発見した時は全裸で、フーケからあらぬ誤解を受けたりした)、言葉もろくに話せず、男性の前でも躊躇なく全裸となって泉や海辺で水浴びをする行動から、一行はインビットに襲われたショックで記憶喪失になったものと思っていたが、実は地球環境に適応するため、レフレスより人間体に変化させられたインビットであった。外見は地球人の女性そのものだが、血液の色は他のインビットと同じく緑色である。インビットであるためインビットの言葉を理解し、インビットの放つ特殊な波長を感じ取ることも出来、これらによりその接近を予知することも可能である。イエローやスティックは途中からインビットとの関連を疑いはじめたものの、一行と行動を共にするうちに地球人への理解を深め、一行もまた悪意も敵意も持たない清純な彼女に心を開いていく。やがてスティックを愛するようになり、スティックもまたアイシャに亡き恋人の面影を見つつ、好意を抱くようになる。第23話で正体を知られるものの、スティック一行や、旅の中で見た人々の姿を通じて地球人への思いを告げるため、最終決戦ではスティックたちをレフレックス・ポイントの内部へと導き、レフレスに人類との共存を訴える。レフレスが去り、スティックを見送った後、地球人とインビットの共存を深め、いつかスティックを追って宇宙へ行くという想いを抱く。「アイシャ」という名前はイエローが付けたものだが、レフレスやバットラー、ソルジィも彼女を「アイシャ」と呼んでいる。設定では「レフレスと並ぶ、インビットの女王」となっているが、本編ではそのような言及は一切されていない[23]。なお、印欧語族の一部に「王女/姫」という意味の女性名詞として本単語(アイシャ)が存在していて、作中ジム及びイエロー[24]によりこの件に言及がなされている。
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