橋爪功
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「演技を学ぶどころか、大道具の積み込みとバラシばかりうまくなって(…)そういう恨みつらみがパワーになって、ここまで続けてこれたという面もあるんでしょう」と回想している[13]

舞台では小さな劇場が好みだという。「(小さな劇場では)お客さんとの距離感や独特の緊張感は特別(…)意外かもしれませんが、お客さんの側にいるのが好きなんです」と語る[14]

先述の通り舞台『スカパンの悪だくみ』の演技により演劇界で注目されたもののまだまだ生活は楽にならず、1989年のNHK連続テレビ小説青春家族』に出演した頃(当時48歳)からようやく役者で食べていけるようになった[5]

『青春家族』のロケで静岡県土肥町を訪れて以来、演劇集団 円のメンバーや地元の住民たちとともに、年に1回は同町で野外演劇「菜の花舞台」を行っており、2021年現在で26回ほどを数える(ただしコロナ禍のため2年間は中止となった)[5]

かつて多数演じていた悪役にはこだわりがあり、「“物分かりの良い上司なんていう役もけっこう来るんだけど、たまには悪役もやりたいんだ(…)悪役に見えて実際は良い人だった、というんじゃなく、圧倒的に悪い、絶対に側にいてほしくないような人物も演じたいんですよ」と話している[15]

2006年の『輪舞曲』(1月 - 3月)、引き続き同枠の『おいしいプロポーズ』(4月 - 6月)に出演。日曜劇場の連投は、稀なケースである。

福岡ソフトバンクホークスの大ファン(南海ホークス時代からのファン)。

家族・親族
橋爪家

和歌山県海南市大阪府大阪市東住吉区東京都世田谷区
父・徳松(教育者実業家
父・徳松(1893年(明治26年)2月生[16])は和歌山県海南出身で、家は極貧だったが頭が良かったので地元の篤志家がを出してくれて、中学を二年飛び級して大学に行った[3]。中学まで二里の道を毎日歩いた[3]。学校までの中間地点にいつも徳松が野糞をするの木があって、地元の人はそこを“徳松の松”と呼んでいた[3]。橋爪が物心ついた頃は徳松は大阪電気商会重役だったが、昔は旧制の天中(天王寺中学)で化学の先生をしていた[3]。そのうち何を思ったか教師をやめて東北大学法科に入り直した[3]。そして満鉄関係の仕事で中国に渡ったりした[3]汚職で一遍刑務所に入ったことがあった[3]。母は「お世話になってた人を庇(かば)って服役した」と述べている[3]。1年半後に出てきて、新しい会社を紹介してもらってそこの重役になった[3]。変わった人だった[3]。橋爪によれば「小柄ですし、男前でもなかったけど、ちょっと色気のある男だった。よく歌舞伎に連れてってくれた。いつも苦虫噛みぶしたような顔していた」という[4]。橋爪によると「父は、兄を厳しく育てたが僕には優しかった」とのこと[5]。略歴 - 1916年東京高等工業を卒業[16]。横浜舎密化学研究所に入り朝鮮電気興業に転じ大阪府立天王寺中学大阪今宮工業学校教諭となった後、1927年東北帝大法文学部を卒業後、大阪織物に入社[16]1938年専務[16]1941年には大阪電気商会大阪暖房商会取締役支配人に就任[16]宗教浄土宗[16]趣味は観劇[16]
母・きぬ
徳松より13歳年下(1906年生まれ)で、船場の甘い物屋の娘だったという[4]1989年没(享年83歳)[17]
兄、姉
兄は、橋爪と同じく天王寺高校に進学し、橋爪が6歳の頃演劇活動をしていた兄に駆り出されて子役として舞台に上がったこともある[5]。その後東京で働き始め、母と橋爪の上京は自身を頼ったことによるもの。橋爪によれば「兄貴は11上で間に姉(橋爪の7歳上[5])がいるんですけど赤ん坊の時に本妻さんにあげちゃったんです。本妻さんには子供がなかったから。うちの姉は呑気な人でね。顔は誰が見たってうちのお袋とそっくりで本妻さんには全然似てないのに結婚するまで本妻さんが本当の母親だと思ってたの(笑)。楽天的なんです、お袋に似て。」という[3]
現在の妻
橋爪が45歳の時に20歳年下だった妻と再婚した。橋爪によるとこの頃からCMなどの仕事が来るようになったりNHKのドラマ『青春家族』への出演が決まるなど、「再婚で僕の人生の風向きが変わった気がする」と評している[5]
息子・貴明[18](演出家・振付師・音楽監督)、橋爪遼

娘・渓(女優、歌手、振付師)

出演
テレビドラマ
NHK

大河ドラマ

源義経(1966年) - 頼朝の家来

竜馬がゆく(1968年) - 坂本直次郎 役

春の坂道(1971年) - 俵春之助 役

花神(1977年) - 紅屋木助 役

草燃える(1979年) - 伊東祐清

武田信玄(1988年) - 真田幸隆

琉球の風(1993年) - 名護親方

八代将軍吉宗(1995年) - 室鳩巣

武蔵 MUSASHI(2003年) - ナレーション


連続テレビ小説

鮎のうた(1979年)

ロマンス(1984年) - 近江屋徳次郎 役

青春家族(1989年) - 阿川久司 役

君の名は(1991年) - 加瀬田修造 役

すずらん(1999年) - 常盤次郎(明日萌駅駅長) 役

まんぷく(2018年) - 三田村亮蔵 役[19]


赤ひげ 第18話「病人長屋東一番」(1973年)

少年ドラマシリーズ 赤い月(1977年) - 松川一郎 役

男たちの旅路 第2部(1977年) - 大沢司令補 役


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