岡山県倉敷市の真備ふるさと歴史館に設けられている「横溝正史コーナー」には横溝の書斎が再現されており、そこに家族から寄贈された机やメガネ、ペンなどの遺品が自筆原稿や作品などとともに展示されている[62][63]。
倉敷市真備町にある横溝正史疎開宅には、横溝と妻の遺品が、石坂浩二や古谷一行など金田一耕助を演じた役者のサイン、写真や資料などとともに展示されている[64]。また、この疎開宅の敷地の一角には横溝の銅像が建てられている[64]。
主要作品リスト
推理小説(由利麟太郎&三津木俊助)詳細は「由利麟太郎#登場作品リスト」を参照
ここでは、映像化されたことのある作品に限定して列挙する。
憑かれた女(『大衆倶楽部』1933年10月号 - 12月号、1948年1月に由利麟太郎が登場する形に改稿出版)
真珠郎(『新青年』1936年10月号 - 1937年2月号)
花髑髏(『富士』1937年6月号 - 7月号)
木乃伊の花嫁(『富士』1938年2月増刊号)
悪魔の家(『富士』1938年5月号)
仮面劇場(『サンデー毎日』1938年10月 - 11月、1942年7月に『旋風劇場』に改題、1947年8月に長編化して『暗闇劇場』に改題、1970年10月に元の『仮面劇場』に改題)
銀色の舞踏靴(『日の出』1939年3月号)
蝶々殺人事件(『ロック』1946年5月号 - 1947年4月号)
推理小説(金田一耕助)詳細は「金田一耕助#登場作品リスト」を参照
ここでは、作者自選[注 25]の長編10作品と、その自選以降に完結した2作品に限定して列挙する。
本陣殺人事件[注 26](『宝石』1946年4月号 - 12月号)
獄門島(『宝石』1947年1月号 - 1948年10月号)
夜歩く(『男女』(『大衆小説界』)1948年2月号 - 1949年12月号)
八つ墓村(『新青年』1949年3月号 - 1950年3月号、中絶後、『宝石』1950年11月号 - 1951年1月号)
犬神家の一族(『キング』1950年1月号 - 1951年5月号)
女王蜂(『キング』1951年6月号 - 1952年5月号)
悪魔が来りて笛を吹く(『宝石』1951年11月号 - 1953年11月号)
三つ首塔(『小説倶楽部』1955年1月号 - 12月号)
悪魔の手毬唄(『宝石』1957年8月号 - 1959年1月号)
仮面舞踏会(『宝石』1962年7月号 - 1963年2月号で中絶、1974年に書き下ろし)
病院坂の首縊りの家[注 27](『野性時代』1975年12月号 - 1977年9月号)
悪霊島[注 28](『野性時代』1979年1月号 - 1980年5月号)
推理小説(その他の探偵・ノンシリーズ)
恐ろしき四月馬鹿[注 29](『新青年』1921年4月号)
広告人形(『探偵名作叢書 第3編』聚英閣 1926年)
山名耕作の不思議な生活(『大衆文芸』1927年1月号)
赤い水泳着(『アサヒグラフ』1929年4月号)
ある女装冒険家の物語(『文学時代』新潮社 1930年5月号)
芙蓉屋敷の秘密[注 30](『新青年』1930年5月号 - 8月号)
殺人暦(『講談雑誌』1931年2月号)
塙侯爵一家(『新青年』1932年7月号 - 12月号、単行本 新潮社 1934年)
呪ひの塔(呪いの塔)(『新作探偵小説全集 10』新潮社 1932年8月、上巻のみ 三佯社 1946年)
黄色い手袋(『日曜報知』1932年8月号)
幽霊騎手(講談雑誌 1933年)
鬼火(『新青年』1935年2月号 - 3月号)
藏の中(蔵の中)[注 31](『新青年』1935年8月号)
薔薇王(『新青年』1936年4月号 - 5月号)
青い外套を着た女(『サンデー毎日』1937年7月)
誘蛾燈(『オール讀物』1937年12月号)
八百八十八番目の護謨の木(『キング』1941年3月号)
刺青された男(『ロック』1946年4月号)
ペルシャ猫を抱く女(『キング』1946年12月号)
びっくり箱殺人事件(『月刊読売』1948年1月号 - 9月号)
探偵小説(単行本 かもめ書房 1948年)
女が見ていた(『時事新報』1949年5月 - 10月)
捕物帳シリーズ
不知火捕物双紙[注 32]
からくり御殿[注 33](『講談雑誌』1937年4月号)