樋口真嗣
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2016年、『シン・ゴジラ』を監督(脚本と総監督は庵野秀明)[4]、翌2017年に同作品が第40回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞[1]。同作で総監督の庵野秀明とともに最優秀監督賞を受賞。また同作で、庵野とともに第37回日本SF大賞特別賞を受賞した。アニメ特撮アーカイブ機構副理事長。

2018年、テレビアニメ『ひそねとまそたん』に総監督として携わる。

2023年八木景子によるドキュメンタリー作品『鯨のレストラン』に出演した[5][6]
作風

「まず
ミニチュアセットを作成し、その中に撮影対象となるキャラを配置して、それを如何に撮影するか」という従来の特撮制作方法に対して、「まず樋口の頭の中で完成画を発想し、それを具現化するためにミニチュアセットを組む」「イメージした素材以外、映像に現さない」というアニメーションの制作ノウハウにも通じる独自の画面デザインセンスを持つ[7]

高校時代は音楽バンド活動を行なっており、音楽自体は才能の無さに挫折するが、このころからYMOなどの影響でライブで流す8ミリ映像を製作していた[3]

画作りが高く評価されており、多数の映画に画コンテを提供している。コンテの通りになかなか映像が出来あがらないことが、特技監督に手を染めた一因だという[3]。初期には特に『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』や『帝都物語』といった特撮作品に画コンテを提供しており、それらの作品の大木淳吉特技監督と中学生時代から現場を見学していた東宝の中野昭慶が、特技監督としての師匠である。大木は生前、デビュー前の樋口との共著で特撮のノウハウ本の発表を計画していたが、実現には至らなかった。

強く影響を受けた作品として『帰ってきたウルトラマン』を挙げている[3]

人物像

ゲームでは『
killer7』を高評価している[8]

東日本大震災の発生時には節電協力を求めるヤシマ作戦のロゴを公開し、pixivに「リンバンテイデン」というユーザー名で輪番停電に関する複数の画像も投稿した[9]

進撃の巨人』の批評に関してFacebook上の発言が元で炎上し、その後に謝罪した[10]

コロナ禍で外食できず、テイクアウトの弁当も冷めていたのをきっかけに料理を始め、洋菓子を家族に作ってはInstagramにアップするようになった[11]

学生時代から『ゴジラ』への参加まで

中学生時代、CMの仕事をしていた叔母について東宝スタジオを見学し、特撮現場に初めて触れた[12]。この時、案内を受けた特殊技術課課長の唐沢登喜麿からの紹介で特技監督の中野昭慶とも知り合った[12]。それから撮影現場を度々訪れるようになり、映画『連合艦隊』の撮影などを見学していた[12]

その後、高校3年生のころ、見学者という身分ながら『さよならジュピター』や『零戦燃ゆ』などで特撮現場の手伝いを行うようになる[12]。『さよならジュピター』で日本の特撮が変わっていくことを実感し、大学受験をせず撮影現場に通い詰めるようになったという[12]。『零戦燃ゆ』では、撮影後の飲み会で酔いつぶれ、特殊効果の久米攻の車で嘔吐してしまい、その詫びとして特殊効果部で1ヶ月間タダ働きすることになった[1][12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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