株式会社電通のCMプランナー、クリエーティブ・ディレクターとして、木村拓哉を起用したニコンデジタル一眼レフカメラDシリーズ・コンパクトデジタルカメラCOOLPIXシリーズ、田中麗奈・石原さとみ・滝沢秀明の「第一でナイト」シリーズをはじめ、石川遼・武井咲・東出昌大らを起用した第一生命、大沢たかお・加瀬亮を起用した明治ヨーグルトLG-21、R-1、吉高由里子起用のニベアサン、浅野温子・秋吉久美子を起用したコーセーコスメポート「グレイスワン」など多くのTVCMを企画。「コマーシャル・フォト」「広告批評」によれば、このほか97年には奥田民生作の「サーキットの娘」にのってパフィーがスクーターで街に繰り出すヤマハ「Vino」のTVCMを企画した。
「デザインの現場」誌によれば、映画関連のCMで樋口が企画したものは、黒澤明が自作の映画「夢」の一挿話「飛ぶ夢」のために描いたコンテをアニメ化した90年の「共同石油」企業CMがある。監督は大林宣彦、音楽は樋口康雄、ナレーターは映画評論家の石上三登志で、クリオ賞、IBA賞、ニューヨーク・フェスティバルなどの国際広告賞にノミネートされた。「ブレーン」誌によれば、99年の映画「御法度」(大島渚監督)公開時のTVスポットも企画している(複数バージョンが存在するこのCMは、「御法度」DVDに特典として収められている)。
1992年にTCC(東京コピーライターズクラブ)新人賞受賞。東京コピーライターズクラブ会員。
出演
対談・インタビュー
早大4年の映画評論家デビュー時に、85年10月刊『朝日ジャーナル』誌の連載「新人類の旗手たち」枠で筑紫哲也からインタビューを受ける(筑紫哲也編の朝日文庫『新人類図鑑PART2』に転載)。
95年の岩井俊二との前後篇にわたる対談をはじめ、『キネマ旬報』誌などでウェイン・ワン、相米慎二、森田芳光、金子修介ほかの映画監督から、秋吉久美子、小泉今日子、高橋惠子、常盤貴子、前田敦子、松田美由紀、西島秀俊、忽那汐里ほかの俳優まで、映画人との対談・インタビューを行う。2007年には、『キネマ旬報』にビートたけしへのロングインタビューが掲載。
2010年より銀座シネパトスにて「秋吉久美子映画祭」「原田芳雄映画祭」「名美という名の女?石井隆原作特集?」「東宝ニューアクションを狙撃せよ!」「70年代アイドル映画大全」「小山明子映画祭」「水野久美映画祭」など70年代日本映画を中心とする特集上映を企画・プロデュースし、秋吉久美子、関根恵子、原田芳雄、佐藤浩市、香川京子、小山明子、杉葉子、水野久美、ひし美ゆり子、真野響子、水原ゆう紀、夏樹陽子、中島ゆたか、津田寛治、片岡礼子、石野真子、大場久美子、中真千子、桜井浩子、古谷敏らの女優・男優、大林宣彦、竹中直人、石井隆、小谷承靖、木村大作、岩井俊二、庵野秀明、樋口真嗣らの映画監督とのトークショーを行う。
2013年、大島渚監督の逝去にともなう追悼上映にて、夫人の小山明子と池袋新文芸坐、シネマヴェーラ渋谷、銀座シネパトスにて対談。
2013年、渋谷アップリンクの『おだやかな日常』上映にて杉野希妃、内田伸輝と対談。
2013年、監督作『インターミッション』公開にともない、銀座シネパトス、広島八丁座、渋谷ヒューマックスシネマ、池袋ヒューマックスシネマズ、横浜シネマ・ジャック&ベティ、キネカ大森、大阪・第七藝術劇場、シネマ尾道、京都シネマ、福岡・中洲大洋ホールで秋吉久美子、染谷将太、香川京子、小山明子、中川安奈、竹中直人、佐伯日菜子、大島葉子、ひし美ゆり子、畑中葉子、大瀬康一、古谷敏、大野しげひさ、杉野希妃、中丸シオン、中丸新将、勝野雅奈恵、奥野瑛太、森下悠里、森下くるみ、石井竜也、壇蜜らと対談。
2013年、明治大学〈日本沈没ー未来へのビジョンー展〉にて、中野昭慶監督と映画『日本沈没』全篇のコメンタリーライブを行う。
2014年、オーディトリウム渋谷にて「長谷川和彦トークライブ」「大林宣彦アングラムービー夜会」を企画、長谷川和彦、大林宣彦と対談。