高校卒業後、メーカーに就職したが、漫画の原稿料が給料を上回ったので退職し専業作家になる[4]。1990年代には『ヤングユー』(集英社)など、大人の女性向け漫画誌に活動の舞台を移す。他に代表作として、テレビドラマ化された『イマジン』『おいしい関係』『Real Clothes』など。
父親から受けた虐待のトラウマを35歳で克服し、その経験を綴った自伝的エッセイ『イマジンノート』を2002年に出版[4]。選択的夫婦別姓制度導入がなされないため、42歳で性人類学者のキム・ミョンガンと事実婚。愛知淑徳大学にて非常勤講師として年1回教鞭をとっている。
2024年春に画業50周年を迎え、東京・弥生美術館にて2024年1月より3月31日まで『デビュー50周年記念 槇村さとる展』を開催[5]。
編集委員会の委員長を石ノ森章太郎が務めた「日本漫画家名鑑500」にて、『白のファルーカ』・『ダンシング・ゼネレーション』・『まみあな四重奏団』・『愛のアランフェス』の4作品の書影を代表作として掲載している(1992年時点[1])。 マーガレットコミックスから刊行されたものより、集英社にて順次漫画文庫化が進んでいる。
作品リスト
書籍
マーガレットコミックス(集英社)
放課後(1977年5月20日)
ディスコ・ベイビー(1978年1月20日)
青春志願(1978年6月20日)
氷のミラージュ(1979年2月20日)
愛のアランフェス(1979年6月30日 - 1980年11月、全7巻)
クリスタル・レイン(『氷のミラージュ』収録)
青春志願-明日のヒーロー(1981年5月)
鏡の中のアリス(1982年1月30日)
ダンシング・ゼネレーション(1982年3月30日 - 1982年11月30日、全4巻)
N★Yバード(1983年 - 1984年、全3巻) ※『ダンシング・ゼネレーション』の続編的コミック。
スキャンダル8 1/2(1984年6月)
フット・ステップ(1985年)
ダイヤモンド・パラダイス(1984年11月 - 1985年4月、全3巻)
しなやかに夜は踊る(1986年)
半熟革命(1986年、全3巻)
ベルベット・アーミー(1987年、全2巻)
白のファルーカ(1987年 - 1989年、全8巻)
NGダンディー・OKレディー(1988年)
まみあな四重奏団(1988年 - 1989年)
ピーナッツ戦線(1989年)
勝手にしやがれ(1990年)
赤とうがらし物語(1990年)
コクーン荘1x1(1991年)
シンパシー-失われたささやき(1991年)
ラブ・ストーリー19XX(1991年)
ダブルヴィジョン(1992年)
クレヨンの王様(1992年)
フェイク(1992年)
God Bless You(1993年)
うさぎ(1993年)
華のなまえ(1993年)
YES!(2012年、全3巻)
モーメント 永遠の一瞬(『Cocohana』2014年3月号[6] - 2024年1月号[7]、既刊19巻)
YOUNG YOUコミックス(集英社)
ピタゴラスの定理(1992年)
おいしい関係(1993年 - 2000年、全16巻)
イマジン(1994年 - 1999年、全11巻)
ボレロ(1998年)
お天気予報(2000年)
ヒューマンステップス(2000年)
imagine29(2000年 - 2001年、全3巻)
Do Da Dancin'!(2001年 - 2005年、全9巻)
恋のたまご(2002年 - 2004年、全4巻)
クイーンズコミックス(集英社)
BELIEVE(2004年 - 2006年、全7巻)
ヒロインの条件(2006年)
Real Clothes(2007年 - 2011年、全13巻)
OFFICE YOUコミックス(集英社)
ドゥ ダ ダンシン!ヴェネチア国際編(2007年 - 2013年、全13巻)※ヤングユーコミックス『Do Da Dancin'!』の続編
その他単行本
人生の穴 ときどき落ちても大丈夫-槇村さとる対談集(2005年、集英社)
イマジン・ノート(2002年、集英社)
ふたり歩きの設計図(2003年、集英社)
あなた、今、幸せ?(2005年、集英社、キム ミョンガンと共著)
スタイル・ノート(2006年、幻冬舎)
Do Da Dancin'!バレエエッセンス 槇村さとるに夢中(2007年、集英社)
おとな養成所(2010年、光文社)
THE槇村さとる - デビュー50周年記念画集(愛蔵版コミックス/2023年、集英社)
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 名鑑p.820-821より:@本名・A出身地・B生年月日・E血液型を確認[1]。