極道の妻たちII_(1987年の映画)
遊紀と孝明がお互い気ままな行動を取ることがあり夫妻に振り回される。
深森信男(ノブ)
演 - 木村一八冒頭の慰安旅行ではサダ、ジロと3人で先回りして海水浴場の一部を勝手に借り切りにして準備する。牧村と2人でシマを見回っていた所、彼が開発会社の男に突然銃で撃たれるのを目撃する。
東山貞次(サダ)
演 - 竹内力まだまだ頼りない所があり、ある日二人連れの女性に声をかけたら実は相手が捜査第4課の婦警だったというミスをやらかす。その後組に訪れた木本の身の回りの世話を任される。
由木謙次郎(ジロ)
演 - 光石研自分たちが場所取りをした潮干狩り場に姐さんや子供たちが楽しめるよう、事前に獲っておいた貝を仕込む。ヤクザにしては、結構人懐っこく子供好きな性格。牧村が殺された後、ノブ、サダと3人で河東に報復に向かう。
麻美の関係者
榎真由
演 - 戸恒恵理子麻美と木本の一人娘。幼稚園児。木本からは“お嬢”と呼ばれ始める。木本が刑務所に入る直前にできた子で、彼の出所後に生まれてはじめて親子対面する。幼いながらなぜかアニメよりも殺人事件に興味を持っており、テレビで作中の松村や重宗組組長の襲撃事件のニュースを見たがる。
藤森蓮子(れんこ)
演 - 円浄順子重宗組のシマにあるクラブのママ。店には牧村や若い構成員たちが常連客として訪れる。麻美と同じマンションの住人で彼女と親しく真由を自宅で預かることもある。牧村と会話し孝明のせいで気が休まない遊紀のことを心配する。
影山忠男
演 - 月亭八方雑誌のカメラマン。ヌードグラビア撮影時に麻美の気分を盛り上げるための声をかける。陽気だが調子のいい性格。「真由にはカタギの父親が必要」との考えを持つ麻美から結婚の申し出を受ける。
影山の妻
演 - 亜湖影山の事務所で事務作業や電話応対等を担当。事務所に尋ねてきた麻美に応対する。
中年の女教師
演 - 和田アキ子(本作の主題歌も担当)麻美と真由が受ける私立小学校の受験の面接官。麻美が見せた書類に記入漏れがあったため直接聞いて確認する。
その他の主な人たち
亀田富子
演 - 中島ゆたか亀田の妻。組員の妻の中では遊紀の次に偉く、妻たちのまとめ役。冒頭で慰安旅行として遊紀や妻仲間と子どもたち十数人で潮干狩りで海に訪れる。小さい娘がおり、慰安旅行の宝探しゲームで女性下着を見つけた娘とやり取りする。
牧村昌子(まさこ)
演 - 高倉美貴牧村の妻。牧村と小学校低学年ぐらい男の子と暮らす。牧村を撃ち殺され未亡人となり、遊紀に夫の仇を討つよう涙ながらに頭を下げる。
津村江津子
演 - 藤奈津子孝明の愛人。孝明を“お父ちゃん”と呼んでいる。孝明を銃で撃ち重傷の怪我を負わせ、“彼を殺してしまった”と悲観して自殺しようとした所麻美に助けられる。翌日警察に自首し、後日裁判で自分で撃ったことを証言する。身寄りはおらず、孝明だけが愛情を感じられる相手。
中本刑事
演 - 草薙幸二郎定年間際のベテラン刑事。無事に定年を迎えたいため、遊紀たちに問題を起こさないよう釘を刺す。しかしその後重宗組が違法賭博をやっていたため遊紀を逮捕する。
磯崎勉(つとむ)
演 - 夏夕介松代のクラブの雇われマスター。仕事終わりに松代たちと賭けポーカーに付き合う。木本と遊紀のポーカー対決で賭け金が上がっていくのを目の当たりにして興奮する。実は松代の恋人で彼女にとって心の拠り所となっているが、その後松代を絞殺し行方不明となったことが新聞でわかる。
医者
演 - 内田稔院長で内科医。孝明の二度目の入院先の主治医。孝明が肝臓がんにかかっていることを遊紀に告知する。
徳永の妻
演 - 伊織祐未美容室を経営。しばらく地元を離れることになった徳永と、陽が明るい時間帯から美容室内で性行為を始める。
早之瀬参治
演 - 遠藤太津朗大会の招待客のヤクザで、たまたま遊紀の隣に座り手本引に興じる。数分後遊紀の代打ちで博打をする木本が大勝負に勝つのを間近で見た後、戻ってきた彼女に彼のことを褒める。九州らしい方言で話す。好きなタバコは、ラッキーストライク。
向井繁之
演 - 市川好朗
元良国
演 - 岩尾正隆
萬代組幹部 金崎巌
演 - 大前均
笠原弥吉
演 - 名和宏
留美
演 - 速水典子
和歌山 新空港都市開発会社 前島稔
演 - 片桐竜次
和歌山 萬代組河東組組員
演 - 河本忠夫
その他
演 - 有川正治、石井洋充、五十嵐義弘、泉好太郎、稲泉智万、大槻智之、丘路千、加藤寛治、木谷邦臣、木下通博、小林哲麿、小船秋夫、笹木俊志、白井滋郎、高並功、竹本貴志、タンクロー、司裕介、長崎任男、成枝三郎、新島愛一朗、西村泰治、野口貴史、波多野博、浜田隆広、細川純一、蓑和田良太、宮城幸生、毛利清二、山村弘三、有村由美子、井上みよ、神津友子、佐々木由美、白木原和音、首藤真沙保、野上志津香、長谷川美佳、広瀬朋子、真鍋美穂、丸平峯子、三原由美、柳美希、吉川雅恵
スタッフ
監督 - 土橋亨
企画 - 日下部五朗
プロデューサー - 奈村協、天野和人
原作 - 家田荘子(「週刊文春」連載・文藝春秋刊)
脚本 - 高田宏治
撮影 - 水巻祐介
照明 - 増田悦章
美術 - 高橋章
編集 - 市田勇
録音 - 栗山日出登
整音 - 荒川輝彦
助監督 - 長岡鉦司、森本浩史、苫米地祥宏
記録 - 田中美佐江、中野保子
音響効果 - 永田稔、堀池美夫
装置 - 稲田源兵衛、井筒常雄
装飾 - 長尾康久、中小路認、石村嘉宏
背景 - 西村三郎
衣裳 - 森護、豊中健、山本光延
美粧 - 田中利男
結髪 - 山田真佐子
ファッションコーディネーター - 堀田都志子、金丸照美、市原みちよ
ヘアメイク - 和泉敬子・北村明男・河原芳美、鈴江貴子、加藤寛治
カード指導 - 北見伸
博奕指導 - 遠山金次郎
擬斗 - 菅原俊夫
刺青 - 毛利清二
キャスティング - 葛原隆康
企画協力 - 湯山雄介(青年企画)
スチール - 中山健司
音楽 - 小笠原寛
音楽プロデューサー - 友野久夫(BACコーポレーション)
協力 - 鈴乃屋、金鷲本舗
撮影協力 - JAB、アトリエ・石坂、LES HALLES、伊太利屋、DEMOB MEN、JUN SAITO J-Mago、銀座ジュエリーマキ、コマツ貿易(株)、第三の真珠、ジュネ、himico、北浜 弘得社、中央観光バス(株)、小林電子産業(株) 富士通
劇中歌
主題歌「抱擁」
作詞:阿久悠、作曲:都志見隆/唄:和田アキ子(ワーナー・パイオニア)エンドロールのほか、木本が真由をダンプカーに乗せて砂浜を走り回るシーンで流れる。
挿入歌「Half Moon」
作詞:松本一起、作曲・編曲:小笠原寛/唄:山本圭右(ムーンレコード)影山がスタジオでヌードグラビア撮影をするシーンで、ラジカセから流れる曲。
「北の漁場」
作詞:新條カオル、作曲:桜田誠一/原曲は、1986年に北島三郎が歌唱した。蓮子の店のカラオケで男性客が歌唱する。
「ふたりの大阪」
作詞:吉岡治、作曲:市川昭介/原曲は、1981年に都はるみと宮崎雅がデュエットした。孝明と江津子がスナックのカラオケでデュエットする。
エピソード
1986年6月30日、東京芝の増上寺広書院(現景光殿)で製作発表会見があった[9]。7月1日クランクイン、8月下旬クランクアップ、9月完成、10月に公開予定との発表他[10]、高岩淡専務が「第一作以上の製作費を投入する」などと話した[9]。
それまで爽やかな青年役が多かった村上弘明が、初めてヤクザ役、汚れ役に挑んだ[11]。村上は「海育ちの僕の中には、ヤクザ気質というか、血があると思う。それを出したくって仕方無かったんだ。でも今まではそういうキャラクターに巡り合ってなかった。役柄としてはすごく気に入っている」などと話し[11]、ヤクザから足を洗いきれない男の切なさを好演し、この年の日本アカデミー賞優秀助演男優賞を獲得した[11]。
和田アキ子は、かたせ梨乃の娘役が受験する小学校の先生役(面接官)で17年ぶりに映画出演[12]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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