消火活動や救助活動のために消防用車両に積載される金属製はしごを「消防用積載はしご」という[5]。単一式積載はしご、伸縮式積載はしご、 折りたたみ式積載はしごがある[5]。 避難はしごには金属製と非金属製がある[6]。金属製避難はしごには固定はしご、立てかけはしご、つり下げはしご(ハッチ用つり下げはしごを含む)がある[6]。 戦国期の攻城戦において兵が用いる特殊な梯子があり、例として、『軍法極秘伝書 この他にも、忍術書である『万川集海』では、「結梯(ゆいはしご)」と呼ばれる忍具があり、「真」=あらかじめ作られている場合と、「草」=その場で組み立てる状況に分類し、2本の竹を持っていき、縦の長さは6 - 8寸、長さはその場に対応して変えることが記述されており、梯子の上下の端2、3尺を菰(コモ、柔らかければ何でもよいとも記す)で包み、物音を立てさせない工夫(静粛性能)がなされていた[8]。 徳川幕府刑事図譜 林業では、枝打ちや種子の採取、架線の設営などのために木に登る必要があり、伸縮を可能にした一本梯子が用いられる[10]。木に立てかけた梯子が外れないようにするため上部には固定用器具や下部にはスパイクがついている。 武家は「高みへ昇る」縁起を重んじ、瑞祥的な意味から梯子を家紋としたとみられ(後述書 p.314.)、島原の乱では松平信綱が馬印としている他、牧野忠成は番指物や使番旗印に梯子を用いている[11]。家紋の種類としては、「三段梯子」、「牧野梯子」、「六角笹に三段梯子」がある(前同 p.314.)。
避難用
軍事用
継橋(つぎはし)
現代でいうところの伸縮(延長)型の梯子であり、このタイプが16世紀時点で軍事に使用されていたことがわかる。上泉信綱伝の『訓閲集』(大江家の兵法書を戦国風に改めた書)巻九「軍器」にも同様の絵図が紹介されているが、こちらの表記は、「継楷」が用いられている。
投橋(なげはし)
両端に縄(または鎖)付きで、架けるのに用いる。上泉信綱伝の『訓閲集』では、「投楷」の表記で絵図が描かれている。
行天橋(ぎょうてんばし)
『海国兵談』に記述と絵図があり、車輪付きの梯子で、外観は階段に近く、石垣を登るのに使用された。
雲梯
攻城戦では、敵の城壁・市壁
捕縛用
林業用
文化
慣用句
次々と場所を変えて酒を飲むことを指す梯子酒、梯子飲みを略して梯子と呼ぶことがある。転じて、次々と場所を変えることを「梯子する」と呼ぶことがある。
梯子を使って高所に上った者が梯子を外されて置き去りにされる様子から、味方の相反する行動によって孤立してしまうことを「梯子を外される」という。
家紋
芸能
梯子乗り - 江戸期の伝統芸能
朝倉の梯子獅子 - 愛知県知多市新知字東屋敷にある牟山神社に伝わる獅子舞。
千葉県の鹿野山(白鳥神社)でも指定無形民俗文化財として「はしご獅子舞」が行われる。
竹ン芸 - 若宮稲荷神社の秋の大祭で奉納される伝統芸能
東南アジアのリス族(??族)は、旧暦2月に、竿に真剣を刺して作った梯子を裸足で上る刀桿節(中国語:刀杆?)を行う[12][13]。
逸話
吉四六 - 頓智話で、はしごで天に上る話が出てくる。
ヤコブの梯子 (旧約聖書) - 旧約聖書の創世記28章10–12節でヤコブが夢に見た、天使が上り下りしている、天から地まで至る梯子、あるいは階段。
ヨーロッパの迷信として、「梯子の下を潜ると不幸になる」というものがある。キリスト教的に三角になっているエリアのバランスを崩すのが悪いという意味と、現実的に梯子が崩れたり、物が落下して危ないことから来ている説がある[14]。
脚注[脚注の使い方]^ a b c d 日本民具学会 『日本民具辞典』 ぎょうせい p.443. 1997年
^ “【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第26回 移動はしごの危険使用の災害|安全スタッフ連載記事|労働新聞社
^ 株式会社テクノエース
^ 軽量避難はしご 速ノビ
典拠管理データベース
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その他
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