梁朝偉
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台湾のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の映画『悲情城市』(1989年)では、二・二八事件によって家族が崩壊してゆくありさまとインテリ青年らの逮捕・投獄・処刑を目撃し時代の荒波に身をさらしてゆく聾唖の主人公(当初は科白のある役だったが、台湾語(?語)ができないため、話せないという設定に変更された)を演じ、この作品がヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞、またレオン自身も俳優として国際的な注目を集めた。2000年に『花様年華』で香港人として初めてカンヌ国際映画祭男優賞を受賞、国際的にも高い評価を獲得するに至っている。
国際派スターへの成長香港星光大道,梁朝偉手印

スタンリー・クワン(關錦鵬)監督の紹介で知り合ったウォン・カーウァイ(王家衛)監督にたびたび起用され、同監督の作品では、『欲望の翼』(1990年)、台湾映画賞の金馬奨で主演男優賞を受賞した『恋する惑星』(1994年)、『ブエノスアイレス』(1997年)などがあり、これらの作品は女性を中心として日本でも注目を集め、国際的に高い評価を得ている。2004年には五年越しでようやく完成したカーウァイ監督作品『2046』(2004年)に実質主演。木村拓哉や、コン・リー(鞏俐)、フェイ・ウォン(王菲)、チャン・ツィイー(章子怡)らとの共演が注目された。

近年のヒット作にはチャン・イーモウ(張藝謀)監督の『HERO』(2002年)、アンドリュー・ラウ(劉偉強)監督の『インファナル・アフェア』(2002年)、金城武と共演の『傷だらけの男たち』などがある。2006年出演したアン・リー(李安)監督の『ラスト、コーション』は、2007年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。2008年にはジョン・ウー(呉宇森)監督の『レッドクリフ』に出演。2部構成のうち第1部が7月10日に中国で公開(日本公開は11月1日)され、第2部は2009年1月8日に公開された(日本公開は2009年4月10日)。

ほかの出演作では、『ワイルド・ブリット』のジョン・ウー(呉宇森)監督、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞と国際評論家賞を受賞した『シクロ』のベトナムフランストラン・アン・ユン(Tran Anh Hung)監督らからも高く評価され、香港だけでなく中国の名作、話題作、大作に出演。香港、台湾、中国、ベトナム、韓国、そして日本など、東アジアで厚いファン層から人気を集めている。また中国語圏では80年代と90年代の二度に渡り、歌手としても活躍したことがある。

2008年7月21日、ブータン王国で長年のパートナーであるカリーナ・ラウ(劉嘉玲)と結婚式を挙げた。

2015年6月、フランスレジオンドヌール勲章オフィシエを受章[2]

2021年、デスティン・ダニエル・クレットン監督の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でハリウッドデビュー。

2023年、第16回アジア・フィルム・アワードにおいて最優秀主演男優賞(風再起時)とアジア映画貢献賞をダブル受賞[3]

同年、第80回ヴェネツィア国際映画祭において栄誉金獅子賞を受賞[4]
主な出演作品
テレビドラマ
1982年 『天龍八部』・・・小和尚

1982年 『活力十一』・・・孔国財

1982年 『香城浪子』・・・応子謙

1983年 『クロスロード


1984年 無綫電視(TVB) 『鹿鼎記』・・・韋小宝

1985年 『楊家将』

1986年 無綫電視(TVB) 『倚天屠龍記』・・・張無忌(日本未公開)


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