桜島線(さくらじません)は、大阪府大阪市此花区の西九条駅から桜島駅までを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。JRゆめ咲線(ジェイアールゆめさきせん)の愛称が付けられており、旅客案内において正式路線名の「桜島線」と案内されることはほとんどない。
本項では桜島線の前身である西成線(にしなりせん)についても記述する。 起点の西九条駅で大阪環状線に接続しており、大阪駅(梅田)方面からの直通列車も設定されている[5]。日本製鉄関西製作所(製鋼所地区)などの臨海部の工場への通勤路線であると同時に、2001年3月31日のユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) 開業後は、そのアクセス路線として機能している。また、東海道本線の吹田貨物ターミナル駅方面から梅田貨物線を経由して安治川口駅の貨物駅を結ぶ貨物路線でもあり、旅客列車のほか、西九条駅 - 安治川口駅間には日本貨物鉄道(JR貨物)によって梅田貨物線からの貨物列車が運行されている。 USJ 開業に先立つ2001年3月1日に同園の最寄り駅となるユニバーサルシティ駅が開業し、「JRゆめ咲線」の愛称が制定された。これと同時にラインカラーが定められ、大阪環状線と同じ赤(■)とされていたが、2015年3月14日から路線記号Pが設定されるのに合わせて、ラインカラーは紺(■)に変更された[6][7][8]。「JRゆめ咲線」の愛称は公募で決定された。この名前は公募1位ではなかったが、柔らかな語感と、桜島線の沿線のベイエリアはUSJを中心として大阪の夢が生まれつつある地域で、その夢が咲くことを期待して選ばれた[9]。 全区間をJR西日本近畿統括本部が管轄しており、旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「大阪近郊区間」と「電車特定区間」の「大阪環状線内」、およびIC乗車カード「ICOCA」エリアに含まれている[10]。
概要
路線データ
管轄・路線距離(営業キロ):
西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
西九条駅 - 桜島駅間 4.1km
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者):
西九条駅 - 安治川口駅間 (2.4km)
軌間:1067mm
駅数:4(起終点駅含む)
桜島線所属駅に限定した場合、大阪環状線所属の西九条駅[11]が除外され、3駅となる。
複線区間:全線(ただし、西九条駅 - ユニバーサルシティ駅間は双単線)
電化区間:全線電化(直流1500V)
閉塞方式:自動閉塞式
保安装置:ATS-P(全線P[3])
運転指令所:大阪総合指令所
列車運行管理システム:大阪環状・大和路線運行管理システム
最高速度:95km/h[4]