2. 組技系つかむ投げるなどの行為が認められていて、殴る蹴るという行為が認められていない競技。相手を倒すまでの攻防がメインの競技と、倒してからの攻防がメインの競技がある。相撲[注釈 2]、レスリング[注釈 3]、柔道などがある。
3. 総合系 殴る蹴る、つかむ投げる絞めるの両者が認められている競技。 格闘技は異なる複数の競技をおこなう選手が他のスポーツより多い。特に以下の分類で同じ分類の競技ではより多くなっている。 素手や小さな武器を用いた戦闘技術という意味で「格闘技」を用いる用法もある。 その意味で用いられる格闘技、すなわち体系だった近接格闘術には、いくかの種類があり、白兵戦術、逮捕術、護身術などがそれにあたる。武術も意味的にはこれに含まれるが、武術は含めないのが慣習である。ちなみに徒手武術には沖縄武術や古流柔術などがある。
種類
打撃系格闘技 - 組技系格闘技 - 総合格闘技
打撃系格闘技
打撃技(突き技、蹴り技など)を主体とする格闘技。中国武術、空手、テコンドー、ボクシング、キックボクシング、シュートボクシング、ムエタイ、ラウェイ、サバット、散打などがある。ちなみに中国武術は、少林拳などの「北派(外家拳)」、太極拳などの「北派(内家拳)」、洪家拳などの「南派武術」に分類される。
組技系格闘技
組技(投げ技、絞め技、関節技、フォール技、固技など)を主体とする格闘技。柔道、ブラジリアン柔術、サンボ、キャッチ、レスリング、相撲、合気道などがある。ちなみにレスリングにはグレコローマンスタイルとフリースタイルがある。
総合格闘技
打撃技、組技、立技、寝技の要素を含有する格闘技。修斗、日本拳法、大道塾空道、ヨーロピアン柔術(JJIF)などがある。
着衣格闘技 - 裸体格闘技
組技の有る格闘技において規則上、着衣を掴めるか掴めないかは重要である。着衣の有無より掴むことを認めるかどうかで分類される。相撲はまわしを掴めるので着衣格闘技に分類される。柔道、相撲、空手、合気道の日本武道は「素足の文化」、ボクシング、レスリング、サンボ、キャッチ、サバットの西洋格闘技は「靴の文化」とも言える。
着衣格闘技
柔道、相撲、合気道、日本拳法、空道、ブラジリアン柔術、ヨーロピアン柔術(JJIF)、サンボ、散打などがある。
裸体格闘技
レスリング、キャッチ、修斗、ボクシング、キックボクシング、シュートボクシング、ムエタイ、ラウェイなどがある。
立技格闘技
寝技のない格闘技。相撲、空手道、合気道、ボクシング、キックボクシング、シュートボクシング、カンフー、ムエタイ、ラウェイ、サバット、散打などがある。
立技組技系格闘技
寝技がなく組技主体の格闘技。総じて「相撲」とも呼ばれる。護身や戦闘よりも神事、遊戯等を目的にした土着的なものが多い。相撲、ブフ(モンゴル相撲)、シュアイジャオ(中国相撲)、ラム(セネガル相撲)、コシティ(インド相撲)、ヤールギュレシ(トルコ相撲)などがある。
戦闘技術としての格闘技