核廃棄物
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放射性廃棄物の区分と処分方法廃棄物の種類廃棄物の例発生源処分方法
高レベル放射性廃棄物ガラス固化体再処理施設地層処分
低レベル
放射性
廃棄物高レベルの物制御棒、炉内構造物、
放射化金属原子力発電所余裕深度処分
低レベルの物廃液、フィルター、廃器材、
消耗品等を固形化浅地中ピット処分
レベルの極めて低い物コンクリート、金属等浅地中トレンチ処分
超ウラン核種を含む廃棄物
(TRU廃棄物)燃料棒の部品、
廃液などプロセス廃棄物、
フィルター再処理施設
MOX燃料加工施設特性に応じトレンチ処分以外の3段階
ウラン廃棄物消耗品、スラッジ、廃器材ウラン濃縮
燃料加工施設特性に応じ全4段階の処理
研究所廃棄物大学・企業等
研究機関
放射性同位体(RI)
廃棄物医療機関等

放射性廃棄物の処分方法処分方法廃棄物の例封入容器人工構造物深度管理期間
地層処分高レベル放射性廃棄物
およびTRU廃棄物ガラス固化体キャニスター多重人工バリア
鉄筋コンクリート構造物300m以深数万年以上
余裕深度処分制御棒、炉内構造物
放射化金属および加工・再処理における
プロセス廃棄物等200リットルドラム缶等鉄筋コンクリート構造物50~100m数百年、
管理内容未定
浅地中ピット処分廃液、フィルター
廃器材、消耗品等セメント等で固化した廃棄物を入れた
200リットルドラム缶等鉄筋コンクリート構造物十数m約300年
浅地中トレンチ処分コンクリート、金属等廃棄物のまま人工構造物無し約50年

^ “廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和四十五年法律第百三十七号)第二条 一項”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2017年6月16日). 2020年1月21日閲覧。 “2018年4月1日施行分”:(定義)第二条 この法律において「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であつて、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによつて汚染された物を除く。)をいう。
^ 日本においては使用済み核燃料は再処理の方針により廃棄物には分類されないが、再処理の方針をとらない国では高レベル放射性廃棄物に区分される。
^ 軍事分野では、同様の廃棄物として、核兵器製造過程で生じた廃棄物や、耐用年数を過ぎ廃棄処分となった核兵器、耐用年数を過ぎ廃艦処分となった原子力潜水艦原子力空母などがある。
^ 法律本体では「放射性廃棄物」ということばは使われておらず、「核燃料物質又は核燃料物質によって汚染された物」で「廃棄しようとするもの」という言い回しで示されている。
^ 取扱い(1994) p.3、 ⇒1.RI・研究所等廃棄物を巡る状況(文部科学省)長崎・中山(2011) p.29
^放射性物質汚染廃棄物とは
なお、それぞれの定義条文は以下のとおり

指定廃棄物:平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法 第17条:特別な管理が必要な程度に事故由来放射性物質により汚染された廃棄物の指定等.e-Gov法令検索. 総務省行政管理局

対策地域内廃棄物:平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法 第13条:対策地域内廃棄物処理計画.e-Gov法令検索. 総務省行政管理局

特定廃棄物:平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法 第20条:特定廃棄物の処理の基準.e-Gov法令検索. 総務省行政管理局

^ 岩手県1トン、宮城県2828トン、福島県38万2392トン(2017年から富岡町の最終処分場への搬入が進行中)、栃木県1万1343トン、千葉県3717トン、神奈川県3トン、東京都982トン、群馬県1187トン、新潟県942トン
^ “(東日本大震災12年 3・11の現在地)仮置き「3年の約束が」 最終処分場、候補地反発で棚上げ:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞. 2023年2月12日閲覧。
^ “(東日本大震災12年 3・11の現在地)指定廃棄物、処分進まず 放射性物質が拡散 福島県外2万トン:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞. 2023年2月12日閲覧。
^ IAEAの分類とは異なり、再処理廃液及びその固化体と同等の強い放射能を有する放射性廃棄物は含まれない。すなわち、高レベル放射性廃棄物はすべて核燃料廃棄物である。
^ 高レベル放射性廃棄物以外の放射性廃棄物が低レベル放射性廃棄物ということである。すなわち、ほとんどすべての放射性廃棄物は、その放射能の強度に関わらず、低レベル放射性廃棄物にあたる。
^ a b 土井(1993) p.42
^ アルファ線を放出する核種
^ 超ウラン元素(TRans-Uranium)を多量に含む放射性廃棄物をTRU廃棄物と呼ぶ。
^ 当然、資源としてリサイクルできるのであれば再利用する。
^ 長崎・中山(2011) p.66
^ クリアランスによりリサイクルされるものは一般社会に流通されることになるため、クリアランスレベルは国によって大きく異なることのないよう、国際的な整合性が必要であることから、国際原子力機関(IAEA)及び欧州委員会(EC)を中心にクリアランスレベルの検討が進められている。 長崎・中山(2011) p.66
^ 例えば、放射性セシウム(セシウム放射性同位体)であれば、そのクリアランスレベルは1kgあたり100 Bq(0.1Bq/g)である。
^ TECDOC855(1996)
^ 原子炉クリアランス(1999)
^ ウラン取扱施設のおけるクリアランスレベル以下の廃棄物は、平成62年度末(2051年3月末)には約10万トン、その内7.9万トンは金属と想定されている。(福島原発事故による廃棄物は含まれていない)これらの金属の発生源はウラン濃縮工程の遠心分離機や燃料加工施設の焙焼・還元装置、成形加工装置、焼結装置、研削機械などである。金属の再利用の際の溶融では、放射性核種の内超ウラン元素は99.4?99.8%がスラグへ濃縮されると報告されている。例外はMn54、Fe55、Co60、Ni63、Zn65(ガスとインゴットで半々)、Nb94等でこれらの同位元素は大半がインゴットに残留する。
原子力安全委員会: ⇒「クリアランスレベル以下の金属廃棄物」 閲覧2011-11-21
^ NORM : Naturally Occurring Radioactive Materials と呼ばれる。


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