2021年には、夢に山田が現れ「割れたガラスの上を歩くような気持ちでルパン三世を演じてくれ」と言われたことを明かしており、「目が覚めた時、心が引き締まる思いがありました」と話している[41]。 2代目ルパンとして数年経過したある作品の打ち上げの際、納谷からは「これはお前の作品だからな」と言われ、他の声優陣にも「俺たちはお前についてゆく」と激励されたという[42]。 あるルパン作品でのアフレコ時、絵が全然なく「これでは収録できない」という空気になり[注 2]、栗田も経験が少ないためどう振る舞っていいか分からなくなったことがあった。すると、納谷は栗田に「これはお前の作品なんだから、お前が決めろ」と発言。その時から「僕はルパン三世を自分の作品にしなきゃいけないんだ」と作品の主役を演じることへの責任感を感じるようになったという[43]。 2013年に放送された『ルパン三世 princess of the breeze ?隠された空中都市?』では、栗田の妻で女優の大沢さやかと栗田の娘(当時2歳5カ月)が母子役で特別出演した。当作のテーマの一つに「一族の団結」があったため、制作サイドがオファーし実現したという[44]。 栗田のルパンを演じる姿勢について、次元役の小林清志は2014年に「栗田君は勉強家だからね」と評価する一方で、「そろそろ山田康雄の亡霊を振り払って、栗ちゃんらしさを付け加えてもいいんじゃないか」とコメントしている[45]。 2019年以降は、ルパンを演じる期間が山田が演じた24年より長くなっている。このことに関して栗田は、一年に一度のテレビスペシャルだけ出演する状態が長年続き、実質的な出演期間は短いことから「お恥ずかしいっていう気持ちしかない」と語っている[10]。 2021年、放送開始から出演する唯一の“オリジナルメンバー”だった小林清志が勇退したため、栗田がメインキャストの中で最年長かつ出演歴が最も長くなった。このことに栗田は「最初に『ルパン』に入ったときは、山田さん以外の当時のレジェンド(声優)の中に入った。そして気がつけば、今の時代のレジェンド(声優)の横に僕がいる」と述べ、改めて「僕がルパンでいいんですか」と初心に帰った気持ちになったという[24][46]。なお、小林は勇退直後に寄稿したコメントの中で栗田に関して「いまや立派な“クリカン・ルパン”だ」と評し、「あとはギャグに磨きをかけST(スタジオ)のみんなをヨロシク。」との言葉を残している[47]。 栗田はルパンについて「常に登場人物全員に相対して、しかもハイテンションでパワーを与え続けないといけない。元気がないと負けなんです。それができない自分になったら終わりだと思っています」と語っており[48]、それを自分で感じた際はルパン役を退くつもりだとしている[1]。また、「ルパンの魅力は義賊ではないところ」という山田と同じ考えを持っており、「ルパンと次元は泥棒と人殺し(ガンマン)。いい人同士でコンビを組んでいる訳ではない」「悪者同士がたまたま人を助けて、いい人扱いされているだけ」と語っている[49]。 2024年には、自身が出演した作品の「BEST3」に『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』、『ルパン三世 princess of the breeze ?隠された空中都市?』、『ルパン三世 PART6』第17話「0.1秒に懸けろ」を挙げている[20]。
その他
出演
テレビドラマ
月曜ドラマランド
のんき君2(1984年)
ザ・サムライ(1986年)
くれない族の反乱(1984年)
うちの子にかぎって…パート2 第9話(1985年) - 柏原芳恵のマネージャー役
ドラマ女の手記「定年当日の離縁状」(1987年)
銀河テレビ小説 まんが道 - 青春編(1987年) - 正木記者 役
スクラップ(1989年) - 立川 役
ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟(1989年) - ウルトラマン役の声優(中曽根雅夫)
素敵にダマして!(1992年) - 猪股聡 役
古畑任三郎第27回 - 黒岩博士の恐怖(1999年)春木 役
浅見光彦シリーズ18・華の下にて(2004年) - 刑事役
銭形警部(2017年) - ナレーション[50]
映画
六本木バナナ・ボーイズ(1989年) - 前島 役
ものまね四天王 オリジナルムービー ひょうたん
バラエティ
ものまね王座決定戦