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出典検索?: "柳ヶ瀬" 岐阜市
柳ヶ瀬(やながせ)は、岐阜県岐阜市にある繁華街・歓楽街。 中部地方有数の繁華街とされる。地形図では「柳ケ瀬」だが表記には揺れがあり、「ケ」が小さい「柳ヶ瀬」と表記することも多く[注釈 1]、地元でも厳密な区別はされていない。 柳ケ瀬商店街のメインストリートには美川憲一の『柳ヶ瀬ブルース』の歌碑が設置されている。中部地方随一の規模を誇る全蓋式アーケード街を擁し、地方都市の繁華街・歓楽街としては規模が大きな街である。かつては名古屋市から訪れる人も多かった。 メインストリートとなる柳ケ瀬通りは、JR東海道本線・高山本線 岐阜駅の北約1kmの付近に東西方向に約500mにわたって伸びている。西側は忠節橋通り(国道157号)、中心付近は金華橋通り、東側は長良橋通り(国道256号)がそれぞれ南北に横切っている。 1950年(昭和25年)に劇場通北と新京極の両商店街が振興組合を発足し、さらに1951年(昭和26年)と1952年(昭和27年)に残りの単組が振興組合を設立した[1]。その後、11の振興組合と1つの発展会(楽天地発展会[2])が1952年(昭和27年)7月18日に「岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会」を結成した[1]。現在の同連合会には、8つの振興組合が加入している[2](「柳ケ瀬」と「柳ヶ瀬」が混在しているのは原文ママ)。 名前発足備考現在の加入[2] もともと美濃国稲葉郡上加納村の字名として柳ケ瀬という地名があった。1889年(明治22年)に上加納村の北部が合併して岐阜市の一部となり、岐阜市の字名となった。 昭和に入ると、近代的な商業施設の誘致を求める声が上がり、市長であった松尾国松が関西財界に働きかけ、百貨店の誘致を行った[3]。これを受け、中林仁一郎が経営する京都物産館(のちの丸物)は初の本格的な支店開設を決意した。1930年(昭和5年)4月の出張所開設を経て、同年6月1日に(京都)物産館岐阜支店を柳ヶ瀬に開業した[4]。岐阜県内初の百貨店だった。 1966年(昭和41年)には美川憲一「柳ヶ瀬ブルース」が120万枚を超える大ヒット曲となり、柳ケ瀬商店街が全国的な知名度を得た。 1973年(昭和48年)7月7日午後3時40分頃、キャバレーから出火して延焼、繁華街の110軒が全半焼した。消防士ら6人が負傷[5]。 島屋はヤナゲンと合弁でヤナゲン島屋の出店を計画していたが、単独出資に変更し、1977年(昭和52年)には岐阜高島屋が開店した。一方、島屋と同じ京都発祥の丸物は、近鉄グループの一員としての立場を明確化するため、京都近鉄百貨店に社名変更し[6]、柳ヶ瀬の店舗は報道なども含め、岐阜近鉄百貨店と呼ばれるようになった[7]。さらに、ファッションビル「近鉄アミコ」(のちのイマージュ)も同年12月に開業した。 1980年代後半以降は郊外型店舗の出店や増床が相次いだことにより商店街が空洞化した。1996年(平成8年)10月、島屋岐阜店の開業と岐阜近鉄百貨店の改称から20年が経つのを前に、高島屋岐阜店の営業統括グループマネージャーが岐阜近鉄百貨店の営業推進課長に共同催事の実施を持ち掛け、1997年(平成9年)4月に第一陣の共同バーゲンセールを行った。売上は目標を下回ったものの柳ヶ瀬商店街の関係者からは好評で、同年秋には第二陣も企画されるほどとなった[8]。しかし、衰退傾向に歯止めをかけるには至らなかった。JR東海が東海道線のフリークエントサービスを拡充した結果、競合する名鉄名古屋本線共々速達化が進み、名古屋市へ出かけやすくなったことに加え、郊外型店舗に限らず、2000年3月に名古屋駅へジェイアール名古屋タカシマヤが開業することが決まり、新たな競合が出現することになった[9]。 岐阜近鉄百貨店では岐阜駅前への移転を検討していたが[10]、旧店舗の跡地問題などを理由に断念し、1999年(平成9年)春には同年秋の閉店を決定した。
概要
地理
概要
振興組合
岐阜劇場通北商店街振興組合1950年3月30日○
新京極商店街振興組合1950年3月31日後に島屋南商店街振興組合に改名、現在は解散-
柳ケ瀬通一丁目商店街振興組合1951年2月19日○
柳ヶ瀬通2丁目商店街振興組合○
柳ヶ瀬通3丁目商店街振興組合○
弥生町商店街振興組合○
西柳ケ瀬商店街振興組合現・スタープレイス柳ヶ瀬商店街振興組合○
日ノ出町商店街振興組合○
神室町南柳ケ瀬商店街振興組合通称・レンガ通り商店街-
小柳町商店街振興組合1952年2月8日2022年10月に解散、現在は小柳町自治会内発展会として活動を継続○
劇場通南商店街振興組合1952年5月31日-
歴史
商業施設の充実1950年代の丸物岐阜支店
衰退
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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