枢軸時代
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注釈^ 当初、精神医学に現象学的手法を導入して注目を集めたが、『世界観の心理学』(1919)を転機に哲学の道に進んだ。
^ ヤスパースは「枢軸時代の輪郭」を提唱にするに先だって以下のように述べている。人間存在の形成は、特定の信仰内容にかかわりなく、西洋でもアジアでもあらゆる人間にとっても、経験的に必然的で理解可能なな認識とはならないが、それでも経験的理解に基づいて納得しうるような様式で行われたものであろう。この世界史の軸は、はっきりいって紀元前500年頃、800年から200年の間に発生した精神的過程にあると思われる。そこに最も深い歴史の切れ目がある。われわれが今日に至るまで、そのような人間として生きたところのその人間が発生したのである。この時代が要するに<枢軸時代>と呼ばれるべきものである。 ? ヤスパース「歴史の起原と目標」、重田訳『世界の大思想 40』, p. 16
^ ドイツ語の Achse は「車輪」を原義とし、軸 (axis) と要点 (pivot) の2つの意味を含んでいる。
^ ヤスパースは、「世界史の概観がわれわれ自身の時代を決定的に意識するための条件である」と述べ、いまわれわれが生きている現代がどのような時代であるかを理解するためには世界史全体のこれまでの動きをとらえ、そのなかで現代がどのような場所を占めているかを知らなくてはならないと唱えた。『歴史の起原と目標』の執筆には、歴史の全体のなかでの現代の意義を確認しようというねらいがあった。
^ ただし、ヤスパースの試みが歴史学的な物かというと、その点には大いに疑問が残る。#「枢軸時代」批判参照。
^ 前漢末の図書目録によれば189家にのぼる。「子」とは先生、「家」とは学派を意味する。貝塚(1961)
^ 儒学ではこれを、「修身斉家治国平天下」と称している。
^ 原義は「知識」。『リグ・ヴェーダ』など4種がある。
^ サンスクリットで記された200を越す一連の書物で、ヴェーダの深い意味を哲学的に解明しようとしたもの。一般には「奥義書」と訳される。
^ ヤージュニャヴァルキヤはヴィデーハ国のジャナカ王の宮廷に招かれた公開討論会で、並み居る論敵を圧倒、最大の論争相手ヴィダグダ・シャカーリアを論破して千頭のを獲得したとの逸話をもっている。
^ ブッダ(ゴータマ・シッダールタ)自身もシャカ族の王子でクシャトリヤ出身であった。なお、ブッダとは本来は「覚者(真理に目覚めた者)」をさす一般名詞であり、仏教がめざす理想である。
^ ジャイナ教はきびしい苦行で知られる。その理想はジナ(「勝者(苦行に打ち勝った者」)である。ジャイナ教の名はこの「ジナ」に由来する。
^ ヴァルダマーナは、仏典では「ニガンタ・ナータプッタ」と称される。
^ 『ジャイナ教教典』には、「あなたが殺そうと思う相手の者は、実はあなたにほかならない」として、殺してはならない、虐待してはならない、害してはならない、苦しめてはならない、悩ませてはならない、の5つの戒律を説いている。
^ 「アビダルマ仏教」ともいう。戒律を守り自己の修行の実践を重んじる立場。小乗とは「小さい乗り物」の意味であり、大乗仏教側からの蔑称である。
^ 慈悲の精神を重んずる立場。「一切衆生悉有仏性」を唱える。
^ ゼロの概念もインド起源といわれる。
^ 妹尾河童『河童が覗いたインド』(1985)に妹尾筆の詳細なイラストレーションがある。ゾロアスター教では、死体を不浄のものとみなすことから風葬の習慣が生じたといわれる。
^ 景教ネストリウス派キリスト教)、マニ教と合わせ、「唐代三異教」と呼ぶことがある。
^ 1916年シカゴ大学のエジプト学者であったジェームズ・ヘンリー・ブレステッドが、その著『古代』で唱えた歴史地理的概念。ペルシャ湾からメソポタミア、シリアを経てパレスティナ、エジプトへと到る地図上で半円形をなす地域。「豊かなる半月弧」などとも呼称される。
^ リディア王国、メディア王国、新バビロニア王国、エジプト王国の4王国。
^ 世界で初めて鋳造貨幣を導入したことで知られる。
^ アケメネス朝ペルシアの王は、その強大な武力によって「諸王の王」の称号で呼ばれた。宮崎『文明ネットワークの世界史』(2003)
^ ペルシアの駅伝制がエジプトを経由し、のちにエジプトを征服したローマにも伝わって採用されたため、後世「すべての道はローマに通じる」の格言が生まれたという。
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