林達夫
実弟:林三郎(1904年 - 1998年)はボンベイで生まれた、戦前は帝国陸軍大佐(最終階級)で対ソ連情報参謀、終戦時には阿南惟幾陸軍大臣の秘書官を務めた。著書に『太平洋戦争陸戦概史』(岩波新書、1951年)、『関東軍と極東ソ連軍―ある対ソ情報参謀の覚書』と『参謀教育―メッケルと日本陸軍』(各・芙蓉書房)がある。
著作
『文藝復興』(小山書店、1933年、再版1942年)[注釈 16]。中公文庫、1981年(解説大岡信)
『ルソー』(「大教育家文庫14」岩波書店、1936年、復刊1984年)。第三文明社〈レグルス文庫〉、1991年(解説高橋英夫)
『思想の運命』(岩波書店、1939年)[注釈 17]。中公文庫、1979年(解説大江健三郎)
『歴史の暮方』(筑摩書房、1946年)。中公文庫、1974年(解説五木寛之)
『共産主義的人間』(月曜書房、1951年)。中公文庫、1973年(解説庄司薫)
『反語的精神』(筑摩書房〈現代日本評論選 第8巻〉、1954年)- 旧著からの選集
『歴史の暮方 新編 林達夫評論集』(筑摩書房<筑摩叢書>、1968年、復刊1984年)- 戦後に著した論考を増補
『林達夫著作集』(全6巻[注釈 18]:平凡社、1971-72年)- 久野収・花田清輝編、毎日出版文化賞特別賞、朝日賞[5]受賞
1 芸術へのチチェローネ、2 精神史への探究、3 無神論としての唯物論4 批評の弁証法、5 政治のフォークロア、6 書籍の周囲
『林達夫集 近代日本思想大系26』(筑摩書房、1974年)- 山口昌男[注釈 19]編・解説、高橋英夫[注釈 20]解説
『林達夫評論集』(岩波文庫、1982年、中川久定編・解説)
『林達夫著作集 別巻1 書簡集』(平凡社、1987年)- 別巻は本巻のみ、22歳から最晩年まで収録
『林達夫セレクション』(全3巻:平凡社ライブラリー、2000年、鶴見俊輔監修)
1 反語的精神(解説池澤夏樹)、2 文芸復興[注釈 21](解説菅野昭正)、3 精神史(解説四方田犬彦)
『歴史の暮方 共産主義的人間』(中央公論新社<中公クラシックス>、2005年、中川久定解説)
『林達夫芸術論集』(講談社文芸文庫、2009年、高橋英夫編・解説)
訳書
『イエス』(ブセット)岩波書店、1923年/(ヴィルヘルム・ブッセ 表記)岩波文庫、1932年
『痴人の告白』(ストリントベルク、和辻哲郎共訳、岩波文庫、1924年)
『昆虫記』(ファーブル、山田吉彦と共訳、岩波文庫 旧版・全20巻、1930-1934年、復刊1977年)
改版『ファーブル 昆虫記 完訳』 全10巻(岩波書店、1989-1990年/岩波文庫、1993年)
『昆虫と暮らして』(岩波少年文庫、1956年、改版1988年ほか)、児童向け編訳版
『笑い』(ベルグソン、岩波文庫 改訳版 1976年、ワイド版1991年・新版2003年)。旧版表記は『笑』(初版1938年)
『哲学書簡』(ヴォルテール、岩波文庫、1951年、復刊1977年/改訳版1980年、新版2004年)
『海の抒情』(エドゥアール・ブーバ、平凡社世界写真作家シリーズ、1957年)
『コミュニケーションの歴史』(ランスロット・ホグベン、寿岳文章・南博ほか共訳、岩波書店<岩波現代叢書>、1958年)
『洞窟絵画から連載漫画へ?人間コミュニケーションの万華鏡』(共訳者による改訳・改題、岩波文庫、1979年)
編著・音声
平凡社『世界大百科事典』(「昆虫記」、「岩波文庫」の項目を執筆)
『哲学事典』(平凡社、1954年、改訂版1971年、新版1993年)
執筆も担当、ただし末尾に執筆者名の表示はなく、いずれの項目を林が執筆したかは明らかでない。
『林達夫 三つのドン・ファン カセットできく学芸諸家』(岩波書店、1988年11月)
岩波文化講演会(1973年10月)での録音テープ
参考文献
『思想のドラマトゥルギー』(久野収との対話、平凡社選書、1974年、増補版1984年/平凡社ライブラリー、1993年)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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