林原めぐみ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

一例としては、『徹子の部屋』を「面白おかしく受けを取るのではなく、編集されずに『そのまま』でいられ、『まじめ』にトークが出来る数少ない番組」として挙げており、熱烈に希望し続けた結果、2年越しで出演を果たしている[注 14][44]

このようにしてテレビ番組への出演は少ない一方で、上記の主旨に沿う「声優としての自身が伝えたいこと」を話しやすいラジオや雑誌への露出は多く、過去にはアニメ・声優業界には縁の無い法律専門誌[45]やビジネス情報誌[46]などからのインタビューも受け、誌面に載ったことがある。

歌手面でも同様の考えであり、活躍・記録の大きさに反して歌番組への露出は好んでおらず、極端に少ない。林原自身が元々歌手志望でなかったことや、1980年代後半の声優の歌手活動は極めて稀であったことなどから、特に当初は歌手活動には非常に消極的だった。コンサート活動は1990年代当時個人を抜きでアフレコ収録する技術が無く、コンサート開催すると時間的にアフレコの時間が取れなくなることから断っていた[47]、音楽イベントに出演する場合でも、活動初期(1992年に1度、九州工業大学学園祭イベントに出演)だったり、奥井雅美などの身近な友人のイベント、自社レーベルの合同イベントなど最低限の形に留まる。基本的に抽選の末に無料で招待されるラジオの公開録音内で行われる短時間のライブコーナーが、ほぼ唯一の歌披露の場となっていた[注 11]。こうした方針から転換する形で、2017年6月11日に自身初のライブを開催している[48]

また、「お金でファンを区別して一部を優先することはしない」という本人の意向により、公式のファンクラブを現在に至るまで一切立ち上げていないことでも有名である[要出典]。
評価など

特に、声優がレコード会社との専属契約を行って本格的な歌手活動をする契機となった人物であり、1990年代を中心とした第三次声優ブームとされる時期の立役者の筆頭とされることも多く[30]、アニメ雑誌『アニメージュ』アニメグランプリでは声優部門1位を通算12回(1989 - 1993年度、1995 - 2001年度)獲得[49]。また、結婚や出産によって家庭のために徐々に活動を抑えるようになっても人気を堅持し、新人・若手声優が上位に占める中でも、同投票ではTOP10に18年連続(1989 - 2006年度)、TOP20に21年連続(1989 - 2009年度)と長期にわたってランクインし続けた(#受賞歴なども参照)。

ファンのみならずスタッフや同業者からの評価も非常に高く、特に斯波重治(音響監督)、三間雅文(音響監督)、 首藤剛志(脚本家)、あかほりさとる(脚本家)、庵野秀明(映画監督)、高田裕三(漫画家)、大月俊倫(プロデューサー)など、著名な人物が関わる作品に活動早期から重用されている。

斯波重治:林原の声優活動における最初期の重要人物であり、デビュー作となった『めぞん一刻』では端役に度々林原を起用した。第1話のアフレコ終了後には、「(この世界で)やっていけるんじゃないかと思うよ」と声をかけており、林原が声優業界に残る大きなきっかけの1つとなっている[50](その他、『らんま1/2』『あひるのクワック』など)。

首藤剛志:『アイドル天使ようこそようこ』『魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて』『ポケットモンスター』、ドラマCD『LIPs the Agent』などで関わりがある。『ポケットモンスター』では自身のブログ内で「ムサシの声が、林原めぐみさんで決まるなら、後の役の声優は、誰でもいいよ……と、思わず口走ってしまったぐらいです。」と述べており[51]、主要キャスト決定オーディションで意見が通ったのは林原だけであったという[52]。このほか、コラム内では『ようこそようこ』のメインキャストには田中英行音響監督の推薦があったことや[53]、『ミンキーモモ』では「林原めぐみさんが、『海モモ』として望みうるベストの声だ」と堀越徹プロデューサーが言ってくれたということなども語られている[54]

庵野秀明:特に『新世紀エヴァンゲリオン』関連で関わりが深い。林原が主役を演じたOVA『1月にはChristmas』を過去に観ていた庵野は「綾波レイ役にはこの人が良い」と考えていたため、オーディションで林原は葛城ミサト役や惣流・アスカ・ラングレー役も受けていたものの、綾波レイ役に配役をしている[55]。その後も自身の作品『ラブ&ポップ』『式日』『巨神兵 東京に現わる』で起用。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:499 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef