一方、買付映画の不振により松竹映配の業績は悪化。1973年(昭和48年)8月に解散することとなり、受け皿会社として同年9月に富士映画を発足。1983年(昭和58年)、松竹富士に改称したが、これも1999年(平成11年)に合理化のため解散、配給部門としては長期低迷が続いている。現在、松竹の洋画配給は本社映像本部が行っている。 (以下の映画館、シネコンはいずれも2011年3月から松竹マルチプレックスシアターズが運営。) 2011年3月1日に松竹本社が映画興行部門を松竹マルチプレックスシアターズに譲渡したため、松竹本社の直営映画館やシネコンは現在存在しない。 松竹は経営参加を行ったフジテレビジョンを通じてテレビ進出を図るが、テレビ番組はそれよりも前に手掛けていた。初期はテレビ映画がメインであったが、大阪・毎日放送(MBS)とスタジオドラマを共同製作していた例もある。なお、大阪地区では他に朝日放送(ABC)と組んだ「道頓堀アワー」(角座から演芸中継)や読売テレビと組んだ「親バカ子バカ」等一連の寛美物のテレビドラマがあった。2000年代以後は単発の2時間ドラマ制作を僅かに見かける程度に縮小している。
映画館
2011年3月までの直営映画館
丸の内ピカデリー(3スクリーン)
東劇
新宿ピカデリー(10スクリーン)
MOVIX京都(12スクリーン)
神戸国際松竹(4スクリーン)
子会社経営
MOVIX(シネマコンプレックス。京都を除く全国21箇所)
共同経営
札幌シネマフロンティア(12スクリーン中4スクリーン。東宝、ティ・ジョイとの共同事業。松竹遊楽館、札幌東映劇場にあった松竹東急系、東映系劇場の後継映画館。)
横浜ブルク13(ティ・ジョイ、東急レクリエーションとの共同事業)
ミッドランドスクエアシネマ(7スクリーン中3スクリーン。中日本興業との共同事業)
なんばパークスシネマ(11スクリーン中6スクリーン。ティ・ジョイとの共同事業。道頓堀角座、道頓堀東映など、難波・千日前地区にあった松竹東急系、東映系劇場の後継映画館。)
大阪ステーションシティシネマ(12スクリーン中6スクリーン。TOHOシネマズ、ティ・ジョイとの共同事業。2011年1月に閉館した、梅田ピカデリー後継映画館。)
早稲田松竹を経営している松竹映画劇場株式会社は松竹グループに属していない別会社である。同社の実態は不動産賃貸業で、シブヤ西武(旧渋谷松竹映画劇場跡)が主な物件である。ただし、現松竹社長の迫本淳一が大学卒業後の一時期所属していたことがある。
興行成績「松竹の年度別映画興行成績」を参照
テレビ作品
ドラマ
時代劇
ブラザー劇場・水戸黄門(TBS、第51話以降の製作を担当[† 2])
海の次郎丸
黒い編笠
白頭巾参上
高杉晋作
まぼろし城
はやと
必殺シリーズ
時代活劇シリーズ 風
おしどり右京捕物車
斬り抜ける(いずれもABC・実製作は京都映画)
鬼平犯科帳(中村吉右衛門版)
高杉晋作
剣客商売(藤田まこと版、いずれもフジテレビ・(実製作は京都映画))
鞍馬天狗(1990年、テレビ東京・(実製作は京都映画)