松山省二
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はじめ「省二」の芸名で読みは「せいじ」だったが、「しょうじ」と読まれるため、1979年に「政路」と改名した[1]

幅広い演技力の持ち主で、三枚目的なコメディリリーフから狂気的な犯人役まで、多彩な役柄を演じている。第13回菊田一夫演劇賞受賞。また、歌手や声優としても活躍。近年はNHKドラマへの出演のほか、声優としてアニメ映画ぼくの孫悟空』やテレビアニメ『ブラック・ジャック21』など手塚治虫原作のアニメ作品にも出演した。

兄の英太郎が『大岡越前』第2部から第11部にわたり演じていた「猿(ましら)の三次」役を、第5部のみ政路(当時は松山省二名義)が演じた。当時、英太郎がプロデューサーへの転身を図り一時的に引退していたためであったが、英太郎の死後に再び政路へ三次役のオファーが来たときに、政路は別の仕事と重なっていたことと、「兄のおかげで仕事が入った」と陰口を言われることが嫌で断ったという。これにより、三次は劇中でも殉職扱いとなった。

政路はそれよりさらに後の『水戸黄門第24部第27話の2時間スペシャル(1996年4月1日)で、同時間枠ゆかりの重鎮俳優が多数特別出演したとき、そのうちの一人として出演している。ちなみに政路自身も、同時間枠でのレギュラーやゲストでの出演経験はある。

近年は日本俳優連合専務理事として俳優の資質向上・権利問題などに力を尽くしている。
親族

父親は俳優の河原崎國太郎 (5代目)。祖父は洋画家で、カフェー・プランタン経営者の松山省三。松山省三は衆議院議員、第8代広島市長などを務めた渡辺又三郎の三男[2]であるから、渡辺又三郎は政路の曽祖父にあたる。兄は同じく俳優の松山英太郎。夫人は女優の紅景子。次女は文学座所属女優の松山愛佳。甥に嵐広也河原崎國太郎 (6代目)芦田昌太郎、姪に由夏がいる。
出演
映画

箱根風雲録(1952年、新星映画) - 庄屋の息子

雲に向かって起つ(1962年、日活) - 九郎

おゆきさん(1966年、日活) - 碌ちゃん

若者たち(1967年、新星映画) - 佐藤末吉

日本海大海戦(1969年、東宝) - 若者松[3]

男はつらいよ 望郷篇(1970年、松竹) - 石田澄雄

昭和ひとけた社長対ふたけた社員(1971年、東宝) - 早川礼次

昭和ひとけた社長対ふたけた社員 月月火水木金金(1971年、東宝) - 早川礼次

人間であるために(1974年、新映画協会) - 石川

ムツゴロウの結婚記(1974年、松竹) - 杉田

砂の器(1974年、松竹) - 三木彰吉

地獄の蟲(1979年、マツダ映画社) - 長吉

さらば愛しき大地(1982年、プロダクション群狼) - 山沢文江(山口美也子)の実兄

ぼくの孫悟空(2003年、松秩B/ 手塚プロ) - 混世魔王 ※声の出演

テレビドラマ

若者たち(1966年、CX

東芝日曜劇場 / 天国の父ちゃんこんにちは(1966年 - 1974年、1978年、TBS

ローンウルフ 一匹狼 第24話「受験生ブルース」(1968年、NTV / 東映

怪奇大作戦(1968年 - 1969年、TBS / 円谷プロ) - 野村洋

五人の野武士(1968年 - 1969年、NTV / 三船プロ) - 甘楽主水介

おんなの劇場 徳川秀忠の妻(1969年、CX) - 豊臣秀頼

大河ドラマNHK

天と地と(1969年) - 徳川家康

新・平家物語(1972年) - 平知盛

勝海舟(1974年) - 山口三郎

天地人(2009年) - 本多正信


求む!人間(1970年、NHK) - 沼井健太

恋愛術入門 第21話「花嫁りゃく奪作戦」(1971年3月14日、TBS / 国際放映) - 五郎

清水次郎長(1971年 - 1972年、CX) - 小政

遠山の金さん捕物帳 第100話「殿様に向かない男」(1972年、NET / 東映) - 徳川千太郎

太陽にほえろ!(NTV / 東宝

第2話「時限爆弾街に消える」(1972年) - 三田コウキチ

第234話「おさな子」(1977年) - 九条浩

第693話「わが子へ!」(1986年) - 木下孝夫


必殺シリーズABC / 松竹

必殺仕掛人 第20話「ゆすりたかり殺される」(1973年) - 太七郎

助け人走る 第16話「掏摸大一家」(1974年、ABC / 松竹) - 板前の定吉

新・必殺仕置人 第20話「善意無用」(1977年) - 軍鶏の清吉


剣客商売(1973年、CX / 俳優座 / 東宝) - 鰻売りの又六

江戸を斬る 梓右近隠密帳(1973年、TBS / C.A.L) - 一心太助

ぶらり信兵衛 道場破り 第23話「意地豆腐」(1974年、CX / 東映)

わが子は他人(1974年、TBS) - 福山大吉

傷だらけの天使 第5話「殺人者に怒りの雷光を」(1974年、NTV / 東宝)

伝七捕物帳(NTV /ユニオン映画)

第56話「怒りの十手」(1975年) - 正吉

第80話「むすぶ情の夫婦そば」(1975年) - 金太郎

第88話「嘘から出た真実」(1975年) - 吉兵衛

第96話「死神が匙を投げた女」(1976年) - 吉之助

第129話「愛の絆に灯がともる」(1976年) - 房吉

第159話「長屋に咲いた夫婦花」(1977年) - 源太


銭形平次 (1975年、CX / 東映)

第480話「三十六番目の若様」(1975年) - 捨丸

第657話「貧しき者に幸いを」(1979年) - 太助

第751話「魚河岸の暴れん坊」(1981年) - 三次

第822話「玄界灘に銭が飛ぶ」(1982年) - 巳之吉


NHK人形劇・真田十勇士(1975年、NHK) - 猿飛佐助 ※声の出演

痛快! 河内山宗俊 第3話「ここ一番の大勝負」(1975年、CX / 勝プロ) - 信太郎

お耳役秘帳 第4話「六万石を喰う男」(1976年、KTV / 歌舞伎座テレビ) - 水上数馬

水戸黄門(TBS / C.A.L

第7部 第32話「高嶺の花が俺の嫁! -高崎-」(1976年12月27日) - 久造

第9部 第16話「百万石の味自慢 -金沢-」(1978年11月20日) - 和助 ※松山省二名義

第10部 第2話「女度胸の鉄火肌 -神奈川-」(1979年8月20日) - 吉松 ※松山省二名義


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