松山 ケンイチ(まつやま けんいち、1985年〈昭和60年〉3月5日 -)は、日本の俳優。青森県むつ市出身[1]。主な愛称は、松ケン。ホリプロ所属。妻は女優の小雪。 作品ごとの役柄によって演技・外見にいたるまで柔軟に転換させ、一貫して固定した役柄・イメージが存在しない。「カメレオン俳優」「憑依型俳優」と称される[3]。
略歴
2001年、HORIPRO×Boon×PARCOの共同企画・ホリプロ男性オーディション「New Style Audition」で16,572人の応募者の中からグランプリを受賞し、PARCO 2001年「Looking for a new“NEW”」キャンペーンでモデルデビュー。
2002年、ドラマ『ごくせん(第1シリーズ)』で俳優デビュー。
2003年、『アカルイミライ』で映画初出演。
2004年、映画『ウイニング・パス』で初主演。
2005年、『男たちの大和/YAMATO』オーディションにおいて、角川春樹に見初められ年少兵メイン神尾克己役に抜擢される。その後『椿三十郎』など、新生角川春樹プロデュース映画に連続して起用される。
2006年、『デスノート』『デスノート the Last name』のL役を演じ、注目を浴びる。
2007年、日本テレビのドラマ『セクシーボイスアンドロボ』で連続ドラマに初主演。『神童』など映画6本に出演する。また、雑誌3誌で連載開始。
2008年、映画『デトロイト・メタル・シティ』の根岸崇一(=ヨハネ・クラウザー2世)役を演じ、ヒットした。
2009年、日本テレビの連続ドラマ『銭ゲバ』に主演。
2009年、発達障害を持つ津軽弁の農村青年を演じた映画『ウルトラミラクルラブストーリー』と、映画『カムイ外伝』の主演2作品が、ロンドン映画祭とトロント国際映画祭で上映される。
2010年、『誰かが私にキスをした』で堀北真希とダブル主演。その後も他の俳優とダブル主演をするようになる。
2012年、NHK大河ドラマ『平清盛』にて、平清盛役で主演。
2015年、『ど根性ガエル』で主演。
人物
俳優として
役作りなど
映画『GANTZ』の役作りのために7kg増量、映画『聖の青春』の役作りでは20kg増量した。『聖の青春』では、将棋棋士の主人公を演ずるため、さまざまな取り組みをし、松山の内面に迫る役作りについて称賛され(例:共演者リリー・フランキー)、映画公開時の舞台挨拶で、同作に登場する羽生善治から、羽生を演じた東出昌大ともども初段の免状を受けた。なお、この舞台挨拶時点では減量が進んでいた[4]。
『セクシーボイスアンドロボ』出演に伴い、ロボットアニメを見直したりその主題歌を聞くなどして役作りを行った。『踊る!さんま御殿!!』では「『ガオガイガー』が大好き」と語っていた。
『親指さがし』に出演したことにより、親指を立てるのが癖になった。映画『蒼き狼』の撮影現場にて振り向くシーンを撮る際「松山、振り向くと親指が立ってるぞ」と反町隆史に言われ、何度か撮りなおしたもののなぜか親指が動いてしまい、撮影終了後に共演者からからかわれた。
対人関係
周りからの評価
個性の強いキャラクターを演じることが多いという共通点で、日本のジョニー・デップと評されたことがある[5]。また、松山自身、『スウィーニー・トッド』のジャパンプレミアに招待され、ジョニー・デップがファンにサインや握手をしているのを見て、カルチャーショックを受けたと語るなどといったエピソードもある[6]。
体は硬いが、『ユメ十夜』のアクション監督をした小原剛は「かなり動けて、バク宙やバク転をさくさくやってしまう」と語る。『カムイ外伝』のアクション監督を務めた谷垣健治にも、同様のことを指摘されている。谷垣曰く、「(松山は)小学生の頃に体操教室に通っていたことがあったらしい・・・なら早く言えよ!」とのこと。
映画監督・前田哲によれば、「普段、ぼそっとすごく面白いことをよく言う」。
他の人物について
好きな俳優はゲイリー・オールドマン[7]、憧れの人物は木村拓哉[8][9][10]、浅野忠信[8][9][10]、中村獅童[11]だが、『CUT』(2007年7月号)では「モデルとしている俳優はいない」と話す。なお、中村とは『男たちの大和/YAMATO』で共演しており、『めざましテレビ』で特集された際には対談相手として中村が登場した。
人物像
青森県立大湊高等学校を経て、東京都立代々木高等学校卒業。
本名は漢字の「研一」だが、画数が悪いと言われて片仮名に変えて芸名にした。2010年12月に台湾を訪問した際には「健一」と誤った表記で歓迎され、少し戸惑ったというエピソードがある。