東芝日曜劇場
基本放送時間
毎週日曜21:00 - 21:54(JST、改編期や年末年始などの場合を除く)
※ 作品により初回や最終回には時間拡大の場合がある。一部作品では途中回であっても時間拡大を行うものがある。※ 放送開始以来、基本放送時間は幾度となく変動がみられたが、1973年10月7日以降、現在の時間で定着している[注 3]。
歴史
単発ドラマ時代
1956年12月2日、「東芝日曜劇場」(とうしばにちようげきじょう)として一話完結の単発ドラマ枠として放映開始。第1回は『舞踊劇 戻橋』(十七代目市村羽左衛門主演)であった。
放送初期には、舞踊劇、歌舞伎作品、新派劇といった古典的ジャンルの作品も多く放送された。変わったところでは、オペラ作品、文士劇(久保田万太郎、北条秀司らが出演)も放送されている。
また、初期にはドラマ以外に例外として、アレクサンドラ・ダニロワバレエ団(牧阿佐美バレヱ団との共演)、イヴェット・ジロー、インド政府派遣文化使節(ラヴィ・シャンカルら)といった海外からのアーティストをスタジオに迎えて、舞踊やバレエ、コンサートなどを放送したこともあった。
日本で初めてサスペンスドラマを放送した枠であったが、放送頻度は極めて低く、2時間ドラマが普及した後期にはまったく放送されなくなった。
1958年11月16日に『マンモスタワー』(森雅之主演)を放送。この映像が、同枠の作品でTBSに現存する最古の映像である[4]。
1960年には、番組枠そのものが第8回菊池寛賞を受賞した。
1962年11月25日に芸術祭参加作品として、『ひとりっ子』(RKB制作、久野浩平演出)が放送される予定であった。しかし、内容に対してスポンサーが不適当だと判断したという理由により、放送中止となった。しかしながら、テレビ記者会賞の特別賞を受賞した(未放送の作品が受賞するのは、初めてであった[5])。この作品は、日本民間放送労働組合連合会によって全国各地でスライド上映が行われたほか、舞台化・映画化もされるなど、話題となった。
1963年に出版された書籍『愛と死をみつめて』を、翌年に初めて映像化したのがこの番組である。なお、これらの時期に制作されたVTR収録のドラマ(他局含む)は当時のVTRの事情などで、大半が消去されて現存せず(テープが非常に貴重で使い回されていた)、TBSが1960年代に制作したドラマでは希少な現存作品となっている[4]。
1967年1月15日放送の「番組10周年記念カラー放送『女と味噌汁』その6」(池内淳子主演)では、TBSのドラマ番組では初のスタジオカラーカメラ及びカラーVTRでの制作となり[6]、その次のカラー制作である同年9月24日放送の「おたふく物語」(森光子主演)では、TBS初のカラー時代劇となった[7]。
1968年10月20日放送の『からくりや儀右衛門』(山村聰主演)では、当番組のスポンサーである東芝の創業者、田中久重と妻・よしを中心に蒸気船開発における意気込みをホームドラマ形式で描いた。
1969年9月21日放送の『ゴンズイとキス』(梓みちよ主演)以降はすべてカラー作品となった。
1972年12月31日には、同年4月に逝去した伊志井寛の功績を讃え、名シリーズ『カミさんと私』の最終作(第32回)が再放送された。この年以前にも、12月31日(大晦日)が日曜日となった年には日曜劇場が放送されたことがあり、1967年の『おたふく物語』(森光子主演)と1978年の『きみちゃん』(同年3月19日放送作の再放送。大竹しのぶ主演)の2本が該当する。
その逆に1月1日(元日)に放送されたことも3回あり、1967年の『そのまた春や春』(京マチ子主演)と1984年の『めでたくもありめでたくもなし』(古手川祐子主演)、そして1978年放送の総集編『流れゆく日々 -懐かしの名場面集-』が該当する。
1973年10月7日放送の『秋のふたり』(池内淳子主演)から放送時間が30分繰り上がり、21時開始に変更された(それまでは時期によって放送時間が変わっていたのと、TBS制作の30分ドラマ放送のため)。
1988年3月20日に放送が予定されていた『バッグレディに春が来た!』(CBC制作、山本陽子主演)は、女性ホームレスを題材にした内容であったが、これを問題視した愛知県名古屋市のホームレス支援団体からの抗議により、放送中止となった[注 4]。
1993年3月28日の『おんなの家』(第16回)をもって、開始から1877回続いた単発ドラマ枠としての放送が終了した。これと同時に、JNN基幹局の持ち回り制作も終了した。
連続ドラマ時代
1993年4月の『丘の上の向日葵』以降は、現在の連続ドラマ枠となり[注 5]、これ以降はTBSの単独制作またはTBSと製作プロダクションとの共同制作だけとなる。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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