東洋水産
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即席麺業界では日清食品に次いでシェア第2位である。

以降、インスタントの冷やしラーメン(中華)や天ぷらそば(カップ・袋麺ともに)、カレーうどん(カップ・袋麺ともに)、即席ワンタンなど個性的な商品も登場させ、チルドレトルト食品なども製造・販売している。ラーメン・うどん・そばなどの即席麺の寡占率に関しては、西日本では低く[注 1]、東日本、特に北日本(北海道東北6県・新潟県)で高い[注 2]

1972年(昭和47年)にアメリカで現地法人のMaruchan Inc.を設立。1977年(昭和52年)から現地生産した即席麺を北米大陸で販売しており[4]、同地では日清食品と激しいトップシェア争いを演じている[5][6]

1986年(昭和61年)頃からはメキシコにもMaruchan Inc.から即席麺の輸出を開始し、1994年(平成6年)に発生したメキシコ・ペソの大暴落でライバル企業が撤退する中で販売を継続して大きなシェアを獲得した[7]。2006年(平成18年)現在、メキシコでの即席麺に占める同社のシェアは約85%となり、即席めんの通称名となるに留まらず、「『マルちゃん』が『早くに?する』と言った動詞とまでなっている」とロサンゼルス・タイムズが一面で伝えるほど、現地では知名度の高いブランドとなっている[8][9]

水産・加工食品以外では、創業当初から続く冷蔵倉庫業務も引き続き手がけており、2012年現在約36万トン弱の冷蔵設備を保有しシェアでは業界5位につけている[10]

1950年代後半から60年代にかけて一時三井物産の子会社だった時期がある関係で、三井物産から橋本晃明が社長として招聘されたこともあり、現在も三井物産との取引が多い。三井物産食品グループの構成メンバーでもある。

東洋水産における味付けや商品展開の東西日本の境界線は関ヶ原であるとされている[11]。静岡県内に製造拠点を持っていたこともあり、静岡県限定で発売された商品もいくつか存在する。

2011年(平成23年)11月7日に全国にて発売を開始した即席袋麺の「マルちゃん正麺」は高めの価格設定にもかかわらずネット上の口コミなどでその味が消費者の間で評価され、2013年3月までの1年半弱で累計3億食、希望小売価格を元に計算した合計販売金額は300億円を超えるなど大ヒットを記録している[12][13]
沿革

1953年(昭和28年)3月 - 横須賀水産株式会社として築地市場で創業。

1956年(昭和31年)7月 - 現在の商号に変更。

製造拠点

北海道工場(小樽市)

関東工場(館林市)

埼玉工場(日高市)

相模工場(伊勢原市)

関西工場(神戸市西区)

福岡工場(
福岡市東区箱崎ふ頭六丁目10-15)

主なグループ会社

グループの名称は「TSグループ」(ティーエスグループ)。

八戸東洋株式会社(
青森県八戸市

宮城東洋株式会社(宮城県石巻市

フクシマフーズ株式会社福島県伊達郡桑折町

埼北東洋株式会社(埼玉県加須市

銚子東洋株式会社(千葉県銚子市

株式会社フレッシュダイナー(千葉県船橋市

株式会社酒悦東京都港区福神漬で有名)

東和エステート株式会社(東京都港区)

株式会社東京商社(東京都港区)

新東物産株式会社(東京都港区)

湘南東洋株式会社(神奈川県足柄上郡中井町

甲府東洋株式会社(山梨県中央市

スルガ東洋株式会社(静岡県焼津市


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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