駅は武蔵野台地の東端、豊島台に位置し、上位から関東ローム層、段丘礫層、東京層、上層層群に覆われており、粘性土は硬く、砂質土も極めて締まった状態である[11]。駅周辺の表層地盤増幅率も低い[注 2]。 島式ホーム1面2線を有する地下3層(一部2層)の地下駅。新宿七丁目交差点を中心に、職安通り・抜弁天通りの直下に位置する。ホーム長137m、幅8m、深さは18.3mで大江戸線平均 (22.3m) よりも浅く[12]、開削工法で築造された[13]。 大江戸線は、公募プロポーザル方式により各駅で異なる建築家が設計しており[14]、東新宿駅はマナベ建築設計事務所が手がけている。駅のデザインのキーワードは「光」と「斜光」で、地下空間に地上の自然光を演出している。「ゆとりの空間」には、渡辺豊重 番線路線行先[15] (出典:都営地下鉄:駅構内図 明治通りの直下、新宿七丁目交差点と大久保二丁目交差点の間に位置する。上下2層式、各層に島式ホーム1面2線を有する2面4線の構造である。ホームの位置は上層(地下5階)が渋谷方面、下層(地下6階)が池袋方面となる。上下2層に分けられた理由は、同一階層で2面4線の構造にすると明治通りの道幅に収まらなくなるためである[11]。新たに建設された副都心線の池袋 - 渋谷間では最も深い駅に該当する[16]。駅中心部における地表からレール面までの深さはB線(池袋方面)は35.4m、A線(渋谷方面)は29.2 mとなり、東京メトロ全駅では4番目に深い駅(B線ホーム)に該当する[16]。 駅の北側(大久保通りとの交差部分)は、電力などのライフラインが多く埋設されていることから非開削(パイプルーフ工法)で建設されており、そのため地上への出入口が駅の中央と南側(新宿七丁目側)に位置しており、駅北端の大久保通り沿いにはエレベーターのみが設置されている[17]。大江戸線との連絡通路も駅南端に位置する[17]。 駅のデザイン・コンセプトは「つつじ」と「アクティブ」であり、ステーションカラーにはつつじの薄紅が採用され、ホームの壁面やベンチのデザインにもつつじの花が使われている[18]。かつて駅にほど近い地区が「つつじの里」(鉄炮組百人隊の武士たちが内職でつつじを栽培していた)として知られており、現在は、「商業地域であると同時に、住宅地でもあり、多種多様な地域性が融合し、活気に満ちている(アクティブ)地域性」[19] から、設定されたものである。地下4階では中山ダイスケの作品「新宿躑躅」を見ることができる[20]。 当駅では優等列車の追い抜きが行われており、当初は、ホームドアが待避線側にのみ設置され、通過線側には壁が設置されていた。よって、優等列車の待避の有無に関係なく、当駅に停車する列車はすべて待避線側に入線していた。ただし、通過線側の壁は一部が開閉可能な構造になっており、異常時には通過線側からも乗客がホームに脱出できる構造とされていた[21]。この通過線側の壁は、平成27年度事業計画で、交互発着機能の付加により遅延対策を図るとされ[22]、2015年5月末までに撤去され、現在のホームドアが設置された。2015年5月30日より、通過線側のホームも供用開始されたことで、各方面とも1面だったホームが各2面に拡大し、スムーズな運行による安定輸送の向上が図られることになった[10]。 番線路線行先[23] (出典:東京メトロ:構内図 開業当初からスイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)を使用している[24][25]。 番線曲名作曲者 開業以来、利用者数は増加を続けており、副都心線開通後も、都営地下鉄・東京メトロともに利用者数の大幅な増加が続いている。 開業以降の1日平均乗降人員は下表の通りである。 年度別1日平均乗降人員[乗降データ 1][乗降データ 2]年度都営地下鉄東京メトロ
都営地下鉄
のりば
1 都営大江戸線新宿西口・都庁前・(都庁前のりかえ)光が丘方面
2飯田橋・両国方面
東京メトロ
のりば
1・2 副都心線渋谷方面
3・4和光市・森林公園・飯能方面
8両編成の列車は、各ホームとも進行方向前寄りに停車する。
1・3番線が主本線、2・4番線が待避線である。主本線は両線とも進行方向左側(車両の右側のドアが開く)、待避線は同右側(左側のドアが開く)にあり、そのためA線では東から1番線・2番線となっているのに対し、B線では東から4番線・3番線となっている。
発車メロディ
1きらめくホーム[注 3]福嶋尚哉
2花咲く街角
3風を感じて[注 4]山崎泰之
4春の翼福嶋尚哉
利用状況
都営地下鉄 - 2022年度の1日平均乗降人員は31,429人(乗車人員:15,848人、降車人員:15,581人)である[都交 1]。開業当初の乗車人員の見込みは18,000人であったが[26]、1日平均乗降人員は2008年度が18,231人、副都心線開通で乗換駅となった2009年度が19,550人に増加しているなど、近年は増加傾向にある。
東京メトロ - 2022年度の1日平均乗降人員は35,204人である[メトロ 1]。東京メトロ全130駅中92位。そして、東京メトロにおける1日平均乗降人員も2009年度は16,152人(前年度比19.8%増)、2010年度は18,375人(前年度比13.8%増)となり、東京メトロ全駅で最も高い増加率を見せている。ただし、副都心線内で地下鉄同士の接続のある駅の中では最少。
年度別1日平均乗降人員
1日平均
乗降人員増加率1日平均
乗降人員増加率
2003年(平成15年)12,7615.3%未開業
2004年(平成16年)13,3234.4%
2005年(平成17年)13,8924.3%
2006年(平成18年)14,5234.5%
2007年(平成19年)15,9159.6%
2008年(平成20年)18,23114.6%13,485
2009年(平成21年)19,5507.2%16,16019.8%
2010年(平成22年)20,6315.5%18,38113.8%
2011年(平成23年)21,5524.5%20,1889.8%
2012年(平成24年)25,06316.3%23,76317.7%
2013年(平成25年)29,92219.4%29,76425.3%
2014年(平成26年)34,88716.6%34,87117.2%
2015年(平成27年)38,0559.1%37,9488.8%
2016年(平成28年)39,8204.6%39,6574.5%
2017年(平成29年)41,5604.4%41,6955.1%
2018年(平成30年)42,6292.6%43,4974.3%
2019年(令和元年)42,014−1.4%43,7470.6%
2020年(令和02年)[都交 2]27,925−33.5%[メトロ 2]29,092−33.5%
2021年(令和03年)[都交 3]28,2801.3%[メトロ 3]30,1393.6%
2022年(令和04年)[都交 1]31,42911.%[メトロ 1]35,20416.8%
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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