東急多摩川線
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多摩川駅と蒲田駅を除くすべての中間駅において、上下線ホーム、および改札が分離されており、両ホームを連絡する跨線橋、地下通路踏切等がなく、駅構内でホーム間を往来できないことが特徴である。

ワンマン運転を行っている[* 3]。転落や車両との接触を防止するため、当線すべての駅のホームセンサー付固定式ホーム柵[4]、監視モニターが設置されている。また、全駅がバリアフリーに対応している。

多摩川駅に1本、蒲田駅に2本の車両の夜間停泊が行われている[3]

目蒲線時代には奥沢駅に所在した雪が谷検車区奥沢班に配置されていた4両編成で運行されていたため、踏切に挟まれてホームが3両分のみだった鵜の木駅を除き、ホームは4両編成分の長さがある。また、同駅では1両をドアカットしていた。

蒲田駅では東急多摩川線(左)と池上線(右)が接続する。東急多摩川線は多摩川に沿って北西に向かう。

目蒲線時代に4両目が停止していた矢口渡駅のホーム部分。現在は立ち入り禁止になっている。

使用車両

池上線と共通運用になっている。2022年6月現在の使用車両は以下の通り。

1000系 - 3両編成7本(21両)

1000系1500番台 - 3両編成9本(27両)

7000系 - 3両編成15本(45両)

5000系をベースとした池上線と共通の新型車両。2007年度は3両編成2本(計6両)を導入し、第1編成は2007年(平成19年)12月25日から池上線において営業運転を開始した[5] 。なお、東急多摩川線での営業運転は2008年(平成20年)1月9日からである[5]。当初は2011年度までに3両編成19本(計57両)を製造予定であった[6][7]が、その後の計画変更により1000系を改造して投入する方針としたことから、在籍車両数は予定増備数を下回っていた[8]。2017年より増備が再開されている。


過去に運用された車両目蒲線時代の車両については「東急目蒲線#車両」を参照

7700系 - 2018年(平成30年)11月に運転を終了した。

7600系 - 2015年(平成27年)2月に運転を終了した。

歴史

田園調布開発のために設立された目黒蒲田電鉄が最初に開業した路線の一部で、東急の発祥路線でもある。

※駅の新設・廃止・改称は多摩川 - 蒲田間の駅のみ記す。分割前は「東急目蒲線」も参照。

1923年大正12年)

3月11日 - 目黒線目黒 - 丸子(現在の沼部)間開業。

10月 - 目黒不動前駅を不動前駅に改称。

11月1日 - 丸子 - 蒲田間開業(全通)。目蒲線に改称。


1924年(大正13年)

2月29日 - 鵜ノ木駅(現在の鵜の木駅)開業。

4月1日 - 新田駅を武蔵新田駅に改称。

5月2日 - 下丸子駅開業。

6月1日 - 丸子駅を武蔵丸子駅に改称。


1925年(大正14年)10月12日 - 矢口(現在の矢口渡) - 蒲田間に本門寺道駅開業。

1926年(大正15年)1月1日 - 多摩川駅を丸子多摩川駅に、武蔵丸子駅を沼部駅に改称。

1930年昭和5年)5月21日 - 矢口駅を矢口渡駅に改称。

1931年(昭和6年)1月1日 - 丸子多摩川駅を多摩川園前駅に改称。

1936年(昭和11年)1月1日 - 本門寺道駅を道塚駅に改称。

1945年(昭和20年)

6月1日 - 矢口渡 - 道塚 - 蒲田間休止(1946年廃止)。

8月14日 - 矢口渡 - 蒲田間の新線開業。


1955年(昭和30年)11月5日 - 架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。

1966年(昭和41年)1月20日 - 鵜ノ木駅を鵜の木駅に改称。

1989年(平成元年)3月18日 - 3両編成を4両編成化。なお、池上線は3両編成のまま。

2000年平成12年)

7月3日 - 多摩川での系統分離に備え、一部列車が3両編成化となる[9]

8月6日 - 多摩川 - 蒲田間を分離し、東急多摩川線に改称。多摩川園駅を多摩川駅に改称。ワンマン運転開始。池上線との車両共通化で4両編成から3両編成となる。


2005年(平成17年)6月10日 - 日中の平均運転間隔を7分30秒から6分に短縮し増発を行う。

2007年(平成19年)

11月3日 - 「古代から未来へ」をテーマに多摩川アートラインプロジェクト アートウィーク2007を開催(11日まで)。


2008年(平成20年)

1月9日 - 新型車両7000系(2代)が東急多摩川線において営業運転開始[5]


駅一覧

全駅
東京都大田区内に所在。

駅番号は、2012年2月上旬から順次導入[10]

駅番号駅名駅間キロ累計キロ接続路線
TM01多摩川駅-0.0東急電鉄 東横線 (TY09) ・ 目黒線 (MG09)
TM02沼部駅0.90.9 
TM03鵜の木駅1.12.0 
TM04下丸子駅0.62.6 
TM05武蔵新田駅0.83.4 
TM06矢口渡駅0.94.3 
TM07蒲田駅1.35.6東急電鉄: 池上線 (IK15)(一部列車直通運転)
東日本旅客鉄道 京浜東北線 (JK 17)

多摩川アートラインプロジェクト詳細は「多摩川アートラインプロジェクト」を参照

2007年11月3日から11日まで、「古代から未来へ 10分7駅多摩川線」をテーマに、東急多摩川線の全駅で「多摩川アートラインプロジェクト アートウィーク2007」が展開された。これは、この路線を未来の鉄道とイメージして浅葉克己を始めとする17名の有名アーティストが個性的なアートを繰り広げるものである。これに併せて、同月30日まで7700系7903Fが「レインボートレーン」として運転されていた。

2008年11月2日と3日には、7000系による貸切列車が東急多摩川線で運転され、車内で演劇が行われた。
エイトライナー・蒲蒲線との関連

エイトライナー構想や蒲蒲線構想では、当路線も組み込まれている。これに関連して当路線の大幅改良工事が計画されており、現在18m車両4両編成対応を20m車両10両編成対応に拡大することが検討されている。
遺失物

東急多摩川線での遺失物は、多摩川 - 鵜の木間では目黒駅、下丸子 - 蒲田間では五反田駅に収集される。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 同様の例として自社路線では東急新横浜線が該当するほか、他社では西武秩父線西武有楽町線相鉄新横浜線阪神なんば線JR東西線などがある。


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