古くは「古事記」や「日本書紀」などに区内各地の逸話・伝承が登場し、また「万葉集」にも度々詠み込まれている。鎌倉時代末期には豊後の大友氏の一族が立花山城を築き、この地に影響力を持ち始めた。南北朝時代の1336年(建武3年)には九州へ落ち延びた足利尊氏らと菊池氏の間で多々良浜の戦いが行われた。安土桃山時代の1587年(天正14年)に小早川隆景が区内の名島城を本拠としたが、関ヶ原の戦い後に小早川秀秋が備前岡山へ加増移封され黒田長政が福岡へ入封した際に、立花山城並びに名島城は廃城となり石垣や櫓などは福岡城に流用された。
区域はもと筑紫郡堅粕町の一部(筑紫郡豊平村大字金平を編入したもの)・同千代町の一部(大字馬出)・糟屋郡箱崎町・香椎町・多々良町・和白町・志賀町にあたる。これらが福岡市に編入されたのち、1972年4月1日、福岡市が政令指定都市となると同時に発足し、現在に至る。
かつては、1929年(昭和4年)から運用開始された名島飛行場と1936年(昭和11年)から運用開始された雁ノ巣飛行場(福岡第一飛行場)の2つの飛行場があった。このうち名島飛行場は水上機専用であり、1931年(昭和6年)にはリンドバーグがロッキード・シリウス(英語版)「チンミサトーク(英語版)」号にて立ち寄っている。なお、チンミサトーク号のレプリカが東平尾公園博多の森球技場(レベルファイブスタジアム)に展示されている。
人口の変遷
1975年 180,109
1980年 197,197
1985年 218,961
1990年 247,356
1995年 261,541
2000年 269,307
2005年 274,481
2010年 292,199
2015年 306,015
2020年 322,503
2023年 329,203
姉妹都市・提携都市
国内
友好都市
安曇野市(長野県)[2]
1994年11月3日 - 旧穂高町が友好交流推進協定締結[2]
2007年2月1日 - 友好交流推進協定再締結[2]
1989年より旧穂高町が福岡市東区との交流を開始[2]。現在の福岡市東部にあたる阿曇郷をルーツとする古代「安曇族」を縁とする[2]。
地域
教育
大学・短期大学
国立
九州大学箱崎地区・病院地区(馬出(まいだし)地区) ※箱崎地区は2018年秋に一部を残し伊都キャンパスへ移転
公立
福岡女子大学
私立
九州産業大学
九州産業大学造形短期大学部
サイバー大学福岡キャンパス
福岡工業大学・短期大学
令和健康科学大学(2022年開校)
高等学校
県立
福岡県立香椎高等学校
福岡県立香椎工業高等学校
福岡県立香住丘高等学校
私立
九州産業大学附属九州高等学校
博多高等学校
博多女子高等学校
福岡工業大学附属城東高等学校
立花高等学校
中学校
市立
福岡市立青葉中学校